2000年7月31日月曜日

恐怖の月光堂コンサート

 今日は恐怖の月光堂コンサートでした。5時半集合ということで、5時前くらいに二条駅から地下鉄に乗ったら微妙に間に合いそうになく、「う~ん」と思って北大路のバス亭でバスを待っていたらマンゴレと遭遇という次第になりました。今日は月光堂の店を改造した(というか片付けた)ステージで弾いてるところの1m先にはもう人が自分と同じ視線の高さで座っているというステージの作りが緊張感を煽ってくれました。マンゴレ司会で演奏会は始まり、京大のセルが実に彼らしい情感溢れる『アルハンブラ宮殿の思い出』と『前奏曲』(両方タルレガの)を弾き、工繊のM君は絶妙な『メヌエット』と『ラグリマ』を、そしてデュオ・マンゴレの3曲は相変わらず反則な(笑)カッコよさを誇っていました。私は二部のトップバッターとして出て行ったわけですが・・・。う~ん、最初のトークではキッチリ笑いをとって、「よし、つかんだ!」と思ったんですがねぇ・・・。なんというか『エチュ-ド第6番』の最初の和音の入りがイメ-ジトレ-ニング通りいかなかった時点で「あ、こりゃアカン」と思ってしまい、その後はこの曲も次の『シャコンヌ』もイージーミスがイージーミスを呼ぶ坂を転げ落ちるような展開にかなり精神的にやられて帰ってきました。あれじゃ曲想を気にする余裕もなくなってしまいます。それなりには付けてましたが。そして私の次は同じ先生のもとで修行する龍大の期待の新人。月光堂のオヤジさん考案の吸盤付きストラップでギターを立ったまま弾くという斬新な演奏でした。そして聖帝の『バッハ・シャコンヌ』。ん~、格が違いますな、彼はもはや。しかしちょっとしたミスや躓きは多く、格の違いは見せつけたものの彼自身はまったく満足できず、終了後私とお互い顔で笑って心で泣いてのため息トークをしていました。

 しかしここ1、2ヶ月程続いている私のスランプは重症ですね。何だかステージに立つ度に自信がなくなっていきます。去年の今頃は絶好調だったのに・・・。そら基礎練もニューロイックにやるゆーねん!というか人前で弾く曲自体の練習不足は否めないところはあるのですが、といってもあそこまで崩れますかね?あ~あ、憂鬱です。今現在学内発表会まで人前で弾くことを完全に止めるか、あるいは逆にひたすら機会を探してステージに立ちまくってショック療法でスランプから脱けることを狙うか、どっちにするか考えています。おとなしく引っ込んでようかなぁ、やっぱ・・・。参った。

 そう、ちょいと遅くなりましたが29日付の日記として村治佳織のコンサートレビューを書いておきましたので興味のある方はどうぞ。

2000年7月30日日曜日

村治佳織@大阪シンフォニーホール

 さてさて、数日日記の更新が滞ってしまい申し訳ありませんでした。日付けはもう30日(しかももう半分は終わっている)のですが、29日付で村治佳織のコンサートレビューを書かせていただきたいと思います。いや、今日は例によって月光堂コンサートがあって、夜は多分30日付でそのことを書くと思うので29日付で。うおおぉ、っていうか『エチュード第六番』はマジで結構ヤバイんですが!? まぁ村治さんのを参考にしたら多少は曲になってきたが・・・。さてどうなることやら。

 で、コンサートレビューですが、まず当日のプログラムは以下の通り

 コンサートは木村大も『カデンツァ17』の中で弾いているヴィラ=ロボスの『カデンツァ』から入ったわけですが、村治さんの『カデンツァ』は早い!あの木村大も真っ青なくらいのスピードで恐ろしく超速で弾き切っていました。ある意味かなり恐かったです。で、私も今日弾く(泣)『エチュ-ド第6番』ですが、これは私自身弾いているということもあり凄く参考になりました。この前木村大が弾いていたのと比べるとスピードは随分ゆっくりですが、曲調の強弱の付け方やフレ-ズの終わりから次のフレ-ズに入るまでの微妙なタイミングなどはまさに絶妙の一言。音がピ-クまで上がっていって折り返してから音程は下がりつつ音量はクレッシェンドで上がっていくところなんて、あの和音の嵐の音が切れやすいフレーズが実に綺麗に響いていて、聴いているとその音に自分が吸い込まれて落ちていくような感覚すら覚えました。あれはさすがとしか言いようがありません。聴かせ方が異常にうまかったです。次は正直たいして印象に残ってないのですが(爆)、まぁそれは私がこの曲をあまり好きでないからでしょう。あるいは『エチュ-ド第6番』の印象に私が浸っていたせいでしょう。そして次のソルの『幻想曲』がまたムチャクチャよかったのです。私は往々にしてソルやジュリアーニといった古典期の曲に感動を覚えることはあまりないのですが、これは本気で感動しました。村治さん特有のクリアかつシャープで繊細、やや玲瓏な感じもするが情感溢れる音色が見事にこの曲にマッチし、彼女の最大の才能である(と私が思っている)曲の聴かせ方のうまさが際立って実に素晴らしい演奏を聴かせていただきました。感動です。古典期の曲を人が弾いてるのを聴いていいなと思ったのはピエッリが弾いた『ロッシニアーナ第1番』以来でしょう。しかし古典期の曲ってこの『幻想曲』にしても『ロッシニアーナ第1番』にしても、なんだかやたらと長いのが自分で弾こうという気力を萎えさせてくれますよね(『幻想曲』約12分、『ロッシニア-ナ第1番』約18分)。そして次の『ソナタ』ではまだ曲の楽章の途中であるにも関わらず(確か第2楽章が終わったところ)客が何を勘違いしたかいきなり拍手をしてしまい、村治さんが「いや、ここは違う」と言いたげに右手でさりげなく制止を促すという場面が・・・。しかも大部分の客はその彼女の仕種にも気付かず拍手続けてるし。思わず休憩時間に私は「大阪は田舎者の集まりかい!?」とグチをこぼしてしまいました。

 で、第2部では何と言っても『祈りと踊り』でしょう。彼女のロドリーゴはひと味違う!この曲を弾いてる時の彼女からは物凄いオーラが出ていました。大きなダイナミクスとアクセントを曲の流れの中で見事に引き分けて聴かせ、凄まじい緊張感と集中力が聴いてる方にまで伝わってくるような、ある意味鬼気迫る熱演。この日ソルの『幻想曲』と並んで私の心を奪ってくれた演奏でした。しかしロドリーゴはやっぱり難しい・・・。私には弾けません。『タンゴ・アン・スカイ』は前半ちょっと調子悪そうで、早いパッセージをしくったりもしていましたが、後半戦はリズムを取り戻し彼女らしい静かに熱く美しい『タンゴ・アン・スカイ』を聴かせてくれました。で、本編最後はピアソラの『天使の死』なわけですが、これがちょいとね・・・。う~ん、ベースの流れがもっと欲しい所で低音が弱かったり、ラスゲアードが忌無の表現を借りるなら「弦に指が負けているような」ちょっと力がないというか勢いのないものだったりで、期待していたほどの演奏は・・・。好きな曲なんですけどね、この曲。アンコールの『サンバースト』も恐ろしくミス多かったですしね。あれだけミスしながらも曲の流れが絶対止まらないところに感心したくらいです。練習不足、・・・なのでしょうか?しかしアンコ-ル最後の『小麦畑にて』はまた素晴らしい演奏でした。やはり彼女はロドリーゴの曲になると何かが違います。そしてこの曲で前2曲の分の機嫌をすっかり直した私は、溢れる感動のもと隣で観ていた98年度F技殿と彼女のサインをいち早くもらうためにサイン会会場に向けてダッシュをかけたのでした。

 しかし村治さんはやはり曲の聴かせ方がとてもうまいです。今回のコンサ-トでは特にロドリ-ゴ2曲とソルの『幻想曲』ですが、他の曲を聴いていてもちょっとしたところに物凄い神経が使われているのがわかる。改めて曲を作る、曲を聴かせることの難しさを再認識したコンサートでした。

2000年7月28日金曜日

念願の村治佳織コンサート

 今日は村治佳織のコンサ-トに行ってきました。素晴らしい曲も「おや?」と思う曲もありましたが、全体的には素晴らしいものでした。去年の12月にあった彼女のコンサ-トではチケットを取っていたにも関わらず執行部選挙と重なって行けなかったという苦い思い出もありますので、今回は楽しみにしていたのです。詳しいレポートを書きたいところですが、明日のテストが本気でヤバイんでこれから一旦寝て早朝に起きて勉強します。早朝に余裕があればこの日記の続きに村治佳織コンサートレビューを掲載しましょう。とりあえずヤツのロドリーゴはひと味違うとだけ言っておきます。『祈祷と舞踏』は素晴らしかった・・・。サインももらってきましたよ。ミーハーと思われるかもわかりませんが。これで福田進一、A.ヨーク、W.カネンガイザー、木村大、L.A.G.Q.に村治佳織とコレクションが少しづつ集まってきました。それではコンサートの詳細は明日早朝以降。お楽しみに。

2000年7月26日水曜日

必殺技

今日の必殺技:彷徨え独楽の如く(ロブ・ノ・ルウ・ラ)

 いや、『消えよ風の如く(タジャカ・マ・サーヤ)』とか『燃えよ業火の如く(ヒジュラ・カ・サーナ)』とかもいいけど、やっぱこれでしょう。名前のセンスが圧倒的に私好みです。何を言っているのかチンプンカンプンだという人は『Get Backers』を読みましょう。

 ・・・ああ、テスト勉強してねぇっ・・・!!!!!

技術を身につけ技術に負けず、精進せよ

 今日は南草津駅前の喫茶『アルハンブラ』で昼食をとってきたのですが、そこでBKCのハンドルネーム炎の2回生と偶然出くわしました。それで色々話をしていたのですが、彼に「衣笠ってあまり曲探したりしませんよね」とズバリ言われてしまいました。確かに衣笠の特にCメンバーは曲を探してCDや譜面を漁ったりあまりしませんね。研究不足は否めません。特に今の2、3回生はヨ-クばかり聴いて満足してる感が・・・。まぁ悪いとは言いませんが、他に色々曲も聴いておかないと視野も広がりませんし、それは演奏にも直結してくることですからねぇ。しかしBKCでもディアンスやピアソラ、そしてヨ-ク(の一部の曲)は流行っているけどブローウェルやロドリーゴといった辺りを弾く人間が全然いないのは私としてはちょいと寂しいですね。ブロ-ウェル面白いのに。かっこいいのに・・・。ブローウェルやロドリーゴは難しいから皆敬遠してるのでしょうか?ディアンスやヨ-クと違って譜面通り弾けば曲になるというものでもなく、特にブロ-ウェルは高度な音楽理論に基づいた解釈を要求されますからね。ロドリーゴは和声とリズムの響かせ方が異常に難しいし。でもBKCの2回生は実力が拮抗していて、「オマエ昨日どれくらい練習した?」「3時間。」「やべぇ、俺2時間半。負けてる。」とかいう会話が成立し、一日練習をさぼると実力が逆転しているような切磋琢磨をしているなら誰かこの辺に挑戦してみてほしいのですが。しかし衣笠もそのくらいの気合はほしいところですねぇ。今のままじゃ正直技術的にかなり不安です。2、3回生で技術的に安心して見てられるのって・・・。

 そう、炎の2回生殿は皆が弾く曲を弾いて「俺もそのくらい弾けるんだ」というステータスにしていることもあるとお聞きしましたが、今日出会ったよしみというかで他の2回生を一気に出し抜く方法を耳打ちしてさしあげましょう。第一には『舞踏礼讃』でも弾くこと。これをきちんとした解釈をして人に聴かせられる演奏ができるくらいになったらプロ目指せます。ディアンスの曲を完成させるのに比べたら恐ろしく難しいです。純粋に指が動く動かないのレベルで見るなら『リブラ・ソナチネ』とかの方がきっついですが、そこから更に一歩進んだ次元を目指したいなら有効な練習課題となるでしょう。また、誰でも弾ける曲を誰も真似できないくらいの味とオ-ラをもって聴かせるというのも効果的。極端な話『愛のロマンス』や『小さなロマンス』みたいな初級程度の曲を弾いて聴くものを感動させることができれば勝ちです。意外と『タンゴ・アン・スカイ』は弾けてもメルツの『愛の歌』とか弾くとどってことない演奏しかできないっていう人いるんですよね。技術ばかりに目がいって、音楽を無視しちゃってるんです。ところがその音楽を考え出すと簡単な曲が難しい。技術的なインパクトで目くらましができませんからね。

 私は技術的にはどってことないです。スケールもアルペジオも120回るくらい(全盛期はもうちょいいきましたが。今はリハビリ中。回復の兆しはあります)です。ディアンスの曲なんてあんな早いの弾けません。『タンゴ・アン・スカイ』は持ってますが、あんなもんどうとでもごまかせますからね。フォームとかも特に右手なんかはツッコミどころ満載です。私を見て技術的に凄いなんて思うようなヤツはハッキリ言って精進が足りません。私を一笑するくらいの基礎力を身に付ける努力をしてください。しかし曲を作る、音楽を聴かせるということにかけては絶対の自信があります。最近精神的にスランプ気味でちょいと落ち込んでますが(最近私がBOXであまりギターを弾かずにひたすら家で練習してるのも実はそのため)。譜面通り完璧にミスなく弾けて、曲想も完璧についてればそれだけで音楽なんだと思っている人は意外に多いようです。左脳型ですね、極端な。私なんか問題にならないくらいの技術力を持った人は結構いるんですから、早くそこに気付いてもう一歩上の段階へ進んでいってくれることを望みます。

2000年7月24日月曜日

定演独奏選曲

 私の定演の独奏曲がほぼ内定しました。ルイス・ピポーの『歌と踊り第一番』か『ブエノスアイレスの夏』です。それもおそらく前者。後者は私にとってはカッコいいだけの曲で、それ以上の哲学は浮かんでこないのでたとえ弾いたとしてもそれなりの演奏にしかならないでしょうが、前者はその点ちゃんとビビッドなイメージがバシッと浮かんできてくれます。これなら大丈夫。難易度的には、歌の部分は『大聖堂』の第二楽章くらいで、ハイフレットのコードチェンジがない分いくらかマシくらい、踊りの部分は左手は『Faire』の簡単なところ程度の難易度ですが右手が恐ろしくややこしい。まぁ慣れればどうにかなるでしょう。時間的にも4分ジャストくらい。まぁ適当でしょう。美しく叙情的で冷たい哀愁が漂う実に私好みかつ私に合った歌のパートと、長調に転調して軽快かつ前進的でファイナルファンタジーの飛空挺を思わせる踊り。なかなかよいです。知名度的にも超A級メジャーというわけでもなくマイナーすぎるわけでもなく、色々な意味でちょうどいいのではないでしょうか。ギターマニアを満足させてなおかつギター素人さんにも受けのいいクラスでのギリギリの選択でしょう。

2000年7月23日日曜日

疲れ?

 最近家に帰るとすぐ倒れるように眠りについてしまいます。それでも深夜にでも一回起きられればよい方なのですが、一気に朝まで爆睡してしまうことも・・・。疲れているのでしょうか?

2000年7月21日金曜日

過去の小ネタ

 昨晩試験勉強からの現実逃避的に自分が高校、浪人時代に書いた文章がまとめてあるバインダーに久々に目を通していたのですが、そこに時たま書いてある小ネタの一つに不覚にも自分ではまってしまいました。シリーズものになっているヤツなのですが、以下にその内のいくつかを紹介したいと思います。

1995 NOV.24 部室での会話










男1「はあ、後一ヶ月だなぁ・・・。」
男2「あと一ヶ月?何が?」
男1「もうすぐだぜ。どうする?」
男2「ああ、なるほどね。ま、いいじゃないか。どうせ今までだって一人で過ごしてきたんだし。なんならうちでパーティーでもやるか?」
男1「は?」
男2「え?クリスマス・・・、じゃないのか?あと一ヶ月って?」
男1「ふう。どうする?後一ヶ月だぜ、冬至の日。カボチャ食って風呂にユズ入れて入らなきゃだぜ。どうする?」
男2「・・・殺す。」

1995 DEC.5 部室での会話









男1「前に8人でカラオケ行った時は酷かったな。一人2、3曲しか歌えなかったぜ。」
男2「でも勘定は安かっただろ。」
男1「まあね。250円前後ってとこだったかな。でも割り切れなかったからヤロー軍団が少し多く払ったんだけどね。」
男2「ヤロ-軍団?ってことはヤローズだね。とすると、一緒にいたのは、・・・ヤラレーズだね。」
男1「お~い、誰かそこにあるバット取ってくれないか。」
男2「ちょっと待った。悪かった。一緒にいたのはヤローズじゃなくてヤラセーズだね?」
男1「ほほう。」

彼は冷ややかな笑みを顔に浮かべると、受け取ったバットを強く握り締めた。


・・・TO BE CONTINUED

 ・・・ちなみにこの後私が男2にバットで殴りかかったのはまぁ言うまでもないことでしょうが、まだ私がバトルモ-ドに入っている時に「おはよう」と部室に入ってきた某氏に向かって持っていたバットを問答無用で投げ付けたというオチも付いています。まぁカラバットでしたから。しかしあれからもう5年が経とうとしているのか・・・。

2000年7月20日木曜日

プチプチビニールで快適に

 今ウチはとても散らかっているように見えて実はとても快適な状態になっています。内定先の企業から研修用のPCが送られてきて、それを昨日組み立てたのですが、梱包されていた段ボールの中には粒の大小様々なプチプチビニールが凄まじく大量に入っていたのです。段ボールはどうにか処理してしまいましたが、後に残ったそのプチプチビニールをどうしようと考えた時に、ふとその大量の床に散らばったプチプチビニ-ルの上にゴロリと寝転んでみたらそれがとても快適だったのです。研修用のPCは段ボールデスクの上に乗ってますので、本来床に直に座らなければいけないのですがその際もプチプチビニールは座布団代わりに活躍してくれます。そして言うまでもないことですが、気が向いた時にはプチプチを潰していけばとてもいい気持ちです。床に散らばった何枚も重ねて敷布団にできる程の大量のプチプチビニールは、部屋の景観は悪くしますが居心地はとても快適にしてくれるのです。

 しかし今日家でギタ-を弾いていて自分の基礎力が去年と比べて圧倒的に落ちているのに気付いて愕然としました。アルペジオは二週間前からの徹底的なフォ-ムの再検討と意地の修正が効いて以前よりよくはなっているのですが、スケール系と右手左手の同期、そしてリズムがグチャグチャです。慌てて矯正プランを練って実行を始めました。半音階や1-4-3-4を基調としたバリエ-ション練習とかセゴビアスケールなんかを初心に帰ってフォームから厳しく自己チェックを入れて練習してます。その他アルペジオ等の面も含め、いわゆる基礎練からその発展、さらにはヴィラ=ロボスやブローウェルのエチュードを目的別に組み込んだ基礎力回復、発展メニューを練ったので、これから毎日最低一時間は基礎を頑張ります。30日には月光堂コンサートが控えており、曲の練習に比重を置きたいのはやまやまなのですが、さすがに先立つものがないとね。私は音楽は技術じゃないとよく言いますが、技術じゃないと言っても最低限の基礎力は絶対必要ですからね。それがないと味も何もあったもんじゃない。死ぬ気で全盛期の基礎力を取り戻し、超えていきたいと思います。

2000年7月19日水曜日

無意味を超えて

 人生が無意味に支配されているとある人は言う。生きることも何もかも、悠久の時の流れの中すべては無意味だと。私は言う。すべてに平等な無意味なら、我々の生は無意味ではないと。すべての物に与えられる虚無はすべての物の前提となり、それは空気のように意識されえず、また意識したところで何も変わらない。すべて差異あるもののみを我々は意識できるし変えていけるからだ。すべてが無意味であるならその無意味は意味を持たない。いや、言葉が適切ではなかった。無意味はその定義を失効せざるをえない。

 人生が無意味だから嘆くのではない。人生が無意味に感じられるから嘆くのだ。人生が楽しいのではない。人生を楽しく感じようとするから楽しいのだ。我々は人も草木もすべて含めて、万物何一つ同じではない。それは差異であり個である。外面の差異、内面の差異、あるいはその境界の差異。アイデンティティが失われたから彷徨うのではない。アイデンティティが失われたように感じるから彷徨うのだ。厳然たる何らかの差異の下、我々一人一人はれっきとした個である。群に埋没したと思えるその時も、我々が個でなくなる時は世界が溶解する時である。差異なき人生は我々の死である。

 まだ人は問う。まだ人はもがく。まだ人は苦しみ、まだ人は嘆く。それは誰かを救うかもしれない。それで自分も堕ちるかもしれない。また人は悦ぶ。また人は赦す。また人は微笑み、また人は立ち上がる。それは誰かを傷つけるかもしれない。それで自分は前へ進めるかもしれない。また何かがぶつかる。また誰かとぶつかる。人も草木も、風も大地も、正義も悪も、義理も情けも、論理も感情も、歌も祈りも、愛と憎悪も、関心と無関心も、原子と電子も、何もかもが何かとぶつかる。アンビバレンツは最大の正論、逆説は必然の真理。それでも生を愛し、それでも人を愛す。そこには無意味はどこにもない。無意味はすべてという言葉の下に、差異をなくして失効した。それでもまだ根底に存在する無意味を感じるというのなら、踊れすべての事象を抱え。無意味に踊らされるその前に、自らですべてを踊ってしまえ。悲劇も喜劇もすべてを抱え、涙を流して踊る道化のように。

2000年7月18日火曜日

2000年7月17日月曜日

発熱のギタ連定演

 昨日は京都ギタ-連盟定期演奏会だったわけですが、もうたまらない状況でしたね。朝起きて「なんか悪寒が走るし関節痛が・・・」と思って熱を計ってみたら38度。見事に風邪です。それでも当日に演奏会ブッチするわけにもいかんので、アスパラドリンクを飲んで集合時間ギリギリまで寝て出て行きました。それでもまだ五重奏『シチリアーノ』の頃はよかったのですが、それが終わってソロの出番待ちをしている時なんかは立っているのもしんどかったので舞台袖でじっと座ってました。もう頭がボ-ッとしてたので緊張は皆無で、自分が精神的にスランプということすら忘れてしまった状態でステージに立ちましたが、どうも聴いてた人の話からすると私はリピート一回省いて終わったらしいですね。覚えてません。さらにフレーズも一個とばしたらしいですが、それも記憶にございません。とりあえず家に帰って熱を計ってみたら39.2度、深夜1時には39.8度を記録しました。今は手持ちのバファリンと抗生物質が効いて37度台まで熱は下がっていますが、昨日から栄養剤以外ロクに物を食べてないのでフラフラです。明後日締切りのレポ-トとテストはどうしましょう、って感じですね。

2000年7月15日土曜日

蝕とスランプ

 風の噂によると今日はタルレガの班別合奏が終わって私がシチリアーノ五重奏の練習のために学校から姿を消した後、やはり預言通り蝕が起こったらしいですね。詳細は知りませんが、まぁいずれまた風の噂で耳にするのを待つことにしましょう。

 さて、明日のギタ連定演ですが、ハッキリ言って私は自信ありません。皆無です。胸を張って言うのもどうかと思いますが。なんだか弾ける気がしないのですよ。それに昨日の録音で聞いた自分の演奏があまりにショックで、人前で弾く自信を喪失しかけています。おかげで演奏に迷いがあり、今日はさらに聞けたもんじゃない演奏をしていました。精神的にスランプです。まいりましたね、何もこんな時期に・・・。月末には月光堂でのコンサートも控えているというのに・・・。明日はどうなるかわかりませんが、とりあえずせめて不安に支配されないで演奏ができればと思います。

2000年7月14日金曜日

誰だ、このヘタクソは!?

 明後日はギタ連定演だというのにソロで弾く『ダンサ・ブラジレイラ』が恐ろしくヤバイです。今日自分の演奏をMDに録って聴いてみて、自分で「誰だ!?このヘタクソは!!!!!」と思ってしまいました。細かいイージーミスはこの際置いておくにしても、あまりにリズムがガタガタです。休符が待ちきれてないから走る走る。しかも何故か最後のメインテ-マの繰り返しだけ何故かゆっくりになるし。ああぁ、時間がねぇ!!!!! ギタ連定演は明後日、明日はドイツ語のテストがあるし、それ終わってから心理学の実験につきあって班別合奏やって、夜は五重奏『シチリアーノ』の練習ですと!? ぬおぉ、ソロの練習する時間がねーじゃねーか!? しかも昨日からやけに左手首痛むし・・・。ちゃんとビタミンEを摂取して腱鞘炎対策をせねば・・・。

2000年7月13日木曜日

今日の小動物

 今日の小動物。それはカマキリとヤモリです。カマキリは昼に図書館での仕事を終えた後にベンチで休んでいる時に私の目の前に木の上から舞い降りてきました。まだ若いカマキリで、小さく、体は若葉のように青々としたまだまだ可愛らしいヤツです。私は「おお、カマキリだ。久しぶりに見たなぁ」と思いつつ、そのカマキリについて考えてみました。ヤツは雄だろうか雌だろうか、もし雄だったら交尾の後雌に食い殺されて一生を終えるのだなぁ、といった具合に。そして同時に私のカラオケでの必殺ナンバーである黒夢の『カマキリ』が頭の中で鳴り始めました。♪バラ~ンス、崩された仇~、文字で指令した~、カマキリを潰せ~!Ya-Ya-YaYaYaYa~!!!!! とね。ああ、もう三ヶ月近くカラオケ行ってません。高校以来こんなにカラオケに間を空けたのもはじめてでしょう。カラオケ行きたいよ~、歌いたいよ~、叫びたいよ~・・・。

 そして今日家に帰ってきた時には下宿の階段のところに白に近い灰色の体を持ち、キョロンとした目で可愛らしく壁に張りついているヤモリが私を迎えてくれました。この下宿、大体年に4,5回はヤモリが壁に張りついている姿を目撃することができるのですがヤツは可愛くてよいですよね。特に目が。いつも見かける度つかまえようとするのですが、うまくいった試しはありません。案の定今日もまんまと逃げられました。でもまぁいいです。たまに見るだけでも充分私の心は満たされますから。来年東京に出たらヤモリなんて見かけなくなるんだろうなぁ・・・。

2000年7月12日水曜日

第一回さくらんぼ救出大作戦

 第一回さくらんぼ救出大作戦!それをたった今実行しました。そのミッションの内容はというと、実家から送られてきたさくらんぼの救出です。いや、それがウチに届いた段階でいくつかのさくらんぼが既にかびていたのですよ。で、知っている人は知っていると思いますが私の部屋の冷蔵庫は小さく、しかも何故か物がたくさん詰まっているため冷蔵庫にそのさくらんぼが入りません。そのような理由で私は高温多湿の室内に少々カビのついたさくらんぼを放っておいたわけですが、そしたら一日二日たった今、さくらんぼの間でカビが大繁殖!せっかく美味しいさくらんぼなのにこれはいかん、と思った私は今日帰宅後すぐに救出作戦を敢行したわけです。武器はビニール袋。右手にビニ-ル袋をはめ、左手に救出したさくらんぼを入れるビニール袋を持ち、そのミッションは開始されました。

 送られてきたダンボ-ルの箱の蓋をあけると、さくらんぼの入っているパックの中央部底の辺りに3cm四方くらいの白い繭のような真菌類の巣窟が見えます。デンジャラスです。また腐界が広がっているようだと眉をひそめながらも、私はその白い繭から遠くにあるさくらんぼから救出を始めました。ビニールの袋をつけた右手で一個一個手に取り、真菌類が付着してないかどうか入念に確かめてから袋に入れます。そんな作業を繰り替えして、とうとう真菌類の巣窟近辺まで操作が到達しました。私はその異形に一瞬躊躇しましたが、いたいけな健全なさくらんぼを救うため、意を決してビニ-ルをつけた右手でカビをかきわけ生き残りの捜索を開始したのでした。結局カビの巣窟の中からも数個の健全なさくらんぼが救出され、カビと隣接してても腐らないヤツは腐らないんだなと思いながら救出したさくらんぼを小分けにビニ-ル袋に入れて冷蔵庫に突っ込みミッションは終了しました。これでさくらんぼの寿命も格段に延びたことでしょう。でも食べる時は念のためよく洗ってから食べないとなぁ・・・。

2000年7月11日火曜日

祝!10,000HIT!!!!!

 とうとうこのページも10,000HITを数えるに至りました。昨晩は10,000HIT奪取を巡って壮絶な攻防戦が繰り広げられていたようですね。朝見てみてビックリしました。あっという間に大量のカウンタが回っていることにも。いやいやホントに。つい先日開設ニ周年を迎えたと思ったら今度は10,000HIT。実にめでたいこと続きですな。これも懲りずにこのページに足を運んでくださる皆さんのおかげです。最近半ば裏BOXノート化しつつあるようなBBSも、これまで以上に好きなように使って盛り立てていってください。私が卒業して就職してこの立命館大学からいなくなっても、このページは力ある限り続けて行くつもりですので、皆さん、この『雑記帳』を、これからもよろしくお願いします。

2000年7月9日日曜日

合奏団、練習のはずが・・・?

 今日は合奏団の練習がある日なので日中ずっとギターを弾いていて夕方7時頃に「さて行くか」と意を決して出かけていったのですが、教室に入ってみると何やらいきなり飲み会モード。いつも練習の後にはテ-ブルが出てきて酒とつまみが並んで飲み会モードに入るのですが、今日はいきなりです。何だろうと思っていると先生が「まぁ座ってください」と言いながらグラスに酒を注いでいます。聞くと、今日は集まる人が少なすぎて練習にならないので飲みながら今後の活動についてのミーティングでもということらしいのですが、グラスに注がれている酒が・・・。知っている人は知っていると思いますが、私が習いに行っている先生の教室には後ろの方に棚があり、そこには何やら色々な果実や草花が焼酎に浸かっている実に怪しい酒瓶の数々があります。いつも「あれは何なんだろう?」と気になってはいたのですが、今私のグラスにその数多の酒瓶の中の一つが注がれ、サイダーで割ったものが出されています。衝撃でした。「ああ、皆でのむんや、これ」。最初に思ったのはそれでした。そして恐る恐る口に運ぶわけですが、これが結構うまい。最初にいただいたのはキンカンの酒で、普通に美味しくいただけました。今日は他にバナナ(バナナの実が漬けてあるのだが、実が崩れかけて屑が浮いている。サイダ-で割ると炭酸でその屑が上に集中して浮いてきてかなり怪しい。が、甘味がやっぱりバナナでかなり美味しい)や菊の花(もはや果実ではない。焼酎の味がダイレクトに残っている辺りやはり菊の花自体味はそんなに出さないのだろう)、菜の花(飲まなかったけど糠漬けのようなクセがあるらしい)、くま笹(なにやらまろみのある甘味が結構Good)等色々な自作果実酒が出てきて我々の舌と脳を楽しませてくれました。先生曰く「今が大体十年もので一番美味しい時期」だそうで、確かに見た目の怪しさとは裏腹の熟成された味は本気で美味しいものもありました。しかしレッスンに行く度にいつも気になっていたあの怪しい酒瓶の数々、まさか自分で飲める日が来るとは思いませんでした。これも合奏団の恩恵でしょうか?

 そう、合奏団ですが京大の聖帝のコンサート以外にも私がいる間に結構色々なところに出て行くらしいです。最近になってオファーがあったらしく、9月に大阪のどっかの教室のミニコンサートにゲスト出演があり、11月に奈良ギタ-フェスティバルに出演しと、思っていたより私が合奏団員としてステージに立つ回数は多そうです。っていうかおかげで当初3曲だけ弾けばよかったのが、気付いたら7,8曲譜面渡されてるんですが・・・。まぁよしとしましょう。そして2月には独重奏会があり、そこで私が合奏団でパ-カスやってる人が歌うのにギターの伴奏をやるという噂が今日・・・。いや、それはいいですけど一体何故私なのでしょう?先生の陰謀を感じます(笑)。っていうか先生も「いいや、最初は冗談のつもりで言ってたけど彼女(歌う人)本気になってるな」とか笑って言いはるし。おおう・・・。まぁ、なんでもやらせていただきます。でもソロでロドリーゴの『パッサカリア』も弾かせてもらいますけど・・・。

2000年7月8日土曜日

HP開設記念日

 今日は七夕です。ということはこのホームページも開設してから早二年が経つことになり、割に飽きっぽいところもある製作者の私自身結構驚きです。これもこのペ-ジを見てくださる人達があってのことでしょう。誰も見なけりゃこんなこと一年ともちますまいな。皆さんこれからもよろしくお願いします。そして二年目にしてこのページももうすぐ10,000アクセスを達成しそうです。多分この数日以内でしょう。見事10,000アクセスを達成された方には私もまだ何が起こるのかわかっていないサプライズプレゼントが贈られるはずです。BBSに10,000hit奪取の書き込みの方をお願いします。私は自爆しないように注意しないと。それでは皆さん、これからもこのページをよろしくお願いします。

2000年7月7日金曜日

最後の演奏会はこれ?

 どうやら2月に私が通っているギター教室の独重奏会みたいのがあるらしいです。2月ならまだギリギリでこっちにいるし、出させてもらいましょうかね?そしてそこでロドリーゴの『パッサカリア』が弾ければこの曲が弾きたいという私の学生ギタ-人生最後の熱望も達成されるわけです。なんだ、それでいいじゃん。定演以外にも大きな舞台で発表できる場があるならまるで問題なしです。本当に2月にあるのなら、そこで最後の一花を咲かせてみせましょう。その時期だともうフェアウェルも終わってるし、正真正銘学生生活最後の舞台ですね。望むところです。最後の最後に弾ける舞台があるのなら・・・。

 さて、では定演は何弾きましょうかね?『パッサカリア』を弾ける舞台があるのならもうそれにこだわる必要もないので大分選曲も気楽になりますね。マンゴレからホセの『ソナタ』とのたれ込み情報もありましたが、聴いてみないと何とも言えません。今のところ本日私の中で突如として候補に上がった『バーデンジャズ組曲』が有力です。最後の定演でこれまで学外向けの演奏会で弾いてきたのとは一風変わったバ-デンパウエル調のボサノヴァ風現代曲・・・。きっと学外の人が抱いている私の演奏のイメージを一気に崩してしまうことでしょう。面白そうです。でも私がボサとかジャズっぽいの弾くの嫌がる人もいくらかいるんですよね。ちゃんとしたクラシック聴かせてくれって。う~ん、悩ましいところです。まぁ別にまだ『バ-デンジャズ組曲』に本決定したわけでなく、現時点での有力候補というくらいでまだまだ選曲は続けますがね。さて、最終的に何を弾くことになるのやら・・・?自分でも想像がつきません。

2000年7月4日火曜日

新幹線トラブル

 今日は内定先企業の研修で、またも朝五時起きで新幹線に乗り東京まで出てきました。そして帰りの新幹線が落雷による停電のためまたも停車。いちいちトラブル続きの東京出征です。なんだか知らないけど疲れました。体調悪いです。しんどいです。もう寝ます。おやすみなさい。

久々のRS講師

 今日はホ-ムペ-ジ作成講座の講師を務め、久々にマイクを持って喋ってきました。昨年の前期に新入生のための初歩的情報リテラシ-の講師をやって以来ですから実に一年ぶりになりますか。昨年中は部活が忙しかったので情報リテラシ-終了後講師の募集をやっていても手を出さなかったのです。しかしまぁもう部活も去年程は忙しくないし、就職活動もとりあえず終わっているので今回は久々の講師職復帰ということでス-ツに身を包んでマイクを持ってみました。ホ-ムペ-ジ作成講座の講師は2回の秋にやって以来ですので実に一年半ぶりですか。ブランクがあったのでペ-ス配分と喋りと実技の割合の調整に苦労しましたが、まぁまぁあんなものでしょう。今回の講座は今季最大の人の入りになっていただけにプレッシャーでしたが、「元気に早口、にこやかに」のある種独特の調子は相変わらずで自分で安心しました。今回の講師職は半ば自分の知識の復習と研修も兼ねていると勝手に思っていますので、そのようにやらせてもらっています。しかしNetscape composerあまり使いたくないんだよな・・・。私は手動でHTML打つ方が性に合ってますし自信があるのですがね。まぁテキストがそうなってるんだから仕方がない、やりますけど。来週今日の続きがもう一回、気合入れていこうと思います。

 そう、明日はまた内定先の企業の研修で東京に行ってきます。

今日の一言:世界はそれ自体がただ在るだけでは動かないのだよ

2000年7月2日日曜日

悩ましい定演独奏選曲

 定演で弾く独奏曲の選曲に本気で悩んでいます。昨年の定演で弾く曲を決める前、候補として考えていていい曲だけど難しすぎるから次の定演で弾こうと密かに心に決めていたロドリーゴの『パッサカリア』がアランフェスと作曲者も曲調もかぶるからという構成上の理由から企画部長に却下されて以来一ヶ月以上、次の候補曲を探し続けていますが『パッサカリア』以上に心に響く曲が見つからないのです。バッハの『シャコンヌ』も長過ぎるし重いからと却下され、『黒いデカメロン』も長いと言われ、ここ一週間程は家にいる間は持っているCDの中に忘れている隠れた名曲がないかと探し、CDや譜面を血眼になって漁り、演奏会なんかで聖帝やつっきー等ギターをよく知った人間に会う度にいい曲はないかと聞き、習いに行っている先生にもそれとなく話を持ちかけ、それでもまだ見つからないのです。ただ単に「いい曲」や「名曲」はいくらでも出てくるのですが、私が自信を持って弾ける曲がないのです。自信を持って弾けるというのは技術的に余裕を持って弾けるとかそういうことではなく、私が最大の武器であるオーラを完全に活かせる、曲調というか曲との相性の問題でです。

 何よりもアランフェスのおかげでロドリーゴが完全に封殺されているのが痛い。『ファンダンゴ』も『祈祷と舞踏』も『昔音に聴こえしイタリカ』も無条件で消えるわけですから。バッハの『バイオリンソナタ第2番よりフーガ』(あの有名なタンタンタンタンタラランタンではないやつ)もいい曲ですが相性がイマイチそうですし、デラマーサの『曉の鐘』は淡々とし過ぎていて情感がもうひとつ私の感性としっくり来ません。ピアソラの『ブエノスアイレスの冬』や『天使の死』もいいのですが、ピアソラは基本的に私の表現の枠とは微妙に違うのですね。ああ、何を弾けばいいのだ?今日つっきーに理由を話していい曲ないかと聞いたら「その条件でお前に合ってる曲だとやっぱり『パッサカリア』だろう」と言われるし。弾きたいなぁ『パッサカリア』。

 しかし自分の思ういいステ-ジを作りたいという企画の気持ちもわかりますし、執行部にはそれをやる特権があります。私も去年はそうしてきたのですから。Cステージの構成には結構無茶をお願いしてきました。裏ではね、少々。だから無理は言えません。今年の執行部は自分達の思う理想のステ-ジを実現するために強権を発動する権利があるのです。しかしそこで最高のステ-ジをと願う執行部と最高の演奏をと願う私のギャップが生じてきて今回のように悩むわけです。今日つっきーに「選曲で悩んでるならヴァイスの『シャコンヌ』がもう一回聴きたい。あれは本当に感動した」と言われました。あれから一年がたった今でもそう言ってくれているのです。またそんな演奏がしたいと思い、自分に合った曲を一日でも早く練習したいと思うのですが、それが見つからない。定演までの時間は少しずつ失われていきます。『シャコンヌ』は半年弾きました。もう定演まで半年ありません。選曲の相談を他大学の人間に持ちかける度に「今から新しい曲を始めて間に合うのか?」と言われます。クラシックの独奏曲を高いクオリティに仕上げるためのタイムリミットは既に近付いているのです。それは自分でも痛いくらいにわかっているから余計に焦る。でも曲は見つからない。ああ、どうしよう・・・。『パッサカリア』弾きたかったんだけどな・・・。まぁぼやいても仕方ないし、実に男らしくないので自分で嫌なのですが、ここまで悩むとねぇ。ああ、ちくしょう、せめてロドリーゴが使えれば・・・!!!!! 精神的に限界に近いです。

2000年7月1日土曜日

ギター弾きにとっての豆乳の効果

 最近クラギタで豆乳が流行っています。元々始めたのは忌無とえいどりあんですが、いつの間にやら異常なまでにたくさんの人に浸透してしまいました。独重の贈り物に何やらわけわからん程に多量の豆乳が様々な人に贈られたことからもそのヒ-トアップぶりがうかがえます。ところで、何故今クラギタで豆乳なのでしょうか?それは、豆乳がギター弾きにとって必要な栄養素をふんだんに含んだ素晴らしい飲み物だからです。ここで一つ豆乳のギタ-弾きにおける効用をまとめてみましょう。

・良質のタンパク質を多く含み、丈夫な爪を早く伸ばすのに役立つ
・腱鞘炎の予防及び治癒によいビタミンEを多く含む
・タンパク質はギターに必要な筋肉の養成にも役立つ(私が定演前に飲んでいたプロテインと一緒ですな)
・なんだかよくわからないがイソフラボンというものが体にいいらしい
・やっぱり豆乳はコレステロ-ルもほとんどないから安心してタンパク質を摂取できるよね(笑)

 ・・・と、こんなにギター弾きのニーズを見事に満たしてくれているわけです。タンパク質だけならスナック菓子のさやえんどうの方が豊富ですが、ヤツはビタミンEを含んでいません。塩分過多も問題です。やはり豆乳でしょう。上記の効能の中で本当にギタ-弾きにとって有用なのは1と2だけじゃねーかというツッコミもありですが、ありとはいえ受け付けません。豆乳なのです。美味しいし。何よりも味がなんか最近さらに色々と発掘されてきて、10種類近くの味の中から気分で選べるのも魅力。さあ、皆さん豆乳を飲みましょう。