2004年3月28日日曜日

散々な土曜日

 しかし昨日は散々でした。何か朝から頭が痛いなーと思っていたのです。とはいえ、今ちょっと外耳炎を患っていて、その痛み止めに処方されている薬が基本的にバファリンみたいなものなので、頭痛にも効果があるから大丈夫だろうと、あまり胃に優しくはないポンタールというその薬を飲んで休んでいました。ところが、飲んで一時間とか経っても頭痛はほとんど収まってくれません。まぁこの頃は痛みも耐えられる程度のものだったので、ぐったりしつつも横になって休んでいました。

 そんな時、私の会社携帯が鳴りました。「・・・土曜に電話してくるとはいい度胸だな、誰だ!?」と思って見てみると、なんとそれはとあるお客さんAからです。頭痛いしあまり出たくはないんだけど、土曜に携帯に直接電話してくるくらいだからまぁきっと急ぎのようなのだろうと電話に出ます。すると案の定今テスト稼働中のシステムに不具合が起きていて、月曜朝から上層部にデモをするのでなんとかしてくれとのこと。仕方がないので「明日(つまりは今日)直します」と約束して電話を切ります。それがストレスになったのか(そんな弱い神経してるつもりはないのですが)なんか段々頭痛もひどくなってきて、メールを打つ余裕すらなくなってきたので、それまでコタツで横になっていたのから本格的にベッドで横になり、じっと目を閉じて痛みをやり過ごします。そのうちに、うつらうつらと眠っていました。

 ・・・ところが、その回復のための眠りの最中、また会社の携帯が鳴りました。今度は何だ!? と思って見てみると、な~んと今度は別のお客さんBからです。「どいつもこいつも土曜にわざわざ携帯に直接電話してくるなんざ余程仕事が好きなんだな」と心の中で悪態をつきつつも電話に出ます。今度はトラブルではないものの、金曜日に確認したはずのことの再確認の電話。それだけか!? 土曜にわざわざ携帯に電話かけてきて本当にそれだけか!? と心の中で叫びながら電話を切ります。

 頭痛はさらにひどくなってきています。なんだか吐き気までしてきました。こみ上げる嗚咽に耐えながら、重く鈍い痛みの走る頭を抱えてトイレヘ行き、何事もなくベッドに戻る、そんなことを何度繰り返したでしょう。しまいには頭痛が耐えられないくらいになってきて、手足もしびれてきました。枕の上に頭をおくと、頭蓋骨の中にある鉛玉が転がって頭蓋にぶつかったかのような鈍い痛みが頭に響きます。「これはダメだ」、私はそう判断しました。頭痛薬飲んでるのにまったく痛みが引く様子もなく、吐き気にまで襲われています。土曜日の午後、近くの町医者はやっていません。もっとひどくなって全く動けなくなってから救急車を呼ぶくらいなら、まだ動けるうちに自分から救急病院に赴こう。それが私の判断でした。とりあえずコートを羽織り、サイフと保険証を持ってフラフラと家を出ます。黒のロングコートを着て、頭を抱えてよろけながら歩いている私の姿は道行く人にはきっと奇怪に写ったことでしょう。それでも、そんなことを気にする余裕はそのときの私にはありません。通りすがりのタクシーをつかまえて、自分でも「やばいな、これは」と思うくらい弱々しい震えた声で「一番近くの救急病院までお願いします」と告げ、道中吐き気を必死でこらえていました。

 結局病院で診察を受けて、家に帰り着く頃には頭痛も微弱なものに変わり、昨日一日ぐったりと休むことで今日は普通に回復し、無事に仕事をこなしてくることもできたわけですが、いやー、あの頭痛はひどかった。人生最高クラスの痛みでした。散々な土曜日です。

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