2008年12月29日月曜日

薬事法改正案

 厚生労働省が薬事法の改正案を出している。この改正案が一部で大きな議論を呼んでいる。その中身には、ネットで買える薬を大きく制限するものが含まれているからだ。この改正案がそのまま施行されることになると、風邪薬や胃薬ですらネットで買えなくなる。それだけならまだしも、痔やら水虫やらといった、少々対面販売では買いづらい薬もネットで買えなくなる。消費者の面からしても非常に不便になるし、小売業者からしてもたまったものではない。この法改正には楽天を始め、多数の業者が抗議行動を行っている。

 ネットで薬を売ることの危うさはわからないわけではない。私は薬に関する知識は並よりはあるし、仮に不明点があってもそれを調べて理解する術をいくつも持っているからよい。が、一般的には薬は良くも悪くも人体に影響を及ぼすものだから、使い方を誤れば大変なことになりかねない。それを防ぐのも薬事法の目的の一つだ。だから、方向性としてはまったく理解できない訳ではない。ある程度、仕方ないかなと思う側面もある。が、コンビニで買える薬すらネットで買えなくなるのも如何なものか。コンビニは対面販売だからO.K.、ネットは対面じゃないからNGという論理らしい。薬剤師のいないコンビニと、薬剤師がいるネット販売と、どっちがいいのか?

 薬の販売に関しては必要性や使途の問題等含めて考えると色々とデリケートな問題に突き当たらざるを得ないので、明確に一方の論理だけを持って結論を出すことはできない。利用者側と供給者側の間で、利便性と安全性の間にどこで線を引くかというバランスの話に結局なっていく。そう考えると、この法律は少々そのバランスの崩れたところまで線を持って行き過ぎているように思える。制限がきつすぎるのではないか。しかもその制限に対する理由の説明が不明確かつ理不尽で、根拠も希薄なのではないか。私自身ネットで薬を買うこともままあるので、今回、珍しく反対署名運動に参加した。私が反対と考えるから同調してほしいというわけではないが、この問題は一度考えてみてほしい。多少視点のバランスが悪いところは否めないが、楽天がこの問題を非常によくまとめてくれている。目を通してみる価値はあると思う。

2008年12月22日月曜日

休息の日

 予定通り(?)12月は酷く忙しく、この土日になってやっとまともに休みが取れた。休めたとは言っても金曜夜から土曜朝にかけて深夜作業をこなした上でのことだが(当然金曜は普通に朝から出社)。まぁともあれ、せっかく休みも取れたので、今日は天気もよかったので家族でみなとみらいまでお出かけをしてきた。

 今日は風は強いとはいえきれいな青空が広がり、山下公園を散歩すると潮風と青空の下に広がる海、停泊する大型客船の風景が馴染んできて気持ちがいい。山下公園から赤レンガ倉庫、クイーンズスクエアまで、みなとみらいをグルッと歩いて回ってきた。途中、マンチェスター・ユナイテッドの選手を乗せたバスと遭遇し、それを取り囲むサッカーファンの群れに取り囲まれた。今晩試合が横浜スタジアムであり、どうやら彼らは世界一になったらしい。まぁそんなこともある。

 仕事は確かに忙しいが、それでも家族と出かけて気持ちのよい週末を過ごせばいい気分転換になる。心が折れないうちは体は何とか大丈夫だ。さて、今年もあと僅か。無事に来年を迎えられるよう、最後の闘いに向かうとしよう。

2008年12月1日月曜日

11月、総括

 11月は先の日記で触れたように非常に忙しかったわけだが、忙しいなりに色々とイベントもあり、公私とも慌ただしい感じだった。一つ一つの詳細に触れるには今この時点では肉体的に少々疲れてしまっているわけだが、それでもざっと書き流しておくとしよう。

 まず何よりも、私の弟に第一子が生まれた。元気な女の子だ。私の娘の従姉妹に当たり、私からすれば姪となる。人のことを言えた義理ではないけれど、あの弟が親になるというのも何だか不思議なものだ。そして姪というのも生まれてみると嬉しいもので、やはり家族が増えたような気分になる。家族というのはどこまでかという細かい話ではなく、感覚的に、だ。ゆっくり弟とも話してみたいなと思い、生まれたばかりの頃何度か携帯にかけたが、いつも電波が届いていなかった(苦笑)。まぁ色々とドタバタしていたんだろう。今度会った時にでも、それはとっておくことにする。自分はまだ"親の先輩として"などと大きなことは言えないので、とりあえずはおめでとう、と簡単にお祝いの言葉を。

 先週は中学の同窓会があった。勤労感謝の日だ。成人式以来会ってない連中も多いが、変わったヤツ、そうでもないヤツ、出席した面々はとりあえず皆元気そうだった。中にはこの日記を検索で探し当てた剛の者もいた。誰と話しても話の内容は当然中学の頃とは大きく変わる。久しぶりなのだから近況や消息は当然としても、結婚したとかしないとか、子供がいるとかいないとか。昔話が多いのは、それが10年振りに集まった面々だから、なのだろうか。とりあえず大っぴらに酒が飲める年齢になって改めて集まって飲んでみると、結構昔のイメージと変わったな、と思うヤツも多かった。それは意外に男に。さて、彼らには自分はどう見えたのだろうか。何にせよ、地元の仲間と久しぶりに一堂に会して集まれる、そんな機会はよいものだ。普段は意識していないけれど、地元の仲間の存在は、気付けばやはり励みになる。多分、新潟を出て生活しているからなおさらなのだろう。今後は4年ごとの勤労感謝の日にやろうという話になっていたが、それが本当に実行されるかどうかはわからない。とりあえず、ここに書いておく。

 今日は晩秋としては例外的に気持ちよく晴れた日曜日。爽やかな、文字通り雲一つない青空が、突き抜けるように広がっていた。日も当たって暖かく、急遽家族でズーラシアに行くことにした。前回ベビーカーで連れ回されるだけだった娘は、もう自分の足で歩いてズーラシアを回っている。後半は疲れて抱っこをせがむようになり、最後には寝てしまったけれど。ヤブイヌは飼育場所が二カ所に増えていた。最初、妊娠中の妻と来た時はまだヤブイヌの赤ちゃんが生まれたばかりで、その頃は一カ所しかいなかったのだが。今日は奥の方ではその頃生まれたばかりだったヤブイヌベビーが大きくなり、飼育員の人に「横浜生まれです」と紹介されていた。ヤブイヌは小さなかわいい声で「クピィ」と鳴く。今日初めて知った。最後に寝てしまった娘を抱っこしてズーラシアの出口に向かう時、山の紅葉が丁度見頃できれいだった。山はイチョウの黄色と、枯れた黄色がかった緑のグラデーションが。手前のモミジは夕日のように真っ赤な、それを超えると色がくすみ始める前の丁度手前の、まさに深紅の深い色合いが、非常に美しかった。そう言えば紅葉はここ数年まともに見ていなかったような気がする。今日は本当に素晴らしい、気持ちのよい晩秋の休日だった。夜、家で少々仕事をしなければならなかったのはご愛嬌としても。

 結局長くなってしまった11月の雑記。比較的淡々と、時事的に。12月は、きっとさらに忙しい。