2006年11月26日日曜日

初対面

 今日は午前中、妻と一緒に産婦人科に行った。妻は妊娠5ヶ月。3週間に一度の定期健診で、初めて私も一緒についていった。これまでは妻が一人で通院していたので同伴は初だ。現在のところ経過も順調なので、同伴の目的はお腹の中にいる子供との対面になる。病院に行く度に超音波写真は撮ってもらえるので、写真ではまだただの袋にしか見えない頃から見ているが、実際に動く姿を見るのは当然初めて。嬉しいような恥ずかしいようなおっかないような、そんな微妙に入り混じった気持ちで待合室に座っていた。

 妻が通っている病院は古い個人経営の病院で、最近流行の4Dエコーはない。ので、伝統の(?)2Dエコーでお腹の子供と初のご対面となる。先生が器具を妻のお腹に当てると、画面にぼやっと白黒のグラデーションで曖昧な壁に囲まれた空間が現れる。少し位置を調整していくと、今度はその真っ暗な空間の中に、白く丸い輪郭が浮かび上がってくる。

「これが頭だよ」

 言われるとなるほど、人の頭に見える。「ちゃんと脳みそも入ってるね」とは先生の談。頭の中央にぼんやり見える線がどうやら、右脳と左脳の分け目らしい。そしてまた少し位置を調整していくと、今度は体や、手足が見えてきた。暗闇から白い輪郭が浮き上がってきて姿を見せるその映り方は、何故か「もきゅっ」という擬音を頭によぎらせた。「もきゅっ」と浮かび上がってくるのだ。めそかよ!お腹の子供は手足を上下に小さく動かして、たまに頭を回したりして動いている。先生曰くお腹の中の子供はほとんどの時間寝ているので、動いている姿を見るのは実は意外に難しいらしい。その意味では、今日は運が良かったようだ。でも、見ているうちに眠ってしまって、すぐに動きがなくなってしまったのだけれど(笑)。

 初対面というよりは、まぁどちらといえばのぞきに近い形だけれど、ともあれ自分の子供が動いているのを初めて見た。まだ深く大きな感動というほどではない。けれど確かに新しい命が息づいているんだなと感じた。不思議なものだ。子供。自分の遺伝子と、妻の遺伝子が受け継がれている。どういう形でかはまだ全然わからないけれど。男か女かすら、まだわからないけれど。とりあえず、"実感"という言葉が実体になりつつある。自分は、親になる。どんな子供が、生まれてくることか。まぁ、なんか一癖あるのが出てくることは確かなんだと思うのだけれど(苦笑)。

 というわけで子供が生まれてくるのは、来年5月上旬の予定となっております。

1 件のコメント:

  1. おめでとうございます!!
    そうでしたかぁ。そのようなことになっているとは。
    奥様にもよろしくお伝えくださいね。
    御出産の報告楽しみにしておりま~す。

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