2005年3月22日火曜日

ヴィラ=ロボス『エチュード1番』考

 先日きよがウチに来た際にヴィラ=ロボスのエチュード1番のアルペジオをpとiだけで弾くってのをやってました。聞くと、藤井敬吾先生が「セゴビアが付けた(んだろう)運指ではこう(pipipmiamaimpipi)だけど、作曲家としては多分こう(pipipipipipipipi)だったんじゃないかな?ほーら、一弦飛ばし、作曲家っぽいでしょ?」とのたまっておられたとのこと。で、やってみたわけですが、うん、確かにこれはこれできれいなパターンを形作る運指だし、言われりゃなるほど作曲家っぽい。ブローウェルとかがやりそうな感じです。やりそうというか、『舞踏礼賛』なんかはこのテの運指のオンパレードです。エチュード1番をひたすらpiだけで弾きながら、「う~ん、この運指が作曲家の意図だったのかなぁ?」などと思っていたわけです。でも右手の運指がここまで変わると、はっきり言ってエチュードの目的が大分変わってきますよね(爆)。アルペジオの練習としてはセゴビア(推定)運指のpipipmiamaimpipiの方が基本に忠実で効果的だと思うし、pipipipipipipipiの方は右手の縦移動とpi連打の練習、・・・なのでしょうか?・・・ま、どっちでも弾けりゃいいってことでしょう。

 でもpiだけでずっと弾き続けてると、例のディミニッシュコードでひたすら1ポジションずつ下がってきて最後Emのコードから解放を交えて12フレットまで跳躍していくヤマ場のところで右手の運指がpの連打を余儀なくされて無理が出てくるので、なんか多分この説は違うような気はしてます・・・。ま、違う練習にはなるかな。

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