2008年8月13日水曜日

告別・旧『あゆむの雑記帳』、そして、お盆

 多分今月頭くらいになってからだと思うのだが、突然私の学生時代からのメールアドレスであるayum@na.sakura.ne.jpでのメール受信ができなくなった。旧『あゆむの雑記帳』のサービスである。このアドレスでの受信ができないということは、つまり旧『あゆむの雑記帳』のサービスが満了したということである。まぁ元々このayum.jpに移行した次の年で契約は切れていて、利用しているレンタルサーバの新サービス移行キャンペーンで一年間のデータ保持が約束されていただけなので、それが移行後三年も残っていただけでたいしたものだったのだが。今は旧『あゆむの雑記帳』のURLであるhttp://na.sakura.ne.jp/~ayum/にアクセスしても何も表示されない。仕方ないことではあるが、やはり少々寂しい。

 あのHPでは色々なことを書き、様々な人から反響があり、色々な形での交流があった。学生時代も、社会人になってからも、自分自身のランドマークとして、変な話随分と助けてもらったものだ。その内容はこの現『ayum's note - あゆむの雑記帳』にも引き継がれているが、あの当時の姿はもう見れなくなってしまった。もちろん、私のマシンの中にはデータが残っているので見ようと思えば見れないことはないけれど。

 このようにして、時は移る。昔のなじみは少しずつ消えていき、新しいなじみができる。悪いことではない。それは前に進むということ。だが、消えていったなじみをほんの少し懐かしむことも、それもまた別に悪いことではないだろう。

 明日はお盆だ。ご先祖様が一年に一回、里帰りをする日だ。ウチの実家では今も祖父(曾祖父だったかもしれない)が作った手作りのおしょろ様を13日に組み立て、飾り付けをする。いわゆる精霊棚だ。そういえば、祖父が亡くなる前の夏、祖父とこのおしょろ様を組んだ。「(父が作ると)いつもここが間違ってるんだ」と言い、肺を病んでいた祖父は大きくふうふうと息を吸いながら、このおしょろ様を組み立てていった。その祖父も、今はその棚に里帰りする人となってしまった。

 今年もまた、お盆が来る。私にとってこの時期は色々なものを懐かしむ時だ。新潟の夏の、どこまでも平坦な水田の緑と川の景色は、私に色々なものを思い出させる。その意味で、いつからだろう、夏は四季の中で一番寂しい季節になってしまった。

 そう、今年もまた、お盆が来る。

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