1999年4月22日木曜日

学究の動機

 音楽論、やはり書きましょうかね? しかし最近、ゼミや実験実習でやる課題の設定を求められているわけですが、私はそこで教授陣の難色を押し切って「音楽が心象に与えるイメージと概念」というテーマを認知科学の分野から切っていこうと思っているので、その経過がある程度見えてからでもいいかなと思ってみたりもします。しかしインステの教授陣には音楽はおろか聴覚を専門にした人すらいなく、当然設備も心理学と共有の貧相なもの、さらには図書館にも聴覚系の文献はほとんどなく、とどめとばかりに被験者をつのったり実験のための準備をするのが異常に大変なのが聴覚系。そら教授陣も難色示しますわ。まぁいいです。ハナから私は誰とも組まずにゼミの中で一人淡々と我が道を行く研究をするつもりでここまで来ましたから。ゼミの中で人間関係暖めようとも思いませんし(そして実際教授と以前からの知り合い以外の人といまだに一回も口をきいていない)。

 大体ですね、最近ウチのBOXに来る人来る人皆興味はフラメンコ。いいかげんこっちも泣きたくなってきます。そら人間が音楽をどのようにイメージとしてとらえてるかの研究もして効率良くクラシックの普及をはかりたくもなりますわ。ヒーリングミュージックとかダンスミュージックとかが心象に与える影響とかそういうのにも興味はあるのですが、要は聴覚概念系ということで音楽と心象の連鎖関係を調べていきたいわけです。そうすれば最近のFの求心力の秘密も見えてくるかも知れません。単に派手さとか技術力の差ってわけじゃないと思うんですよね。あの『Sunburst』もブレリアやルンバほどの大反響があったわけじゃないところをみると。もっとも内輪では『Sunburst』はさすがに評価高かったですが。まぁ初めてきく人に対する不思議な魅力となると・・・。もうギターの演奏の面だけで頑張るのも正直疲れましたし限界も感じました。せめて学問的に探究してみて納得いく理由を探したいものです。

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