1999年7月12日月曜日

1999年度京都ギター連盟定期演奏会

 今日は京都ギター連盟定期演奏会の日。ハッキリ言って前日の時点では今日がその日だということを忘れてました(爆)。しかも俺ソロやんのに・・・。まぁまぁそんなのもよくあることです(?)。演奏会の方は京大の聖帝T君と龍大つっきー、それに京都芸大のフルートの女の子とアコーディオンの4重奏でやった『ブエノスアイレスの冬』と同じく聖帝T君とつっきーの二重奏『ジョンゴ』が反則的に(っていうかむしろ反則)カッコよかったということが特記事項でしょうか。ヤツらは凄ぇよ。私の『花祭り』は、まぁ練習もあまりしてない(今日が本番って忘れたしなぁ)ので納得度としてはイマイチでしたが、何故か結構評判はよくて単純な私は微妙に嬉しがってたりもします。最近オーラでごまかすという技を覚えましたからね(笑)。

 しかしコンパのときつっきーとも話してましたが、考えてみるとこれでギタ連ももう終わりなんですよね。1回生会のとき以学館の階段のところで初めてつっきーと出会ってから今まで、本当にあっという間だったような気がします。こうしてひとつひとつ部活の大きなイベントが終わっていくんだなと思うとちょっと寂しかったりもしますね。最近は部活が楽しくて、それこそ青春の残り火と言わんばかりの日々を満喫していたりもしますが、それも時期がくれば確実に終わるんだなということを実感してしまいます。つっきーとは最後に握手をしてお互い定演頑張ろうなと言って別れてきましたが、もう去年のギタ連定演でやったブランデンブルグのようにコンビを組む機会もないんだろうなと思うとね・・・。時の経つのは早いものです。

 つっきーと最後に話していた時に、ボロボロに酔った(?)状態で彼が「俺は人の演奏でやる気をかきたてられることってあまりないんだけど、京大の独重のセルシェル(あだ名)と立命のおまえの演奏を聴いて凄くやる気が出てきた」と言っていたのが何か嬉しかったです。自分のギターで多少なりとも人の心に何かを残していくことができたからかもしれません。思えば1回生会で『グリーンスリーブス』を弾いた頃と比べると私も随分うまくなったと思います。というかさすがにその頃と比べてうまくなってなかったら困りもんです。やっと最近自分なりの形というかが見えてきました。2回の頃はそれこそ技術至上主義的な傾向が強かった私ですが、最近になってだんだんとその傾向は薄らいできています(もちろん基礎技術はあった上でということですが)。譜面通りにミスらず曲想もついて完璧に弾けてても、それがそれだけで感動できる演奏にはならないということがわかってきました。うまく言えないんですが演奏の説得力というものは何処かそことは別の所から生まれていて、それによって人の心に少しでも何かを残せる演奏をしたいと思うようになってきました。PCKの言葉を借りるなら「味で勝負」といったところでしょうか。今愛用しているラミレスを手にして、このギターならもっといい音が出せるはず、もっと伝えることができるはず、とそう思ってやってきたのも影響しているのかもしれません。ねぇ、やっぱり音楽はいいですよ。人の心に色々なものを与えることができて、あるいはお互いに色々なものを感じることができます。ずっと前、ギターを持つ以前からやっぱり音楽は好きでしたが、自分で楽器を弾けるようになって、そして楽器を持ってから随分と時が経った今でもそう思います。思えば私が楽器を持ったきっかけというのは中学の時、先輩のバンドのライブを見てカッコいいと思い、自分もあんなふうになりたいと思ったのが始まりでした。願わくば私の演奏を聴いてくれた人の心に何かを残せて、そして誰かの憧れとなれるくらいの音楽を私も奏でられるようになりたいものです。随分と大それた願いかもわかりませんが・・・。

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