1999年7月20日火曜日

過ぎ去りし日々へ

 人は一生の中で、一体どれだけの荷物を背負い込んで生きていかなければならないのでしょう。忘れていたその重さがふとした瞬間にまたのしかかってきた時に、どっとくる疲れとともに思わず膝を折ってしまいそうになります。一体罪はどこにあるのか、理性が罪なのか感情が罪なのか、正解が罪なのか過ちが罪なのか。色々なものが交錯してわからなくなります。けれども結局自分でも何が罪なのかすらわからないまま、また重い荷物を背負って歩き出すしかないのです。その重みがただの足枷にならぬよう、精一杯すべてを受け入れながら。喪失という名の下に、目の前から消えていってしまった小さな小さな幻達が、ただのお伽話にならないように。

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