2000年2月14日月曜日

L.A.G.Q.@豊中アクア文化ホール

 今日はL.A.G.Q.のコンサートに行ってきました。あの作曲家アンドリュ-・ヨ-クを擁する希代のギターカルテットです。昨年は木村大も村治佳織もチケットを取っていたにも関わらず当日の急用でキャンセルという無念が続いていただけにかなり楽しみにしていました。で、内容の方はというと彼らのオリジナルからバッハの曲を3つつなげた編曲もの、ビゼーの『カルメン』までというプログラムで楽しませてくれました。暖かい音色と色々楽しませてくれる特殊技法があいまった実に素晴らしいコンサートでしたよ。個人的にはバッハのプレリュード(平均律クラビア曲集第一巻より)と小フ-ガト短調、そしてブランデンブルグの3番第3楽章をつなげた『プレリュード、フーガ、アレグロ(それは本来バッハの別のリュート曲の題名だろ!というツッコミあり)』がヒット。そして『カルメン』もラスゲアードを駆使した彼らのアレンジセンスが光る非常にカッコいい仕上がりになってました。アンコールでやった『タランテラ』も無茶苦茶カッコよかったですしね。あのフラメンコ調の超速舞曲はL.A.G.Q.の1st収録の中では一番のお気に入りでしたから。たまらんのぉ。

 にしても注目すべきはウィリアム・カネンガイザー。L.A.G.Q.の4人の中では飛び抜けてうまいです。特に音色がたまらない。普通にガーッと弾いてて、急にフッと柔らかい音色に変わったその音の暖かいのに凄く透き通った感じがするのにはマジで感動しました。ヨークも結構いい音で弾くのですが、ヤツのギターはところどころ粗さがありまして・・・。私はギタ-弾きとしてひたすらカネンガイザーをチェックしてました。思わず会場でカネンガイザーのソロのCDを買ってしまいましたからね。CDでも彼の暖かくクリアな音色は満喫できて満足してます。内容的にもヘンデルの組曲にブルーウェルの『黒いデカメロン』、モーツァルトの『トルコ行進曲』が入っているソナタにヘッドとかいう現代アメリカの作曲家の曲とイマイチ傾向がつかめないながらも聴きやすくリラックスできる曲でまとまっててBGMにはよさげです。いや、『黒いデカメロン』は聴きやすいのか?というツッコミもありそうですが、私はもうブロ-ウェルの世界には慣れました。でもマジで『黒いデカメロン』はそこそこ聴きやすいと思うのですがね・・・。

 で、コンサートが終わった後は当日CDを買った人を対象にサイン会があったわけで、私は買ったばかりの『Air & Ground』のジャケットにL.A.G.Q.4人のサインを、そしてカネンガイザーのCDには彼のサインをさらにもらって全員と握手してもらって喜んで帰ってきました。もちろんヨークともカネンガイザーとも握手しましたよ。カネンガイザーは彼のソロのCDにサインをしてくれと言ったらとても喜んで、通常のサインの他にジャケットの自分の名前の下にカタカナでのサインも付けてくれました。ところがそれが普通に読むと「カネンガイザー」ではなく「カネソガイザー」・・・。まぁそれもアリでしょう。本人は「Have I worked well?(うまく書けたかな?)」と言って喜んでましたが・・・。

 いや、それにしてもL.A.G.Q.はよかったです。6月には今日行ったのと同じ場所でアンドリュー・ヨークのソロコンサートがあり、そこにはゲストで木村大も来るそうなので、是非そっちも行きたいですね。カネンガイザーもソロでやらないかな?彼のギターは是非ソロでも聴いてみたいのですが。

0 件のコメント:

コメントを投稿