2006年4月25日火曜日

引越

 この週末は引越しでした。今回は京都から横浜に出てきた前回と違い同じ日吉エリア内での引越しなので、荷造りや移動も割とすんなりといきました。まぁその前に毎日深夜2時や3時まで必死でゴミを整理して捨てる毎日が一週間ほど続いていたわけですが。ともあれ無事新居に引越してくることができました。まだ荷物もほとんど開梱しておらず、部屋の中にはダンボールがゴロゴロしている状況で、3LDKのだだっ広い空間の中では一人じゃ微妙に居場所に困ります。ので、一部屋を自分の住処に決めて、妻が来るまではそこをワンルームマンションのように使って生活して行こうと思っています。

 しかしよく考えれば今住んでいるところもこっちに出てきてからもう5年も住んでるわけです。実はもう京都にいた期間より長い。京都ほど劇的な何かがあの部屋で次々に起こったわけではないけれど、そりゃ愛着も湧こうというものです。今思えば坂がきついことを除けばかなり申し分ない部屋でした。当時新築のオートロック、日吉の丘の谷間に建った、目の前が山のまるで隠れ家のような家。それでもバスやトイレにはタイマー付きの換気扇も付いてるし、内装も落ち着いてセンスがよい、静かでいいマンションでした。またいつも大家さんが自ら周囲の植え込みの手入れや掃除を念入りにやっているのです。そしてエントランスには趣味のいい絵画がいつもかけてあり、季節に応じて花が飾ってあったりするのです。植え込みの手入れをしているところに遭遇して挨拶を交わす以外は自分から住民に積極的には話しかけてこない大家さんが、そういったところで色々と気を使ってくれているおかげで気分よく住めたのだと思います。30日が部屋の引渡ですが、その際は大家さんにも是非お礼を述べたいと思います。

 何はともあれ、さぁ新居です。また、新しい生活が始まります。さてさてこれからどうなるのでしょうか。

2006年4月20日木曜日

新潟県ツールバー

 面白いものを発見しました。その名も『新潟県ツールバー』です。GoogleツールバーやYahoo!ツールバーのような感じでブラウザの一部として組み込まれ、新潟県の情報に素早くアクセスできるという実に熱い(?)ツールです。IE版とFireFox版があり、IE版はWindowsのみですがFireFox版の方はMacやLinux等、およそFireFoxが動作する環境ならもれなく動作するというこの素敵さ。さらに熱いことにこの『新潟県ツールバー』、なんと新潟県のHPからダウンロードできます!県がオフィシャルに開発したものらしいです。といってもツールバー自体はインフォアクシアという会社が持っている『自治体向け広報ツールバー』なる製品らしいですが。何と言うか、えらいニッチなところを狙ってきます。ビジネスとして成功できるかどうかは知りませんが個人的にこの『新潟県ツールバー』、無意味に気に入りました(笑)。

 いや、何が凄いって、当然のように新潟県のHPやニュース、防災情報にワンタッチでアクセスできます。そしてYahoo!ツールバーのようにYahoo!のニュースや路線にもワンタッチでアクセスできるのですが、天気はデフォルトが当然新潟県。そりゃもう当然ですよね。『新潟県ツールバー』ですから。新潟県の天気を見たい新形在住の人であればただのYahoo!ツールバーとして使っても遜色ないです。むしろ本家よりアクセスがいいかもしれません。

 そして何より熱いのがHPの各種解析機能。何で『新潟県ツールバー』にそんな機能が付いてるのか、まったくもって意味がわかりません(爆)。HPの背景色や文字色を自分の見やすいように変換したり(いわゆるユーザーサイドCSSを使用しているのでしょう)、行間を自分好みに拡げたり狭めたりできたりと、普通のインターネットサイトをある程度自分好みに変えていける機能!何故必要なんでしょう?さらに極めつけはHP上の漢字に対してひらがなやローマ字でルビまで振れたりします!凄い!けど意味がわからない(爆)。いやー、普通にYahoo!とかこのayum.jpにもルビ振れますからね。恐ろしい話です。

 というわけで『新潟県ツールバー』、新潟在住の皆さんや新潟を郷里にする皆さんは是非、一度試してみてください。何か、正直何が便利なのかよくわからないけど、とりあえず無意味に楽しいです。

2006年4月18日火曜日

肺炎疑惑

 先週からずっと体調を崩していました。とはいえ会社を休んだのは金曜午前中の半休だけで、あとはごまかしごまかし出社はしていたのですが。やっと昨日辺りから回復基調になってきました。今回の病状は熱は上がらないのですがとにかく乾いた咳が出て痰が絡み、ヒスタミンが多量に分泌されるせいで鼻もグスグスだし目もシパシパします。初期は喉が痛くて嫌な粘液が口の中に溜まったりもしました。そして何よりだるいだるい。最低でした。しかも気管支系の風邪にやられた際に私が気をつけなければいけないのは喘息です。往年の持病喘息。今回も咳がピークに達した木曜夜、久し振りに声もまともに出ない程の大きな発作にやられ、薬を飲んでの静養を余儀なくされました。そして翌朝は半休をとるわけです。

 そして今日出社して聞いたのですが、今ウチの会社、4Fを中心にマイコプラズマ肺炎が大流行しているらしいです。私がいるのは5Fですが、4Fでは今10人以上がマイコプラズマ肺炎で倒れているとか。そういえば5Fでも至る所で乾いた咳の音が聞こえます。

 ・・・私ももしかしてマイコプラズマ肺炎だったんでしょうか・・・。

 どうでもいいですがリンク先の横浜市衛生研究所のマイコプラズマ肺炎の解説、最後の「予防のためには・・・」の部分がもの凄い投げやりな感じがして素敵です。そこまではあんなにキッチリ解説してるのに(苦笑)。

2006年4月8日土曜日

ソルの『幻想曲op30』を探して

 何だか知らないが今朝九時出社の満員電車に乗っている時から、ソルの『幻想曲op30』が頭の中を回っています。あのイ短調の冷たく愁いを帯びた主題がそりゃもうエンドレスです。家に帰ってからこの曲が入っているCDを探したのですが、いや意外と持ってないものです。ブリームの演奏のは持ってますが、実はこの演奏あまり好きじゃないのです。確か「他に誰かこの曲弾いてるの持ってたよなぁ」と思ってクラシックギターのCDを片っ端からひっくり返してガサガサと探すのですが、いやいや意外とないものです。とはいえすぐにブリームの『幻想曲op30』を聴くのも何となくシャクだったので(何でだ!?)、とりあえず冷たくサラッとした古典期スペインが聴きたいというわけで村治佳織の弾くアグアドの『序奏とロンド』を聴きながらAmazonでCD探してました。

 思えばこの曲を初めて(意識して)聴いたのは大阪シンフォニーホールでの村治佳織のコンサート。あの時以来ソルの曲では数少ないお気に入りの1つのこの曲ですが、なかなか録音が見つからないのです。コンサートで弾いていた村治佳織も録音では残していないし、福田進一の2枚のソル作品集にも入ってない。セルシェルが録音しているようですが、・・・品切れです。とりあえずは諦めてブリームの演奏を聴くことにします。誰かソルの『幻想曲op30』のいい演奏が聴けるCD知りませんか?

2006年4月4日火曜日

4月最初の月曜日 - 満員電車考

 毎年のことですが、4月の最初の月曜日の通勤は大変です。学生・社会人問わず新入生が一気に電車に乗ってくるのです。そして学校が始まる新入生じゃない学生も。4月の最初の月曜には、やはり入学式や入社式なんかが多いのでしょう、普段はフレックス出勤であろう人々まで乗ってきます。結果、電車がとてつもなく混む。こればっかりは毎年諦めるしかない、恒例のギュウギュウパニック通勤列車です。いやいや今日もなかなか凄まじかったです。私はいつもスーツの上着の左の内ポケットにPHSを入れているのですが、今日なんてあまりに混み合ってギュウギュウに圧迫され、PHSがもうゴリゴリとアバラに食い込んでミシミシいう始末。「痛い!痛いって!ギブギブギブ!」とか心の中で叫んでみても、誰一人まともに手を動かす余裕すらない車内では、自分も他の誰かも己の身すら守ることは容易でありません。・・・結局一番混雑する自由が丘-中目黒間は左胸のPHSにアバラをヘシ折られそうな痛みと闘いつつ必死で足を踏ん張っていました。

 さて、突然ですが満員電車にはレベルがあります。4月一杯の8時台の電車は上述したようなギュウギュウパニック電車になるわけですが、GWが明けた頃になるとフレックスの人々が元に戻り、5月病の人達が出てこなくなるので少し空いてきます。7月下旬になって学校が夏休みに入ると一気にガラッと空きます。そして9月にまた学校が始まった際にも混雑が始まりますが、これは4月程凄くはありません。きっと大学生や専門学校生の多くは既に不規則な生活に入っているためでしょう。で、12月末以降は割と落ち着いて推移します。

 そんな中、GW明け-夏休み前程度の混雑、仮に混雑レベルP3としましょう、までは電車の中央部、ドアに挟まれた一番広いスペースはギュウギュウになり、両サイドの吊り革を持った人の間にまで人が入っては来るものの、サイドで椅子の前に陣取り、吊り革をつかんでさえいれば割と無難にやり過ごすことができます。ところが、真に混雑する4月の朝8時台や年末の金曜日横浜行き最終電車、これは混雑レベルP4です、になると、椅子の前で吊り革をつかむという行為は逆に自殺行為になります。何故かと言うと、両サイドで椅子の前で吊り革を持った人の間にまで人が入るだけでは飽き足らず、そこにさらに二重三重に人が詰め込まれて入ってきます。すると中に詰め込まれた人の圧力は今度は外へ向かいます。そう、両サイドの椅子の前で吊り革を持っている人の方に凄まじいプレッシャーが来るのです。そうなるとそこに立っている人は悲劇です。目の前では人が椅子に座っているので、真ん中で人に囲まれている場合と違って支えてくれるものがありません。人に囲まれてさえいればとりあえず圧力はありますが立ってはいられるのです。ところが、前に支えがない状態で後ろからもの凄い圧力がかかる。するともう吊り革持って立ってる場合じゃありません。押されてつんのめって窓ガラスに手をついて、体が斜め45度になるくらいの格好で何人分もの体重を支えなければなりません。そりゃもう手がプルプル震えてきます。といって力尽きて崩れるわけにもいきません。それはかなりの地獄です。P4レベルの混雑では、椅子の前に立ってはいけないのです。

 5年の間に培われた、満員電車での悲劇を少しでも避けるための知恵。それはまずこれから乗る電車の混雑レベルがどの程度かを見極めるところから始まります。まぁ、4月中の朝8時台の電車は間違いなくP4レベル。椅子の前には陣取らないように気をつけましょう。

2006年4月3日月曜日

Glenmorangie - グレンモーレンジ アーティザンカスク






グレンモーレンジ アーティザンカスク
Distillery : Glenmorangie

Years : aged 9 years

Area : Highlands

Bottler : Official

Cask Type : first fill/hogshead

Product : 46% vol, 500ml

Price : 7,000yen

Remarks : Glenmorangie Artisan Cask


 北ハイランドを代表する蒸留所グレンモーレンジ。作られるモルトはすべてモルトとして出荷され、一切ブレンド用に回されることはないという、ある意味気高い蒸留所でもある。本場スコットランドではグレンモーレンジが一番多く飲まれているのだとか。ウッド・マネジメントという言葉・概念を作り出し、蒸留した後原酒を寝かせる樽に非常に強いこだわりを持つことでも知られる。ポートワインやマディラワイン、シェリー等でフィニッシュされたウッドフィニッシュ・シリーズはもはやグレンモーレンジの定番になっている。思えばこの蒸留所に関してはブレンドに回されないどころかボトラーズものすらほとんどみかけない。熟成を行わせる樽に強いこだわりと研究心を持つこの蒸留所にはボトラーがただ原酒を買い取って自分のところで熟成させてもオフィシャルを超えることができないからなのかもしれない。あるいはただ単にボトラーにも原酒を回していないだけなのだろうか?

 ともあれそのグレンモーレンジがウッドマネジメントの集大成として出してきたのがこのアーティザンカスクだ。同蒸留所がモルトを寝かせる樽にふさわしい木材を探求するところから始まったこの品には、グレンモーレンジのウッドマネジメントに対する並々ならぬ執念が感じられる。何と言ってもパッケージにどのように作成された樽かが詳細に書いてあるのだ。

 同蒸留所は樽に理想的な木材を探してアメリカ、ミズーリ州のオザーク山に行き着いたと言う。そこは日当たりも悪く、土地もあまり肥沃ではない。だからこそモルトの熟成に向いた木材が育つという。日陰が多く、栄養も少ないところでゆっくりと成長した木からは、年輪が密に詰まった樽に最適な木材がとれる。その中でもさらにアーリーウッドと呼ばれる春材(早材)の部分はレートウッド(秋材)に比べると顕微鏡で見た際にスポンジのような構造で吸水性に富んでいる。その木材を通常機械で2週間程で乾燥させてしまうところを敢えて自然乾燥で2年間かけて乾燥させ、それを用いてこのアーティザンカスクの樽は作られている。樽1つにとんでもないこだわりようだ。

 そのこだわりが生み出したこのアーティザンカスク、実際に飲んでみると実に素晴らしい。色は明るい金色で、9年という比較的短い熟成期間故のフレッシュさが感じられる。香りも軽やかという程広がりもせず、重くという程グラスに溜まりもせず、ふわっとほどよく柑橘系とバニラのような上品な甘さを持って広がっていく。マッカランを始めとするシェリー樽熟成系とは明らかに香りの質が異なる。口に含むと実に滑らかで、フレッシュな柑橘系の香りと甘みがしっかりと広がっていき、すっと消えていく。このモルトの面白いところはその後味で、一旦余韻が消えたかなと思った頃に、最後にまたもう一回口の奥から少々まったりとしたバターのようなフルーツのような不思議な甘みが蘇ってくる。またその感覚がよい。

 グレンモーレンジが生み出した徹底的な樽へのこだわりによるこの逸品は、9年という短い熟成期間にも関わらずその倍の時間を経た他のモルトと比べても遜色のない素晴らしい出来映えだ。何しろ私は5,000円以上のモルトをこのアーティザンカスクで初めてリピートした。アップした写真は2本目のもので、今1本目の最後の一杯を飲みながらこれを書いている。容量が500mlとやや少ないことを考えると、やはり少々値の張るモルトであることは確かだが、それにしても掛け値なしにおいしい。作り手のこだわりと執念は、9年の熟成でもここまでおいしい程のものを作り出せてしまうのだなと畏敬の念すら覚える。このモルトは長期熟成でもいけると思うので、いつかきっとアーティザンカスクの長期熟成ものが出てくるだろう。その時は、きっとさらに激しく値が張るだろうけど、是非飲んでみたいと思う。あと何年後かわからないが、楽しみだ。

2006年4月2日日曜日

年度末を迎えて

 年度末。年度末です。今年も色々ありました。人の出入りがとにかく激しい年で、仕事のやり方・在り方も一年の間で大きく何度も変遷を繰り返した年でもありました。ウチの会社が上場したり、グループの製品開発の体制・姿勢・方針に大きな変革がもたらされたり、付き合いのある会社の倒産騒ぎやら何やら、とどめは次の新年度に向けての(ウチにしては大きな)人事異動、いやいや盛り沢山な一年でした。まぁそのおかげで大変ではありましたが色々と経験にもなりました。この一年で受託開発でもプロダクト開発でも普通に現場の設計・コーディングからテスト・バグ潰しまで関わって、なおかつプロジェクトのマネジメントまでやってしまう、最近流行りのプレイング・マネージャー的なスタイルが定着してきた感があります。ヤクルトの古田選手が選手兼監督になって世間で注目された際、「んー、冷静に考えれば俺もPMじゃん!?」とか思ったものです。

 というわけなのか何なのか、年度末の金曜日というこの上ないシチュエーションの下、昨日は異動になる人の送別会から始まり、久し振りに渋谷で朝までひたすら飲み続けていました。最後は始発までショットバーのカウンターに5人で座り、一人、また一人と突っ伏して眠りに落ちていく中、新潟出身の後輩と私の二人だけが生き残って朝の5時まで延々とウィスキーをストレートで飲み続け、マスターから名刺をもらって家路に着いたとのことです。たまたま朝5時まで開いているバーを見つけて入ったのですが、なかなかウィスキーの品揃えのよいシックなスタイルのバーでした。お酒の話で盛り上がるとバーテンダーさんは仲良くなってくれるもののようです。「コイツは酒好きだから金取れる!」とか思ってるのかもしれませんが(苦笑)。

 しかしさすがに朝まで飲み続けると疲れます。でも今日はしっかりと午後から普通に仕事をしていたとのことです。

 さて、月曜からまた新しい一年です。この一年は公私ともに大きな正念場になるでしょう。んー、頑張らないとなぁ・・・。