2002年11月30日土曜日
BKC定演出場者の方へ
2002年11月27日水曜日
2002年度定演裏批評
まずは全体的に、一番気になったのが音が小さいということ。そりゃしっかり音出してる人もいますが、大半の人はまだまだアルティのステージで音を響かせるには足りない程度の音量しか出ていないのが実状でした。一番酷いのは指ばかり回って肝心の音が脆弱なこと。小さな音でゴチャゴチャやられても聴いてる方は何がなんだかわかりません。まずは客席にしっかり伝わるしっかりした音を出すのが先決です。また、出せる最大音量はイコール表現力にも直結してきます。ピアノにフォルテ、あるいはクレッシェンド・デクレッシェンドは最大音と最小音のダイナミクスの差がイコール表現の大きさになるわけですが、物理的に最小音は0よりも下にはいかない以上、どこまで最大音を出せるかが使える表現力の幅ということになるのです(といっても当然表現力は音量だけで決まりはしないのですが)。つまり、小さな音しか出せない人はそれだけ表現の幅も狭くなると。そして何より、音が小さいと聴いてる人の耳に届かないばかりか、心に届かないのです。ので、まずはしっかり大きな音で弾けるようにすること。これがまず演奏の大前提になってきます。タルレガで中間試験までは音色はいいからとにかく大きな音でというのもそのためで(ちなみにスケールや終止形なんかはそもそも音が小さいとサインは出せない)、最初に大きな音がだせるようになっておかないと後で直そうとしてもなかなか直らないから、最初はまず技術に先立つ演奏の大前提を身に付けてもらおうという魂胆なのです。その意味をもう一度考えてみましょう。それに絡んでなのですが、合奏の方も人数は多いのにその割に音量が出ていないので、特に『こうもり』のような非常に幅広いダイナミクスを要求される曲ではもう一つ音量差のメリハリが足りずパンチが弱かったというのもあります。パートリーダーソロとトュッティの間で音量があまり変わらん・・・。いかにしっかり音を出している人が少ないかというのが浮きぼりになっていますね。まぁ、つまり言いたいことは合奏でも一人一人しっかりと大きな音を出しましょうと。そういうことですね。普段の練習の意識から変えていかないと一旦ついた癖はなかなか直りませんので。まずはとりあえず、一番何よりも気になったところから語ってみました。
・・・また続く
2002年11月26日火曜日
へべれけ
2002年11月25日月曜日
定演お疲れさまでした
そして続くみんなのうたステージはこれまでにない斬新な試みというか、これまでならポピュラーの枠組みの中に一緒に盛り込まれていただろうステージで、しかも何故かポピュラーの面々が入れ替えなしでそのまま演奏というかつてない構成にちょっとビックリしました。でも個人的にはこのステージ好きでしたね。おそらくはクラギタの唱神、某Tの発案といったところでしょうか。時報に始まる『大きな古時計』は静かに暖かくノスタルジックな空気がいい感じでしたし、『トレロカモミロ』は開演前に曲名がどうしても発音できずにらめっこに笑われたりしましたが(苦笑)、歯切れのいいカスタネットと勇壮な低音が非常に私好みで、演奏もイキがよくて最高でした。そして最後の『赤鬼と青鬼のタンゴ』は始まった瞬間思わず「これはヤバイなぁ~」とつぶやきながら笑ってしまう程ギターにはまっていて怖いぐらいでした。このみんなのうたステージは非常に好きでしたね。一曲一曲が短く、切れがいいのも好印象でした。
そしてフラメンコ。4曲中前半は4回生、後半が3回生という構成の中、まず出てきた4回生の3人は、それぞれが学生時代での最後の大舞台になるわけで、さすがに曲にも入れ込んでいた形跡が随所に見られて感心しました。曲の難しいところに捕らわれるよりも、曲全体を聴かせることに神経を集中できる辺りはさすが4回生といったところでしょうか。十三にあゆあゆ、聖寺、4年間お疲れさまでした。そしてある意味一番ビックリしたりとりとと雅の『サパテアード』。フラメンコらしからぬ美しいハーモニーを持った曲で、しかもそれを雅の持つ独特のオーラとりとりとのとてもFとは思えない柔らかく暖かな音が見事に調和して実にいい感じに仕上がっていました。細部はまぁ粗いところも見受けられはしたのですが、あの二人の醸すオーラは今回の出演者の中では飛び抜けていましたね。最後トリで出てきたF技は、これまでの誰よりもしっかりした音で貫禄を感じさせる演奏を聴かせてくれ、しっかりFステージを締めてくれました。独重の際は音はしっかりしてるもののスケール等でその音が一音一音孤立し過ぎていてフレーズとしてつながりきっていないような印象を受けた彼ですが、今回はその欠点も克服してきて非常に力強い演奏を聴かせてくれました。きっとあれから凄く頑張ったのでしょう。いえ、彼の場合はギター経験なしで入部してきたのですから、入ってから今まででしょうか。3年間の努力が感じられました。
Cステージの皮切りは一時期私とたっちーが来年琵琶湖ギターフェスで弾くという噂も流れたファリャの『はかなき人生』。この曲にしては非常にゆったりしたテンポで進んでいましたが、その分丁寧に弾いていたのは好印象でした。ですが、ちょっとばかり曲の部分部分における2人の音量バランスの取り方が苦しかった気がしました。唱神殿の坂本龍一は、相変わらずな選曲と相変わらずな空気がさすがで、「ははは、変わってねーやぁ」とか思って微笑ましい気がしました。4回生による三重奏のピアソラは、プログラムを見た時には「はい?あなた方がピアソラですか?」と思ってしまう程私が彼女らに抱いていたイメージとはかけ離れた選曲でしたが、聴いてみるとなかなかどうして、しっかりと妖しく叙情的なピアソラの空気を見事醸してました。いやいや人は見かけによりませんね(笑)。彼女らは基本的に音がしっかり出てるしテンポに安定感があるので、聴いてる方はハラハラすることなく非常に安心できていいですね。その辺りはさすが4回生です。4年間お疲れさまでした。安心してどこへなりと逃亡してください(笑)。そしてトリのC技殿ですが、見事に緊張してましたね・・・。いや、ポピュラーアンサンブルの時から表情堅いな~とは思っていたのですが、ソロで出てくるとその過剰な緊張が嫌でも伝わってきます。演奏の方もやはりその緊張に呑まれ気味な感があったのは正直否めないところではありますが、やはりC技、しっかりした音と曲を観客に聴かせるセンスは他の出演者と比べても一回り上でした。あそこまでガチガチに緊張してなければなぁ、と思ってしまいますが、まぁそれもまたステージでしょう。舞台の上で何が起こるかなんてその時になるまで誰にもわからないのですから。私が1回生の時、定演のCステージで当時のC技殿と4回生の元C技殿のデュオが本番止まってしまい、最初からやり直すということもありました。私自身3回の時はラテンアンサンブルのソロを思いっきり外したり、4回の時もアランフェスで完全に緊張に呑まれたりしました。それもまたステージです。
そして最後の大合奏です。キムが編曲したドビュッシーの『メヌエット』と私が編曲した『こうもり序曲』が彼らの手によって一体どのように演奏されるかは、編曲者として当然のことながら実に楽しみでした。とりあえずぎぃ助が2年前の定演で舞台係やってた時と同じ服で指揮台の上に立った時は「オイ、舞台係と同じかよ!?」と心の中でつっこんでみたりしましたが(笑)。さて、『メヌエット』は静かな癒し系の雰囲気がギターにもよく合い、安らかでいい感じでしたね。今のクラギタはトレモロがうまいのでこういう曲でもいい具合に演奏できるのでしょう。ウチらはトレモロ粗かったからなー・・・(苦笑)。そして『こうもり』は、最初の出だしを聴いた時、「オイ、オマエら本気でこのスピードで最後まで行けるんか!?」と心配になるくらい元気のいい飛び出しでした(笑)。さすがに速いスケールは皆さん少々辛そうでしたが、それにしてもあのテンポはコロコロ変わるはスケールは速いはダイナミクスは大きいはと、まるでギターにとっての天敵のようなあの曲を、よくもあそこまで弾きこなしてみせたものです。正直あそこまでテンポを上げて来るとは思ってなかったのでかなりビックリしました。あの無茶な編曲をよくあそこまで・・・。そうとう頑張ったんでしょう。譜面を渡された皆さんが、「マジでこれあのテンポで弾くのかよ!?」と悲鳴を上げながら血の涙を流して練習している様が目に浮かぶようでした。ぎぃ助の指揮者ぶりもなかなかのもので、メリハリのある手つきでタクトを振る姿はクールでカッコよかったですね。振り方に色々変化を付けるきよと比較的オーソドックスな王子の中間くらいの振り方でしょうか。まぁ曲が曲だけに振り方には変化が自然と付いてくるからきよ寄りにはなるのかもしれません。いや、でもぎぃ助のことだから狙ったということも・・・?
総じて、今回はアンサンブルの質が非常に高かった演奏会だと思います。どのアンサンブルも実に心地よく聴かせてもらいました。技術的なあれこれはまた明日続編の『定演裏批評』で私自身の編曲の反省点も踏まえてお話ししますが、部員の皆さんが一生懸命この定演に向けて頑張ってきたんだなという熱気が伝わってくるいいステージだったと思います。やっぱりね、演奏会ってその熱気が重要だと思うんですよね。どれだけ皆がその演奏会にかけてきたかって、伝わるものだと思うんですよ。それは演奏がうまくいったいかなかったとかと関係なく、ステージのオーラのようなもので。そしてその熱気が聴くものにとってはそれが「いい演奏会だな」と感じる大きな要因になると思うのです。その意味で、非常にいきいきとしたいいステージだったんじゃないかなと思います。出演者の皆さん、改めてお疲れさまでした。
2002年11月22日金曜日
定演前夜
2002年11月21日木曜日
いつにいつの風が吹く?
2002年11月20日水曜日
靴擦れ
2002年11月18日月曜日
免許初更新
しかし、せっかく今回の免許の更新に向けて気合を入れて新しく眼鏡を作ったはいいのですが、なんと、実は私は免許証には「眼鏡着用」等の条件が何も記述されていなかったのですね。つまり、容赦なく裸眼で運転できるままなのです。というか、「眼鏡着用」の条件がないということは、視力検査も当然眼鏡なしで受けねばならず、新しく買った眼鏡もそもそも着けないのではまったく意味はなく・・・。とはいえ左目はまだ普通に0.7はあるので視力検査もパスはするのですが、右目がなかなかパスには厳しく。かなりの誤算だった私は、心の中で「いや、見えねーよ」と叫びながら「これは?」と聞いてくる試験場の人に「下(に違いない)!」と半ば勘で答えていました。そして、どうにかギリギリ今回も裸眼での運転にパスしたとのことです。しかし次は裸眼だと厳しいですねぇ。今回でかなり一杯一杯だったのに。ってゆーか、もし裸眼で視力検査が出なかった場合って免許はどうなるんでしょう?「眼鏡着用」の条件付きには簡単に変わるものなのでしょうか。・・・まぁ、運転する時はかけますけどね、眼鏡。ってゆーか、せっかく新しく作ったのに、眼鏡。
そして帰り際、二俣川から横浜まで戻ってきた私は、せっかく横浜まで出てきたんだから買い物でもしてみようかと、ちょっと一人横浜散策を行っていたとのことです。そして、ラーメン隊の一角を担う私が横浜では超メジャーな『家系ラーメン』を食ったことがないのは問題だなと、「確かこの道をまっすぐ行けば家系ラーメンの店があったはず」という不確かなラーメンデータベースを元に、無事一食堪能してきました。然るに、横浜ラーメンの系譜とはとんこつ醤油にあるようで、この『家系ラーメン』も、日吉で絶対的な人気を誇る『らすた』も、基本的には同系統のとんこつベース醤油で太麺という基本型が踏襲されています。味は『らすた』の方が濃く、体育会系な匂いがしますが(笑)。横浜のラーメンはとんこつ醤油で豚の背油がスープに浮いていて、コクに重点が置かれた味構成が『家系ラーメン』からつながる系譜のようです。最近は横浜において圧倒的な勢力を誇っていた『家系ラーメン』に対抗するように、一部の地域で『非家系ラーメン』が新勢力として台頭してきているようです。まぁ、『非家系ラーメン』と言ってもそういう組織があるわけでなく、単純に『家系ラーメン』でないラーメンということらしいのですが。今度はそちらにも行ってみたいと思います。車がないと辛そうな地域なんですが(苦笑)。
2002年11月15日金曜日
"ポシティブ"は"楽観"ではない
2002年11月11日月曜日
MIDIページ、準備中
2002年11月6日水曜日
2002年11月5日火曜日
こんな三連休
2002年11月4日月曜日
眼鏡研究社で新しい眼鏡を
私が買ったのは以前使っていた眼鏡と同じような上半分だけフレームがあるタイプのもので、黒に見せかけてちょっと青みがかった微妙な色がいい感じのものです。そのデザインもさることながら、度を調整する時に「今の眼鏡はこうなってるけど、実際の目の状態はこうなってるから実際こうした方が負担もなくよく見える」などと色々説明してくれるので実に安心感がありました。私の場合右目の視力が左より落ちるので、これまでは左に比べて右の方がやや強めなレンズが入っていたのですが(といってもいざとなれば裸眼でも日常生活くらいできる、というか普段裸眼で暮らしてるくらいなのでどのみちそれほど強くはない)、実はそれは誤りで、実際は右目は垂直方向に軽く乱視が入ってて見えなくなってるだけで、近眼の度としては右も左も変わらないらしいのです。なのに右の方に強いのが入っているから、右は軽く遠視の状態になって近いところを見ると目が疲れると。そういや私は本を読んだりコンピュータに向かう時はいつも「かえって疲れる」といって眼鏡外してましたね・・・。そして実際近視の度を左と右で同じにして右に乱視矯正を入れたら実にすっきりと世界が見えるようになりました。ある意味かなりのインパクトです。眼鏡の度を合わせるのにもやはり合わせる人の腕前というものはあるものなのですね。某メガネチェーンは当てになりません・・・。そしてフレームの具合も私に合わせて丁度よくなるようにきっちり調整してくれて、新しい眼鏡が出来上がったわけです。とてもよく見えてしかも前とくらべると全然疲れない上に体にピッタリ合ったこの眼鏡は、今ではすっかりお気に入りです。皆さんも眼鏡の買い換えを考えるなら、ちょっと眼鏡研究社に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。見るだけでも結構面白いですよ。
2002年11月3日日曜日
シノさんと休日を
現代ギター社に行った今日の収穫ですが、今回は譜面を2つばかり購入してきました。一つは藤井敬吾先生の作品集『中世組曲』。このタイトルトラックは4回の時アルハンブラコンサートで聴いて以来、ちょっと弾いてみたい曲の一つです。まぁすぐ弾くかどうかはわかりませんが、やはり譜面というのは持っているだけでも嬉しいものですからね。・・・そして、その『中世組曲』をすぐ弾くかはわからないと言ったのにはわけがありまして、実は今日他にもう1つ実に熱い曲の譜面を見つけてしまったのです。それはジャックス・カストレードの『2つのインベンション』。この中の第2曲『インベンションNo.2 ピンクフロイド讃歌』はそれこそ大学の最初の頃、1回か2回の頃からずっと譜面を探していたにも関わらず見つけられなかった曲なのです。な~んかアサド編『ブエノスアイレスの四季』といい、こっちに来てから出版されたり再入荷される曲が多いですねぇ。できればもっとまとまった時間ギターに集中できる学生の内にこれらの曲は弾いておきたかったのですが・・・。
この『インベンションNo.2 ピンクフロイド讃歌』は、プロだと福田進一氏が『ギタリスト伝説』の中で弾いているのですが、『リブラ・ソナチネ』や『澄み切った空』がクールで派手な曲の代表格として幅を効かせている昨今、いきなりこいつをステージで弾いたらかなりの大反響間違いなしなんだろうなという実にヤバイ曲です。気違いじみて複雑なリズムで連打を続ける低音と、微妙にボサノヴァチックとも言えなくもないノリでガンガン突き進んでいくテンションの高い不協和音の嵐が無茶苦茶熱いのです。いや~、この曲はヤバイなぁ。いいもん見つけました。早速明日、明後日はこの曲を弾き倒そうと思います。