2001年10月9日火曜日

ギター編曲に挑戦!- J.S.Bach BWV827

 今日は休みを利用してバッハのパルティータNo.3 BWV827 の『ファンタジア』をギター独奏に編曲しようと試みてみました。元はピアノの曲で、調性はAマイナーと私の最も得意とするキーであるわけですが、いかんせんそのままだと音域が全然ギターに合わず、まともじゃ編曲不能という状態でしたので困りました。ギターはピアノに比べると圧倒的に音域が狭いのが泣きどころです。それで色々試行錯誤してみた結果、どうやらキーを1音下げてGマイナーに設定してみると実は結構うまくいくということに気がつきました。Gマイナーというはフラット2つ、EとBにフラットが付くためギターでは1、2弦及び6弦の開放が封殺されるため、本来あまり相性のいい調性とは言えません。故にきよもモーツァルトのト短調シンフォニーを編曲するのに1音上げてAマイナーに持っていったりしたわけです。今回敢えてその逆をやろうというわけですが、実はギターでもGマイナーはまったく弾きにくいだけかと言えば案外そうでもなく、裏技に近い手法ではありますが6弦をD、5弦をGに下げてやればそれでもまだ1、2弦の開放は封殺されているものの結構弾きやすい形になるのですね。タルレガなんかも自作のト短調の曲(『タンゴ』ですね)でこの調弦を用いています。調性は違うもののバリオスの『森に夢見る』もこの調弦ですしね。まぁ案外無茶というわけでもないでしょう。どうにか編曲して弾いてみせましょう。

 まったくの余談ではありますが、今日ふとCDを聴いていてバリオスの『オラシオン』は結構いい曲だな、と思いました。

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