飲み屋に入り、テーブルについた我々は、やはりまず最初にメニューを吟味することから始めました。そしてある程度固まったところで店員さんを呼び、「生中5つと、イカのげそ揚げに・・・」といった具合に順調に注文を進めていきます。そして私が「他に誰か何か頼む?」と声をかけた時、高校時代からの古の友人は店員さんに向かって言いました。
「あの~すいません、どぐろ焼きってなんですか?」
・・・どぐろ焼き?一体何のことだか私にもわかりません。そんなん一体どこに書いてあった?と私がメニューの上に視線を走らせている時に冷静に店員さんは答えました。
「・・・ああ、のどぐろ焼きですね?」
一瞬の沈黙。後爆笑。そらそうだ。「どぐろ焼き」なんて意味不明です。そして私は発見しました。メニューに「新潟名産のどぐろ焼き」と書かれているのを。ああ、なるほど。彼は
「新潟名産/のどぐろ焼き」
として見たのではなく、
「新潟名産の/どぐろ焼き」
としてその項目を見たわけですね。そうか~、あの「の」は助詞だったんだねぇ・・・。まだ一滴も酒を飲んじゃいないのに、早くも酔っぱらいモードです。かくして我々はその「どぐろ焼き」ネタでしばらく盛り上がり、適度に酔ったところでちゃんと「どぐろ焼き」を注文し、楽しい酒を飲んできましたとさ。どっとはらい。
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