2004年5月15日土曜日

女子バレー日本×韓国 観戦記

 というわけで行ってまいりました女子バレー日本×韓国戦!テレビを見ていたら「やべぇ、俺も"ニッポン!"とか叫んで頭真っ白にしてぇ」とかいうわけのわからない衝動が生まれてしまい、思わず昨晩Yahoo!オークションで当日会場近辺で手渡しのチケットを落札。会社を強引にフレックス・コアタイム一杯の16時で切り上げて、渋谷から千駄ヶ谷までJRで15分、東京体育館に乗り込んでまいりました。いやー、よかったですねぇ(笑)。会場入りするなりまず、いの一番にあの応援用のバルーンスティックを購入し、バンバン、バババン、ババババン、ババン♪と悦に入ってぶっ叩いてました。試合が始まる前からこのバンバン、バババンとかニッポン、チャチャチャとか、定期的にスピーカからリズムが流れてきて練習させられるんですよね。バボちゃんが手を振るだけで大騒ぎな会場をさらに煽るように、終いにゃウェーブの練習まで試合開始前にさせられました(笑)。まぁ、このウェーブの練習は人によってかなりの気温差がありましたが。私の席はスタンドA席南だったのでコートからは少々遠いのですが、位置的にはちょうどネットの辺りで頭上1mにはテレビのメインカメラが控えるという、要は非常に見晴らしのいい席で、試合は実によく観えました。

 いやー、それにしても今日は佐々木!熱かったです。止まらない止まらない。1セット目の前半、栗原ももう一つエンジンがかかってない様子で、木村は数は打つんだけど韓国に片っ端から拾われて、決定力不足が素人目にも明らかだった時に日本にしては珍しい1セット目中盤での選手交代で登場。入るなりいきなりスパイク決めて、その後も立て続けに点を取り、一気に日本のペースにしてしまいました。他の選手より明らかに一回り上のパワーを武器に、あまり表情を変えずにクールに敵陣をブチ抜く様はかなり男前でした(笑)。ってゆーか私の後ろに座っていた女子高生二人組、佐々木選手のファンらしくプラカードまで作って応援していたのですが、「ササキー」と大声で叫びまくってやかましい・・・。最後のインタビューで佐々木の晩になった時に至っては「佐々木結婚してー」とまで叫んでましたからね。まぁ、男がふがいない今の世の中、佐々木や吉原のような男気溢れるタイプは女性にも大人気のようです(?)。というか佐々木のスパイク、ホントにスピードが他の選手と全然違うんですよ。練習の時、私の席に一番近いところで栗原と二人で片方がトス上げてもう片方がスパイク打って、トス上げた方がレシーブして、次は役割交代して・・・、ってずっとやってたんですが、栗原より佐々木の方が数段スピードもあるし重そう。なんだかんだいって栗原のスパイクはまだ軌道が軽く放物線を描きますが、佐々木のは突き刺さるように直線的に飛んでいきますからね。生で見たら凄かった。

 やはりテレビというのはどうしてもコート全体を見渡すわけにはいかないもので、テレビで見てても気付かないけど生で見ると凄いってのはやはりあるものです。今日一番そのテレビと生のギャップを感じたのは成田。正直リベロというポジション自体テレビじゃあまり目立たないですが、あの成田の拾いっぷりは凄いですよ。相手のスパイクや速攻をひたすら拾うのがリベロの仕事ですがこの成田、どこから飛んできてんのかわからないけどとにかく常にボールの着地点にいて、他の選手が反応できてない時でも一人でドカンとボールを上げてるのです。相手のトスが上がってからスパイクが着地するまで、それこそ瞬きしてたら見逃すくらいの一瞬の世界な訳ですが、成田はその一瞬の間に「アンタ今までそこにいなかったでしょ!?」ってところからあっという間に飛び込んでくる。で、あたかも最初からボールの軌道上にいたかのようにレシーブしちゃうわけです。テレビだと大体そのボールの軌道に入った後しかわからないですが、その前にそれこそ全然関係ないところから一瞬で飛び込んでくるんですよ。きっと「ブロックがあそことあそこに飛んだら抜かれるとしたらここ」みたいな憶測や経験と勘を駆使して瞬間的に判断して動いてるんでしょうが、あれは凄いです。なんでいつもそんなにボールのあるところにいるのか不思議なくらいでした。後は大友のブロードですね。これも一瞬で物凄い距離を移動してきて、しかも直線的に上げられた早いトスを、ボールが上昇のピークに達する前にぶっ叩く。テレビで見ると「なんで相手のブロック皆ついていけないんだろう」と思うこともあったのですが、いや、あれは無理ですよ。凄まじく早い。大友飛ばして後ろから高橋とかの時間差も、恐ろしいスピードで大友が突っ込んでくるから、観てるこっちまで「大友が打つ」と思っちゃって、実は大友スルーで後ろから高橋とか、結構だまされました(苦笑)。生で観ないと時間差の本当の味ってわからないものだなぁ、と思いましたよ。

 最後日本が佐々木のサービスエースで韓国を下し、アテネ出場を決めた時の騒ぎといったらもう凄いものでした。皆一斉に立ち上がってのスタンディング・オベーション。会場全体が熱気と感動に包まれて、巨大なバボちゃんがアリーナ西から出てきてインタビューに並ぶ選手の上を空中をぶら下げられて漂っていくは、アナウンサーは(また)泣くは、選手の涙でもらい泣きする観客も出るはでもう大変。選手が何度も体育館を回って退場するまで、ほとんどの人は席から離れませんでした。まぁそれだけ熱い空気だったということでしょう。私もここまでしてスポーツ観戦をするのは今回が初めてだったのですが、客席でかなり燃えてました(笑)。いくらまた観に行きたくて応援したくても、さすがにアテネまでは行けませんからねー。今回アテネ行きが決定する瞬間に立ち会えてよかったです。いやー、興奮した(笑)。オークションで勝負をかける前にちょっと悩んだのですが、これは行ってよかったです。今日の女子バレー日本×韓国戦で体験できた時間:プライスレス、って感じでしたね(笑)。是非アテネでも頑張ってもらいたいものです。

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