2007年10月31日水曜日

グレンモーレンジ テイスティング・セミナー@画亭瑠屋 (2)

 さて、ちょっと間が空いてしまったがグレンモーレンジ テイスティング・セミナーの続きを書こうと思う。今回は新ラインアップのオリジナルの他、エクストラ・マチュアド3つをテイスティングできる。一つずつ感想を述べていこう。

 まずはラサンタ(LASANTA)。「LASANTA」はゲール語で温かさと情熱を意味するそうだ。また、発音の語感がスペイン語に近いこともシェリー樽熟成のこの製品の名称に使われる理由の一つだそうだ。旧シェリーウッド・フィニッシュだ。バーボン樽で10年熟成させた後にオロロソ・シェリー樽で2年の熟成を加えるという基本的な作り方自体は変わっていないが、利用するシェリー樽の品質が向上したことによる製品全体の底上げが期待できるとのこと。一般にシェリー樽熟成と言えばマッカランのような濃厚なアンバーを思い浮かべるが、グレンモーレンジのラサンタ(あるいは旧シェリーウッド・フィニッシュも)はそこまで濃いアンバーではない。むしろ落ち着いた琥珀色という印象だ。香りの方もオリジナルのような柑橘系の香りももちろん奥に潜んでいるのだが、やはりシェリーらしい甘いナッツのような香りが感じられる。セミナーで配布された資料では主にワインレッドからアンバーといった色でそのアロマの印象が表現されていた。とはいえそこはグレンモーレンジ。マッカランのようにフルボディでどっしりとした感じではなく、濃厚さとフレッシュさ、甘みとキレのバランスを取りながら、非常に上品な仕上がりを見せている。

 ただ、正直言うとこのラサンタ、今回の中では一番中途半端な印象だった。シェリー樽フィニッシュの割にはシェリーの印象が強くなく、何となく焦点がぼやけた感じが否めないのだ。まぁグレンモーレンジの身上には濃厚一辺倒のシェリー仕上げにするのは合わなかったんだろうなというのは想像に難くないが、それでももう一歩踏み込んだ濃厚さが欲しかったように思う。これはこれでバランスは確かにとれていていいのだけど。

 次はキンタ・ルバン(QUINTA RUBAN)。「QUINTA」はポルトガル語でブドウ園、「RUBAN」はゲール語でルビーだそうだ。旧ポートウッド・フィニッシュだ。これもバーボン樽10年の後にルビーポート樽で2年という作り方自体は変わっていない。が、このキンタ・ルバン、実際に見てみるとその色が実に特徴的だ。ポートルビー樽で熟成されているので本来当然と言えば当然なのだが、色が純粋なゴールドではなく、わずかに赤みがかったピンク・ゴールドになっている。ポートルビー樽でフィニッシュされたモルトは他にも色々あるが、実際にピンク・ゴールドの色彩をしているものは初めて見た。これは恐らくノンチルフィルターで色彩が落ちずにそのまま残っていることに起因しているのではないだろうか。香りは非常に揮発性が強く、むせかえるよう。カカオのような香りの中に落ち着いた甘みと、その奥にかすかに他のグレンモーレンジに通じる爽やかなテイストが見え隠れする。ポート・フィニッシュというと概して味わいはライトになりやすいものだが、これはしっかりとしたボディを持った、香り・味ともに飲み応えのあるモルトだ。そしてテクスチャは非常に滑らか。今回、このキンタ・ルバンは印象がよかった。

 そして最後、ネクター・ドール(NECTAR D'~OR)だ。「NECTAR」は神々が嗜む甘口の酒を意味し、「~OR」はゲール語とフランス語で黄金を意味する。旧ラインアップでは免税店等で限定的にリリースされていたソーテルヌウッド・フィニッシュ。文字通りソーテルヌ・ワインの樽で最後2年をフィニッシュしたものだ。これは旧ラインアップでも非常に評価が高く、正規ラインアップでのリリースが多く望まれていたそうで、今回待望の標準化となる。名称に"黄金"とわざわざ入れているだけあって、色は明るく透き通った黄金色。香りもトロンと甘い上品な蜜のような、実に魅惑的なものだった。口に含むとふわっと優しく広がる甘みが素晴らしい、上品で甘口なモルト。その意味ではモルトというよりブランデーに近いのかもしれない。なるほど、これは正規ラインアップへの追加を望まれるわけだと、飲んでみて実感した。確かに素晴らしくおいしい。一仕事終えて充実した疲れをゆっくりと噛み締めながら癒したい時などに、最上の一杯を提供してくれるだろうモルトだ。一番のお気に入りを回答する際、セミナー参加者も大多数がこのネクター・ドールを挙げていた。グレンモーレンジを飲み続けて25年の画亭瑠屋のマスターもこのネクター・ドールに(両手で)投票していた。これはモルトを飲みなれていない人にもお薦めできる、上品で滑らかな甘口のモルトだ。講師の方も言っていたが、なかなかこのような性格のモルトは存在しない。確かに。

 ところで話は少し変わるが、オリジナルはアーティザン・カスク熟成の原酒の比率が上がったというのなら、このエクストラ・マチュアドはどうなのか、気になるところだ。回答としては、やはりこのエクストラ・マチュアドにもアーティザン・カスク熟成の原酒は少々入っているらしい。ただし、その比率はオリジナルに比べるとかなり小さいとのこと。やはりそれぞれのフィニッシュ樽の個性を尊重したいこのシリーズでは、アーティザン・カスクの個性を出しすぎるのは控えたのだろうというのが私の解釈だ。

 もう一つアーティザン・カスクについて聞いた話では、グレンモーレンジ社は2008年分のアーティザン・カスクの発注を、これまでの約3倍に増やしたらしい。アーティザン・カスクを作成するための費用は通常の樽の数倍かかるが、これにはその投資の価値があると判断したそうだ。グレンモーレンジ社がMHD参加に入ったことのメリットの一つは巨大な資金力が得られたこと。ここではそのメリットが活かされた形になる。

 とするとだ。アーティザン・カスクが大量に作られて、新樽はまずバーボンの熟成に使われた後にモルトの熟成に帰ってくるので、実際に原酒が樽に入るのは2年後くらいになる。そこから熟成期間を考えると、2020年前後にはアーティザン・カスク熟成の原酒が大量に出来上がる。その頃には、もしかしたらアーティザン・カスク100%のモルトが正規ラインアップに乗ってくるのかもしれない。あるいは、もっと時を経て、18年等の長期熟成のアーティザン・カスクが出てくるのかもしれない。楽しみだ。今回のセミナーでも、一度アーティザン・カスクの話が出ると皆そこに食いついてアーティザン・カスクについての質問ばかり立て続けに出ていた。それほど、皆(私を含め)高く評価していて気になっているということなのだろう。おそるべし、アーティザン・カスク。

 というわけでグレンモーレンジの新ラインアップのテイスティング・セミナー、おいしく楽しんで色々と有益な情報も得られて、実に有意義な一時間半だった。MHDに買収され、売り方も急にブランド付いてきたが、肝心の中身はそのクオリティを上げてきている。以前と変わっているのは確かなので、古くからのグレンモーレンジ・ファンにはその変化を惜しむ向きもあろうが、個人的にはこの変化は悪くないのではないかなと思う。しっかりと、おいしいモルトを出してきてくれている。これからはグレンモーレンジを飲む機会も増えそうだ。


2007年10月28日日曜日

グレンモーレンジ テイスティング・セミナー@画亭瑠屋 (1)

 日吉に画亭瑠屋というバーがある。まだ3、4回しか行ったことはないのだが、今回そこでグレンモーレンジの正規輸入代理店であるヴーヴ・クリコ ジャパンの講師を迎えテイスティング・セミナーを行うという情報を聞きつけ、興味津々で申し込んで今日行って来た。そもそもグレンモーレンジは、2005年にMHD(ディアジオ・モネ・ヘネシー株式会社)の傘下に入っており、その際に日本での正規輸入代理店が同じMHD傘下であるヴーヴ・クリコ ジャパンになった。あの高級・高品質・高価格(爆)の有名シャンパン、ヴーヴ・クリコである。そしてそのMHDのブランディング戦略の影響もあり、先週からグレンモーレンジはラインアップを一新し、ラベルも中身もそれまでとはまったく変わった製品群を打ち出してきた。今回はその新ラインアップのお披露目というわけだ。

 セミナーでは当然グレンモーレンジの歴史や新ラインアップへの思い等も前置きとして色々と語られるわけだが、とりあえずは新旧のラインアップを比べてみよう。旧ラインアップはグレンモーレンジ10年を標準品とし、ウッドフィニッシュ・シリーズと呼ばれた4製品、シェリーウッドフィニッシュ、ポートウッドフィニッシュ、マディラウッドフィニッシュ、そしてバーガンディウッドフィニッシュ、18年、25年というものであった。新では、10年はグレンモーレンジ オリジナルという名称になり、ウッドフィニッシュ・シリーズはエクストラ・マチュードという名称に変更され、ラサンタ(旧シェリーウッド)、キンタ・ルパン(旧ポートウッド)、ネクター・ドール(旧では標準品ではないがソーテルヌウッドフィニッシュに相当)、18年、25年となる。名称をパッと見ただけで、相当変わったんだろうなというのは想像に難くない。

 ではまずは旧10年に相当するオリジナルから。ノージングした瞬間に感じられる、非常に明るく爽やかな柑橘系の香りが第一印象だ。正直、意外だった。グレンモーレンジは実は旧10年は飲んだことがないのだが(苦笑)、その他の製品の印象からはここまで爽やかな柑橘系のイメージがなかったからだ。聞くと、やはりこのオリジナルは10年の後継と言っても10年とは相当味わいが変わっているらしい。10年間バーボン樽熟成のみという手法自体は変わってないのだが、先にこのBLOGでも紹介したアーティザンカスク、あの樽を使った原酒の割合が相当増えているらしい。なるほど言われてみると、このオリジナルで感じられる華やかな柑橘系の香り、そこから感じられる明るい黄色のイメージはあのアーティザンカスクに近い。今日初めて知ったのだが、最近では旧10年でもあのアーティザンカスクで熟成された原酒がある程度入っているのだそうだ。それを初めて100%アーティザンカスク熟成の原酒のみで製品化したのが先の『グレンモーレンジ アーティザンカスク』だったということらしい。

 話は逸れるがこのアーティザンカスク、出してみたら非常に評価が高かったそうで、ヴーヴ・クリコの方に再発を希望する声が大量に届いているそうだ。そして今日もその魅力を知っている受講者数名から再発の要望が上がっていた。確かに、私も素晴らしく美味しいと思ってリピートしてしまったわけなので納得である。話が逸れたついでにもう少し書くと、アーティザンカスクの作成過程で、敢えて樽となる木材を2年もかけて自然乾燥させることにも意味があるそうだ。自然乾燥で樽を乾かすと、その途中過程で雨や風が木材をさらし、その木材の臭みやエグみというものを取ってくれる。それをまだ臭み・エグみが残っている段階で機械乾燥にかけてしまうと、木材に残っている歓迎できない臭みやエグみが残ったまま樽になってしまうので、当然原酒もその影響を受けると説明していた。アーティザンカスク、聞く程に恐ろしいこだわりようである。

 さて、オリジナルに話を戻すと、味わいの方は相変わらずグレンモーレンジらしい麦の風味をしっかりと感じられる質実剛健なものだった。そして何よりも非常に舌触りが滑らかだ。講師の方曰く、これは旧10年は43度で瓶詰めしていたものを、オリジナルは40度に下げたことに由来するとのこと。度数を下げることでアルコールの揮発性の強い刺激を下げ、香りを感じやすくし、そして刺激を抑えることで滑らかな舌触り、テクスチャを実現したとのこと。結果、このオリジナルは非常に華やかで飲みやすいモルトに仕上がっていた。アーティザンカスクで熟成された原酒の割合が増えたことで、全体的なクオリティの底上げも行われていることだろう。素直においしいモルトだ。

 さて次からはラサンタ、キンタ・ルパン、ネクター・ドールのエクストラ・マチュアド、つまりは旧ウッドフィニッシュ・シリーズということになる。このウッドフィニッシュはグレモーレンジが先駆けとなり業界にムーヴメントを作り出した部分でもあるので、そこをここまで大きく変えて来るということは当然作り手の思いも大きいはずだ。ということでまず冷静にラインアップを見てみると、まずエクストラ・マチュードに変わって製品の数が1つ減っていることに気付く。旧は4つ、新は3つ。しかも旧のマディラとバーガンディに相当する製品は新ラインアップにはない。この点についてヴーヴ・クリコの方は各製品をまったく違った個性に仕上げたかったということと、常に高いクオリティを維持するための方策だと説明していた。ぶっちゃけ、マディラとバーガンディについてはこれらの製品を維持していくための高品質の空き樽を、今後も一定量確保し続けるのは難しくなったという一面もあるそうだ。反対にシェリーとルビーポートに関しては、これまで品質がブレやすかったものが、今後は一定の品質のものを望む量だけ確保することができるようになったのだそうだ。それにより、グレンモーレンジの特にシェリーで熟成している製品に関しては、旧とまったく中身や製法を変えていない18年でも以前より品質は向上しているとのこと。まぁ、色々ある。

 そして一番気になる名前の由来だが、これはそれぞれの製品が持つイメージを表す言葉を商品名として選んだのだそうだ。そして、バーで実際に注文を出す際に、例えば「シェリーウッド・フィニッシュをください」と言うのと「ラサンタをください」と言うのと、どちらが注文を出しやすいかという統計分析を取った結果、ラサンタのような愛称がある方が圧倒的に注文が出やすかったという報告結果もあり、そのようなネーミングを行うことになったということだ。その辺りさすが天下に名立たるMHD、ブランディング戦略は一流である。ちなみに例えば「ラサンタ」はゲール語で「温かさと情熱」を意味する。それぞれの言葉の意味はそれぞれについて触れる際に再度言及しよう。

 さらにこのエクストラ・マチュード、ウッドフィニッシュ・シリーズ時代とは製法も異なっている。このエクストラ・マチュードは度数を下げたオリジナルとは逆に度数を46度に上げ、ノンチルフィルターで作られているとのこと。ウィスキーを作る際は通常、樽由来の油脂分を取り除くため、摂氏4度以下まで一度冷やして油脂分を結晶化させ、濾過を行って取り除くというチルフィルターという処理を行う。これを行っていないと冷たい水で割った際などに油脂分が結晶化し、液体が白く濁ってしまうのでそれを嫌って行っている処理だ。ところがこのチルフィルター、油脂分と一緒にテクスチャと色という2つの魅力も一緒に少々ではあるが奪ってしまう。グレンモーレンジは今回このチルフィルターによるテクスチャと色の(僅かばかりの)減衰は、個性を大事にするエクストラ・マチュードには命取りだと考え、他蒸留所と比べてもオフィシャルのモルトとしては珍しく、ノンチルフィルターで瓶詰めする道を選んだ。そしてそれを実現するために度数を46度に上げたとのことだ。今回のこの決断が、エクストラ・マチュードの品質向上に大きく貢献することとなる。

 大分長くなってきたので続きはまた明日。


2007年10月26日金曜日

曖昧な月

 20代最後の夜は、何も特別なことはなく過ぎていった。22時半まで仕事をし、本を読みながら電車に揺られて家に帰る。読んでいた本は村上龍の『半島を出よ』。村上龍のよいところがふんだんに味わえるよい作品だ。あと、少しで読み終わる。駅から家まで帰る際、丘を登って病院を超えて、最後マンションの玄関に突く前に、0.5ヘクタール程度の小さな畑が道沿いにある。そこだけは街灯も少なく、道が他と比べて一段薄暗い。そして街灯の光が弱いそのほんの100メートル弱程度の道沿いでは、月の光がこの辺りにしては珍しくよく届く。今日は、ほぼ満月に近い丸い月だった。白い静かな波のような光が、薄い雲にやわらかくぼやけた、そんな曖昧な月だった。

2007年10月22日月曜日

バレンボイム指揮『モーゼとアロン』

 この週末は新潟の両親が遊びに来ていた。すっかりバレンボイムがお気に入りになってしまった父親が、今回の来日の最終公演であるシェーンベルクのオペラ『モーゼとアロン』を観に来るというのが名目だ。この『モーゼとアロン』、私も一緒に観て来たのだが、これがまたかなりよかった。まぁシェーンベルクと言えば新ウィーン学派の大御所。シュプレヒシュティンメや12音技法を編み出した、誤解を恐れずに言えば"理解できない現代音楽"の創始者だ。当然この『モーゼとアロン』も、一般的にいってわかりやすい曲とはお世辞にも言えない。けれども12音技法のあやしい旋律と随所に織り交ぜられる不協和音とシュプレヒシュティンメが重なった異常な緊張感を持ったコーラス等、現代音楽の響きに慣れた私にはむしろシェーンベルクとしてはまだ聴きやすい曲だった。しかもさすがバレンボイムが指揮するベルリン国立歌劇場、その曲の持つ緊張感を、最初から最後まで集中力を切らさずに一気に聴かせてくれた。さすが、素晴らしい。

 今回は演出もなかなか面白く、旧約聖書の出エジプト記を題材にしたストーリーなので歴史背景は当然紀元前と取るのが普通なのだが、そこを敢えて男女ともすべての登場人物を黒のスーツにサングラス、そしてオールバックで統一し、まるで映画マトリックスのようなイメージでまとめあげていた。もちろん、モーゼもアロンもマトリックスだ。正直、群集にまぎれるとモーゼとアロンですら他と見分けがつかない(爆)。だが、これがまたよかった。

 第二幕、山にこもったきり降りてこないモーゼにしびれを切らした群衆をなだめるため、アロンが神の偶像を民衆に与えたところから退廃が始まる。その場面はステージ下から黒スーツにサングラスの民衆が手に手に蛍光灯のように白く光るライトサーベルを持ってステージに上がって来る。それを盲人が白い杖を突きながら進むように、地面を右に左に彷徨いながら、各人がてんでバラバラに方向感無く歩き回っていく。それは想像すらできない神を信じることができなかった人々が、それぞれの小さな希望の光を手に、暗闇の世界をやっと照らせる範囲で迷いながら彷徨う様の象徴のように思え、緊張感溢れる音楽とともに非常に強いメッセージ性を打ち出していた。この『モーゼとアロン』は実に哲学的なストーリーとなっているので、他にも色々と考える部分はあるのだが、一番印象に残ったのはその場面だ。人々は、その手に持った光の剣が他の人のものとぶつかると、それで闘いすらする。非常に強烈な印象だった。

 講演終了後、最終日だったその日はステージ上で鏡割りも行われ、CDを購入した人を対象に急遽バレンボイムのサイン会も行われた。私の誕生日祝いだと父がCDを買ってくれたので、サイン会には父に参加してもらった。バレンボイムからCDにサインをもらい、珍しく非常にホクホクとした感じでサイン会から戻って来た。父が無条件に喜びを表に出すことは珍しい。それでも「バレンボイムは肌にもツヤがあって健康的だったからまた日本に来てくれるかもしれない」といったことしか台詞には出さず、結構照れ隠しをしていたようだが。

 そして日曜は和光堂主催のベビーコンサート。書き始めるとまた長いので、これはまた次の機会に。ではおやすみなさい。

2007年10月1日月曜日

いきなり秋

 この週末は金曜が夏に帰ったように暑かったところからいきなり気候が急転直下、なんと前日比マイナス13度という無茶な下がりっぷりで突然寒くなりました。朝方とか半袖で寝てると普通に寒かったですね。毎年夏から秋へはある日突然変わったなと感じるものですが、それにしても今年はちょいと極端に過ぎるようです。おかげで急に水温が下がった金魚達も心なしかおとなしいのです。まぁ、夏の間高すぎたのが適温に戻ったというレベルなのですが。とはいえこのジェットコースターのような気温の急変、皆さん、お互い風邪などひかないよう気をつけましょう。