2000年12月30日土曜日
金欠故に
2000年12月29日金曜日
ナオエギター合奏団裏忘年会
2000年12月23日土曜日
相性の悪い個人発表会
2000年12月22日金曜日
卒論も明け・・・、
そして今日は飲み過ぎで重い胃を液キャベでごまかしつつ、朝イチでボックスに行ってギターを取ってすぐ西院へターンをかけ、久しぶりにギターのレッスン(それもダブルヘッダー)に行ってきたのでした。私が卒論に追われて日記の更新を滞らせている間も第二次藤井敬吾ショックなど色々なことがあったわけですが、今日はさすがに疲れているのでもう寝ます。また今度長々と書きましょう。おやすみなさい・・・。
2000年12月16日土曜日
日独文化交流-音楽を通じて
で、演奏の方ですが、プロイショフさんはトップに出てきてバッハの『リュート組曲第1番』の中から何曲か、そして先日我々の前でも弾いてくれたヴィラ=ロボスの『プレリュード第2番』、最後にクレンジャンスの『最後の日の夜明けに』を弾いてくれました。あそこのホールは異常に音が響くというのは演奏前からわかっていましたが、それにしてもまず彼女が出した1音目でやられましたね。音が無茶苦茶太くて艶があり、綺麗な上にデカイ。これがホールやギターのせいだけではないのはこの前研心館で私のギターを弾いた時に証明済み。凄かったです。音色は言葉にし難いのが口惜しいくらい素晴らしい音で弾いてました。そして『最後の日の夜明けに』は現代ギター社のウィンターセールのカタログが来た時から曲名がやけに気になっていて、試みにCDか譜面を買おうかどうしようか迷っていたのですが、ここで聴けたのはよかったです。この曲は『アッシャー・ワルツ』がエドガー・アラン・ポーの小説『アッシャ-家の崩壊』をモチーフとしているように誰かの(口頭で説明してたのですが名前を失念しました)小説がモチーフとなっていて、明日刑が執行される死刑囚が、最後の日の夜明けを待つという情景を描写した実に生々しい曲です。様々な特殊技法を用いて執行官がドアの前まで歩み寄ってくる足音やドアが開けられる音を音画的に表現し、美しくも実は『舞踏礼讃』に頻出するものと同じスケールを差し挟んだあやしい第2楽章へと流れ、最後にはギロチンで首を切られる様まで音で描き出すという凄まじい曲でした。あの曲には惚れましたね。収録されているアウセルのCD(この曲はアウセルに献呈されたもの)と譜面を注文する決意を固めました。素晴らしかったです。
そして残りの2組はそれぞれピアノとホルンのデュオ、ピアノとバイオリンのデュオだったわけですが、プロイショフさんの次に出てきたピアノの人を見て「ああ、ゲルマン系だからって皆いかついってわけでもないんだな」と思いました(爆)。無茶苦茶細身の人で、眼鏡をかけた良家のお嬢様くさい人でしたね。この人演奏ももちろん凄いのですが、それ以上に驚いたのが譜めくり。速いパッセージが続く曲の中でも、その音符の一瞬の間隙をぬってビッ!と物凄い速さで正確に譜面をめくるのです。あれにはビックリしました。弾きながら一瞬でしかもあんなに正確に間違わずに譜面をめくれるものなのかと(笑)。やはり本場はその辺からして違うのかと思いきや、最後に出てきたピアノの人はちゃんと譜めくりの人がついてました。やはりあれはあの人の特技なのですね。ちょっとホッとしました。
しかしトリで出てきたバイオリンとピアノのデュオ、最後にベートーベンの『バイオリンソナタ ニ長調 op.12-1』をやったのですが、あのベートーベンは凄かった。マジで最初のつかみからゾクッとしました。ベートーベンは大体において最初の出だしでキメてきますからねぇ・・・。しかしあの曲は同じデュオがやった他の曲と比べても明らかに完成度が違ってました。ピアノやバイオリンは専門外なので詳しくはわかりませんが、とにかく感動しましたね。
しかしこのコンサート、私を含めクラギタが4人行った以外は身内と思われる客ばかりで、100人前後のキャパがある素晴らしいホールも席はガラガラ。まぁその分音は響きますし、半貸し切り状態なので気分はよかったのですが、しかしもったいない気がしますね。あれだけの演奏を・・・。しかも1,000円で聴けるのに(立命クラギタは)。今回は女性ばかり5人、15才から20才までという若手ばかりでまだ無名の演奏家ばかりでしたが、地方大会で12,000人集まるという『ユーゲント・ムジツィールト2000ベルリン』で各部門の頂点に立った演奏家です。しかもクラシックの本場ドイツのコンクールですよ。冷静に考えてみてください。国内のコンクールでプロのための登竜門と言われる九州ギターコンクールだって、あるいは東京国際だって12,000人は集まりません。それほど大規模なコンクールを本場ドイツで勝ち抜いてきた方々です。ギターのみならずピアノやバイオリンその他も私はプロの演奏を色々生で見てきましたが、ハッキリ言って下手なプロより彼女らはよほど素晴らしい演奏をしてました。そらその楽器の専門家に言わせれば色々あるのでしょうが(私もギターにはちょっと微妙にですが思うところはありましたし)、少なくとも一聴衆としてあそこまで感動したのは久しぶりでした。皆来たらよかったのに・・・。
どうでもいいことですが、休憩時間にトイレに向かった私は、席に帰る途中演奏終了後のプロイショフさんと遭遇、いきなり話しかけられ戸惑ってしまいました(苦笑)。最初ドイツ語だったし・・・。「Thank you for your kindness」と微笑む彼女と握手を交わし、帰り際に私も「Thank you for your playing」とイマイチよくわからん英語を投げかけ帰ってきたのでした。やっぱソロ弾くと覚えられるわなぁ・・・。あの時来てた付き添いのお偉いさん達もいちいち声をかけてくださっていたし。日独文化交流も悪くないものだと思いました。向こうさんのレベルにこちらが明らかに追い付いてないのが悔やまれるところですが。何かこの交流は一回限りのものではないという噂も耳にしましたが、これからどういう形で続いていくのでしょう? せっかくの機会、少しでも自分の実になるようにしていきたいものですね。
2000年12月14日木曜日
潔癖症の掃除夫という命題について
「いや、もう汚れと思えるものは何もないじゃないですか。どこがそんなに汚れているんです?」
「何もないように見えるか?ほら、こことこことここにこんなに汚れが残っている。こいつらがしつこい」
「でもそんなの誰も気にしませんよ。それに仮にそこを綺麗にしたとして、またすぐに誰かに踏まれて汚れますよ」
「そんなことを言っていたら掃除すること自体意味がなくなる。そして気付いた時には手のつけられないくらい汚れてしまっているんだ」
「まぁそうかもしれませんがね。でもそんなあなたにしかわからないような汚れなんて・・・」
「だから見えないのか、この汚れが?」
永劫の螺旋を思わせる問答。結論は出ないだろう。老人はいつまで同じ床を磨き続けるのだろうか。彼にしか見えない汚れを。そして彼の行為が正しいか、あるいは妥当性のあるものなのかどうかはわからない。私にも、誰にも。このようなことは割に世の中よくあることで、いちいち結論を出すまでのものではないかもしれないが。あるいは結論は出されるかもしれない。ただしその場合は時代という名の権力者が、別の名を語って判決を下すであろう。潔癖症の掃除夫という、実にシュールな命題に。
2000年12月13日水曜日
クラギタにドイツ人来襲
彼女の演奏は、「とりあえずギターは持ってきたものの弾くのかな?」という感じでいていきなり弾いたせいもあるのでしょうが少し大きなコンクールの受賞者にしてはどうかなと思う面もありましたが、音の出方は凄いものがありました。研心館の教室であそこまで響かせられるか!? とか思いましたからね。実際彼女のギター(製作者の名前は忘れましたが、ドイツの匠で彼女のために作られたギター)を私も弾かせてもらいましたがあんな音は出ませんでした。そして私のラミレスに彼女が目をつけて、彼女が弾いてみたらこれまで誰が弾いていた時より豊かで艶のあるいい音が出ていました・・・。彼女は「Good sound...」とか言いながら弾いてましたが、それを聴く私の心境は複雑でしたね。「初めてこのギタ-持ってなんでそんなにいい音出せるんだよ?」と、自分の音を出す技術の甘さを痛感しました(苦笑)。付き人とちょいとドイツ語で感想を交わしていたのを盗み聴く限り、彼女にとって私のラミレスは「とても響く(あるいはやかましい)」ギターのようです。「いいギターだ」と言って私にギターを返す彼女から受け取りながら、「そらあんたが弾いたらいいギターだろうよ」と内心ちょっとひねくれてもみたり・・・。まぁ私のラミレスはまだまだ潜在能力を持っているということがわかっただけでも収穫ですか。あとは私がギターのレベルに追い付いていくだけです。・・・難しいなぁ・・・(苦笑)。
そんな彼女も出るコンサートが14日(木)7時から、関西ドイツ文化センターというところであるそうです。場所は川端通の今出川と丸太町のちょうど中間だとか。興味のある方は行ってみてはいかがでしょう?しかし今の1、2回生は幸運ですね。早い内からあんなにレベルの高いギタリストと交流を持てる機会があって。こんな機会は私は部内では今回が初めてですから。その恵まれた境遇を活かして成長していってください。
2000年12月12日火曜日
2000年度BKC定演所感
先週土曜には同志BKCクラシックギタ-部の定演があったわけですが、とりあえず一曲目のラテンアンサンブル『ファンダンゴ』には痺れました。誰が持ってきた曲か知りませんがえらいカッコいい曲ですね。やられました。次のポピュラーは何かと微妙な面もありましたが・・・。ジャズの3人はあの3人だからこそできた凄まじいノリノリな演奏でした(特に3曲目)。笑顔で気持ちよさそうにベースを弾くのざの姿がえらい印象的でした。FCのソロデュオは、個人的には主旋律をソルフェージュし、ブツブツとつぶやきながら『アストリアス』を弾き切った元幻の6班班員にビックリ。彼女のソロは初めて聴きますが、うまくなってましたね~。確かに技術的にまだ追い付いてないところはあるのですが、聴かせるところは凄く綺麗に聴かせてくれました。これは見習うべきところですよ、特に今の1、2回生は。指ばかり回って「ああ、凄いな、カッコいいな」で終わる演奏ではなく、曲をしっかり聴かせて曲をいいと思わせる演奏ができるという実力が今のクラギタでは全体的に低下しているように思われます。やはり技術を見せて終わりではなく、自分がその曲を弾こうと思ったその曲の良さを伝えられる演奏はいいですよね。そして御大きよは、『サラバンド』は2年前よりさらに成熟した長期熟成ものの名演を聴かせてくれました。次の『ブーレ』で頭が真っ白になり3小節飛ぶという不測の事態も発生し、本人はそれをかなり悔やんでいるようでしたが、相変わらず抜けた3小節分キッチリとテンポを合せて次に行ったので崩れてるのに崩れない勝負強さはさすがでした。まぁ独奏不完全燃焼は私も一緒です。ともにフェアウェルで雪辱を果たしましょう。そして大合奏。今年のBKCのAアンは選曲が反則ですよね。私が一回生の頃のAアンのメインの曲で、当時の先輩達の演奏に憧れずっと「いつかはやりたい」と思っていた『ファランドール』に、元々バイオリン*2、ビオラ、チェロ、ギターの五重奏なのをギターのみの五重奏に編曲してやろうと思って原譜を取り寄せていたのをCDごと奪われ(?)、Aアンのメインの曲として使われてしまったボッケリーニの『ファンダンゴ』。この2曲を同時にやるとは贅沢な・・・。しかし『ファンダンゴ』は編曲が甘い!私なら原曲に入っているチェロが楽器を叩いて入ってくるあのファンダンゴのリズムのパーカスは絶対入れてました。あれが入ってないと後半音がスカスカして寂しく聴こえるところがあるんだって。一部あのファンダンゴのリズムを刻むパーカスがメインで弦がそのバックに回るところがあるんだもの。しかしまぁ演奏の方は奈良ギターフェスティバルの頃に比べると見違える程良くなってました。正直ビックリです。そしてその驚きに拍車をかけたのがW.Bassの二人。何でプライムの面々が誰も完全には回せていなかった『ファランドール』のめちゃっ速なスケールをW.Bassの二人は完全にしかもデカイ音で弾けてるんだ!? 恐ろしい男です。さすがヨッシーをも唸らせた天才ベーシスト・・・。最後『スペインの花』の転調間際のスケールのところで二人してクルクルベース回してるしさ。最高です。今回の個人MVPは間違いなくのざでしょう。いや、皆さんお疲れさまでした。