2005年11月14日月曜日

富山初上陸

 この週末は金曜に代休を取り、友人ハバネロの結婚式のため二泊三日で富山に行っていました。これまで新潟と京都を行き来する際に通過することはあっても駅の改札をくぐることはなかった富山。代休を取ったはずなのに仕事の電話に追いかけ回されたり何だりかんだりで、前日の21時前にやっと富山に着きました。新幹線で越後湯沢まで出てそこから特急はくたか。はくたか、意外に混んでました(泣)。ともあれ何とか無事富山初上陸を果たし、雨の中明日の新郎と富山駅前の『Giraffe』という店で0時くらいまで相変わらずなアンダーグラウンドないしはサブカルチャー的な話題に花を咲かせ、初日の夜は過ぎて行きました。

 さて、結婚式当日です。結婚式と言っても何しろ今回は新郎が新郎だけに(?)、どんな式になるのか興味津々なところでしたが、結果から言えば実に彼らしい、フォーマルな流れの中でもいい具合に肩の力が抜けたいい結婚式だったと思います。ハウス系の式場のテラスでの人前式から、写真撮影、新郎ウェルカムスピーチ、上司による主賓挨拶、スライドショー、お色直し、シャンパンサービス、余興、バースデイベアー、お父さん挨拶、新郎締めの挨拶、と流れだけ見ると実に一般的で割と形式張ってそうな進行の中、全然硬さを感じない暖かな空気でゆったりと式を楽しめたのが素晴らしい。まぁ、新郎・新婦の人柄なのでしょう。

 何しろ新郎頑張り過ぎです(笑)。ラスボスからザコキャラ、果ては隠れキャラまで全部一人でやっちゃってました。そりゃもうスライムからバラモス、ゾーマ、果てはマスタートンベリまで。あらゆる場面で出てきました。余談ではありますが、私はマスタートンベリ大好きです。式が開始する前、控え室で友人と待っていたらそこにいきなり普段と同じ調子で緊張感もなく現れる新郎。1階の控え室から3階の挙式場までの移動の際、2階に立って「こちらになります」と皆を誘導する新郎。この時点で挙式前に既にやり過ぎです(笑)。人前式では入場から指輪交換、宣誓、誓いのキスなど、一つ一つの動作を照れくさそうにさらっとこなしてしまう姿が「らしいなぁ」と思いつつも印象的でした。入場の時、笑って立ち止まってましたからね。なかなかそんな新郎いません。式が始まったら始まったで最初のウェルカムスピーチも最後のスピーチも全部新郎やってるし、15kgの巨大シャンパンのシャンパンサービスも頑張ってるし。スライドショーで新婦の小さい頃の写真を一枚だけ左右逆にしておいて、「指摘される前に気付いていたら大したものだ」とのたまったあのくだりはさすがでした。何にしろ、随所で独特のユーモアを交えながら出席者に触れ合う新郎の気配りが肩肘張らないいい空気を作っていたのでしょう。それこそ大したものです。

 そして今回、私は余興で『11月のある日』を弾いたわけですが、実はあの時思ったより酔いが回ってました(苦笑)。んー、多分直前にシャンパンサービスでいただいたシャンパンを急いで飲んで調弦に向かったせいなんでしょうが、紹介されて前に出たときは何か結構ほんわかきてました。二年半ぶりのステージはさすがにちょっと緊張しましたが、その辺りはまぁまぁその酔いがうまいこと緩和してくれたかなという感じです。何しろ大事な友人の結婚式で変な演奏して空気をまずくするわけにはいかないので、その意味での緊張も正直あったのです。まぁ演奏自体は調子のいい時の私特有の「ミスには気付いて気付かぬフリ」の開き直りっぷりが炸裂し、往年の集中力も出ていたので弾いてて結構気持ちよかったです。酔いが回ってた分、多少勢いで押してしまった感はありますが(苦笑)。聴く限りでは評判もなかなかよかったようで、新郎・新婦のために披露宴に軽く一花添えられたなら嬉しいところです。個人的には帰り際代行タクシーに乗り込む際、披露宴でずっとピアノの生演奏でBGMをしていたピアニストの人がわざわざ「ギターの演奏素敵でした」と声をかけてくれたのが嬉しかったです。そして何よりも新郎が繰り返し伝えてくれた感謝の言葉はやはり、「うん、弾いてよかった」と素直に思わせてくれるものです。

 さてさて、そしてこれも新郎がすべてセットアップした(爆)二次会・三次会ですが、久々に見る高校の仲間やほとんど初対面気分(!?)の高校の仲間、新郎の大学時代の部活の仲間等と盛り上がりながら富山の夜は更けて行きました。三次会では大学弓道部の方達が主体で我々高校組は少数派だったこともあり、半ば強引に仲間に入りにいった感もありますが、まぁまぁそれもまた一興でしょう。なかなか楽しいカラオケでした。そして一夜明け、高校の仲間と富山城を散策した後、ホルモンラーメンとやらを試みに食して13:59発のはくたか13号にて富山を去って行きました。普通にモツ煮として食べてもおいしいホルモンラーメン、結構いけてました。

 さてさて、今回の結婚式はなかなか参考になりました。とりあえず「これはいただき」という点をいくつか挙げると、

・乾杯のシャンパンはどうせならおいしい方がよい
・場の空気なんて新郎のたたずまい一つで何とでも変わる
・あくせくイベントを続けるよりは人と話した方がよい
・小さなユーモア忘れるべからず

 といったところでしょうか。二次会・三次会まで新郎がセットアップするのはさすがにやり過ぎかと(笑)。

 新婚旅行、ペルーにナスカの地上絵を見に行くとのことですが、是非楽しんできてください。最近某元大統領のおかげで反日感情が強まっているらしいので気をつけて。ペルーだとフォルクローレの本場でもありますので、是非音楽も合わせて楽しんできてください。

 それでは末永くお幸せに。よい結婚式でした。楽しい時を過ごさせてもらいましたよ。

2 件のコメント:

  1. ギターありがとうございました。特に私の父親が大変喜んでました。ハバネロ渡し忘れました。私もインフルエンザワクチン昨日打ちました。体温は適当に書き込みました。hahaha。
    ウェルカムパーティーにふらふら来たのは、タキシードのズボンの丈がなぜか短く、急いで裾上げしたんですが、直す人が来るまで暇だったんで、ぶらぶらしてました。
    あいさつはねー、新婦が照れ屋で無理だ、というのでしょうがないんで全部やったんですね。全体のスピーチ時間をなるべく減らしたかったんで、自分でやりました。
    二次会もね、富山在住の友人に仕切りを一回頼んだんですが、断られてしゃあないんで自分でやりました。断った友人、結局二次会に来てるんですが。
    三次会もね、二次会司会の友人から時間が早すぎるからやったほうがいい、といわれてしゃあないんで自分でやりました。そんなヒロシと断絶と、22歳の別れも唄いました。まだのどが痛いです。三次会勧めた友人は来なかったんですが。

    返信削除
  2. こちらこそ、どうせギター弾くなら人前で弾く機会があった方が燃えるから、
    練習段階から久しぶりにかなり楽しんで弾けたんで感謝しとります。
    しかし二次会・三次会を全部セットアップする裏に
    そんな友人関係の機微があったとは(笑)。
    さすが一筋縄でいかん友人をお持ちですな。
    三次会のカラオケは疲れたねー・・・。
    途中でもう腹筋ピクピクしてたもの。
    次の日もまだ腹筋ピクピクしてた(苦笑)。
    基礎体力の衰えを感じた三次会、
    とりあえず往年のキレを取り戻すため、
    筋トレでもやらなきゃだめだなーなどと本気で思った富山の晩でした。

    返信削除