2004年8月30日月曜日

鈍い頭痛と夏の雨

 久しぶりに一日降り続いた雨。窓から入る冷たい空気を半袖のTシャツからむき出しの腕で感じて、鈍い痛みを抱えた後頭部を枕に乗せて気だるく眠り続ける。暑さに乾いた空気には、冷たい雨の湿気が新鮮に思える。鬱蒼と茂る木々の葉を、風が擦り合わせ雨が打つ。ただ眠る。鈍い痛みを頭に抱えて。その音を聞きながら。

2004年8月28日土曜日

とある客先にて

 今日は午後からずっと同じお客さんのところで作業&打ち合わせだったのでした。約五時間の作業が終わり、そのまま立て続けに3つほど打ち合わせをこなしていくと、気付けば時間は21時半。今日の仕事も一通りこなし、「このまま直帰だな」と資料を片付けていると、今日はお話をしていなかった先方の担当の人(ここのお客さんでは色々仕事をさせてもらっているので、各プロジェクトごとに合わせて10人以上面識のある担当がいる)が何やら湯呑みとワインボトルを持って入ってきます。そしてどこからかコルク抜きを持ってきて、勢いよくポーンと開けてしまいました。芳醇な赤ワインの香りがオフィスに広がります。そしてそのまま湯呑みにコッコッコッ・・・と注いで、スッと私の方に差し出しました。

 「どうぞ」
 「・・・?」

 一瞬、よくわかりませんでした(爆)。夜とはいえ、いきなりオフィスで赤ワイン出るか!? ってゆーか何故オフィスにコルク抜きが常備されてるんだ!? ツッコミどころは満載ですが、とりあえず私はしばし談笑しながらその赤ワインをいただき、そのまま帰路につきました。いや~、赤ワインで労をねぎらってくれるのは嬉しいんすけどね、・・・空きっ腹には効きました(苦笑)。

2004年8月25日水曜日

日記のジレンマ

 実はこの日記というのは数日ブランクを空けると意外と次を書くのが難しい。それには色々理由もあるのだが、やはり大きな要因は書くことがたくさんたまってしまうということ。そしてその中で誰かが「これを日記に書くだろう」と期待している出来事があったりすると、さらに話がややこしくなる。当然それを書くのもまた一つの選択肢だが、他にも書きたいことがあったりするから、さて何から書いていこうかと、いつも思い悩むことになる。

 この日記も多少なりとも人の目にさらされる以上、その「誰か」の目というのを多かれ少なかれ意識してしまう。それが問題だ。たまに、書きたいことを書けなかったりもする。今回も、書くための雑多な選択肢の中から、様々な要素を葛藤させた上で、結局それらの中のどれかには決められずにこんなどうしようもないクダをまく羽目になっている。おまけに「いつか書く」と日記で明言したものは二度と書くことはないという変なジンクスまでこの日記にはある。思うに、日記というのも仕事と同じで何よりもまずためないことが第一だ。そうすればこんな悩みは、なくなりはしないだろうが、それでも随分少なくはなるだろう。

 こんな仮想空間の隅におていも、本当に自由な場というのは案外ないものだ、今更ながら。気にするなと、そう言ってしまえばそれまでなのだけれど。

2004年8月21日土曜日

アテネオリンピック - 女子バレー

 ん~、どうも日本女子バレー、元気ないですねぇ。ホームでの激烈な応援はないから多少はノリも悪くなりはするでしょうが、にしても皆アテネ最終予選の時と比べて動きに思い切りがなさすぎです。特に高橋選手。どうしちゃったのでしょうか?なんか、一番若い18才になりたての木村選手が一番落ち着いていいプレイしてる気がする。彼女が入ってからレシーブ凄くよくなったもんなぁ。まぁまぁ若い人間が多いチームですから、精神的な波が大きいのはわかります。・・・でももうちょっと頑張ってほしいなぁ。ほとんど唯一オリンピックで楽しみに観戦してる種目なんだから。あ、卓球もよかったですね。他の人が感動したって言う体操やアーチェリーに限ってみてなかったりしますが。

2004年8月19日木曜日

空飛ぶブランコ - 夢の話

 久しぶりに印象に残る夢を見ました。ブランコの夢です。よく公園や神社にあるような、四人乗りのカゴ状の、観覧車のブースが骨組みだけになったようなあのブランコの夢です。


 私はそのブランコに数人で乗り込みました。他に誰が一緒だったかはわからないのですが、とにかく弟は一緒でした。そしてその弟が私を含め数人を乗せたブランコをこぎ始めます。昔家の近くの神社のブランコでよくやったような、背もたれの上に立って天井の支点となる軸棒をつかんで両足の脚力で勢いよくこぐ立ちこぎです。ブランコは一気に加速していき、乗っている私達は楽しそうにはしゃぎます。ブランコが大きく揺れ、グオンと頂点まで駆け上がって一瞬フワッと静止し、次の瞬間にはまた逆の頂点に向けて振り戻っていく。何回も、何回も繰り返しました。その内、ブランコが勢いにまかせて、それまでの頂点より上まで駆け上がっていきます。そして次はまたその上へ。大きなブランコが振れる度、その頂点は上へ上へと上がっていき、ブランコは次第に空高く上っていきます。グオン、グオンと振れながら。

 気付くとそのブランコは完全に空高く舞い上がっていて、学校のグランドの遥か上まで来ていました。グランドの人が小さく見えます。建物でいったら少なくとも10数階はあろう高さで、いつの間にか私は一人乗りのブランコにしがみついて空中を振り子のように大きく大きく行ったり来たりしています。他の人たちはいつの間にか皆地上に降りてしまい、私だけがアルプスの少女ハイジのような天から吊られたブランコにつかまり、物凄いスピードで行ったり来たりを繰り返しているのです。それはもう恐怖でした。風を切って空中を大きく前に振られたかと思うと、一瞬の静止の後今度は背後に引っ張り込まれる。夢の中でのその体験は、夢の中の私に以前見たジェットコースターの夢を思い出させました。地獄のジェットコースター、乗るのは地獄に堕ちた罪人達で、ディズニーランドのように長蛇の列で人が並んでいるのを、大きな赤鬼が逃げ出さないように睨みをきかせていたあの夢です。いざジェットコースターに乗ってみると、くるりと一回転して水平走行に戻るところで、ちょうど首の高さにギロチンの刃がセットされていて、そこを通過する度にジェットコースターに乗っている人達の首が空中に飛んでいくというギロチンコースター。今回の夢の中でその夢を思い出しました。その時と違うのは、恐怖に怯えながら空中を揺られているのは私一人だけだということ。地上にいる他の人達は至極楽しそうに嬉しそうに、空中を行き来する私に向かって微笑み、声をかけ、手を振っているのです。振り落とされそうな恐怖でしっかり一人乗りの小さなブランコにしがみついて、何度も大きく揺られながら少しずつゆっくり地上に降りていく私を、彼らはまるで英雄でも迎えるかのように待ち構えています。ブランコは人の顔がしっかり判別できるような高さまで時間をかけて降りていき、そこで夢の記憶は途絶えています。最後、私は笑顔で迎える人達の間に、どのような表情で、どのような態度で降り立っていったのでしょうか。

 例のギロチンコースターの夢を見たのは高校三年(浪人だったか?)の2月くらい、後戻りの効かない受験戦争の最中でした。では、このブランコの夢は?どちらも暗示しているものの共通項は多いです。自分で行き先・コースの制御のできない、体感速度の非常に速い乗り物。まったく、ロクな夢を見ません。

 ところで、どこかで他人の夢の話というのはあらゆる話の中でいちばんつまらないものらしいというような言葉を聞いたことがあります。この話も、やはり皆さんにとってはつまらないものだったのでしょうか。

2004年8月17日火曜日

帰省あがり

 既に昨日のことではありますが、無事帰省から帰ってまいりました。今回は全国ニュースのトップを飾ったばかりの我が地元、話を聞くにやはり色々大変だったようです。そこで我々は堤防が決壊した五十嵐川にちなんで、三条市内に蔵を構える地酒『五十嵐川』を相手に「水害にリベンジ!五十嵐川を飲み干せキャンペーン!」を実施しておりました。その中で飲み干せたヤツ、二度目の水害に遭ったヤツ(爆)、まぁなかなか様々でしたが、今回も楽しんで帰ってきましたよ。色々と考えることもあったのですがそれはまた今度。今はHPリニューアルに向けて作業中なので、仕事終わってから家でシコシコ新しいページ作ってるとすぐに時間が飛んでいくのです。寝不足でぼーっとした頭で仕事してるわけにもいきませんしね。今月一杯くらい更新頻度が下がるかもわかりませんが、HPがリニューアルするまで見捨てないでください・・・。

2004年8月12日木曜日

MacOS X + Ruby + MySQL

 サイトリニューアルに伴い、新サイトで使うプログラムを作る環境を整えようと今日の夕方から格闘していました。RubyとMySQLが新しいSakuraのサーバでは使えるので(とはいえ見た感じMySQLはPHPからは使えるけどもしかしてRubyから使えない?入れろよ、ライブラリ!)、その開発環境を私のMacに構築しようというわけです。

 ソースコードからビルドかければ大抵何でも動いてしまうのがUNIXベースのMacOS Xのいいところ。RubyをバージョンアップしてMySQLをmakeして入れて、RubyのMySQLへの接続用ライブラリもmakeして入れて動作確認。ここまでは順調でした。ところが一番手慣れた部分であるはずのApacheでCGIの設定をする辺りがかなりMac節っつーか独特なところがあり、そこでハマって時間を喰ってしまいました・・・。あ~、やっと動いたよ、俺のMacでRuby+MySQLのCGI・・・。もっと簡単に動くと思っていたのですが、まだまだ私は未熟者のようです。

 今日の教訓:設定より先にコードを疑え!

 そうそう、明日から私は新潟に帰省いたします。MacとWindows、ノートPCを二台抱えての(爆)、無茶な帰省となりますが、ともあれまずは明日結構早い新幹線に寝坊して乗り遅れないことを祈るのです。あー、起きれっかなー・・・(現在午前1時半)。

2004年8月9日月曜日

引越予告

 突然ですが、お知らせがあります。このsakuraのサーバで公開以来六年超、この雑記帳はURLを変えずにここまでやってきました。が、この度現在利用中のサービスがsakuraでサービス終了になるのを期に、引っ越しを行うこととなります。このHPは2005年7月31日まで有効ですが、その後は新しい転居先での運営になります。URLが変わるだけで、このHPの運営をやめてしまうわけではございません。既に新しいURLは決まっているのですが、まだ準備ができていないため、準備ができ次第皆様に改めてご連絡を差し上げたいと思います。これからもこの雑記帳をよろしくお願いいたします。

2004年8月8日日曜日

一人ウイスキーテイスティング大会

 ふと家にウィスキーが結構あることに気がつきました。以前からの飲み残しのバランタイン12年ゴールドシールにジョニーウォーカー(黒)、ジョニ黒を買った時にオマケで付いてきたタリスカー10年のミニチュアボトル、先日買ってきたクラガンモア12年、そのクラガンモアに付いてきたダルウィニー15年のミニチュアボトル、そしてバルヴェニー12年ダブルウッド、おまけに旅先で突然ウィスキーが飲みたい衝動に駆られ、コンビニで買ってきたブラックニッカ。・・・結構あるのです。置き場所にも困ってきたので、飲み残しとかはもうこの際一気に干してしまおうと思った時に、いいことを思いつきました。どうせ飲むんだったら種類が一杯あるうちに色々飲み比べてみたらいいんじゃないか、そう思いついたのです。

 冷静にラインナップを眺めてみると、ブレンデッド・スコッチが2銘柄、スペイサイド・モルトが2銘柄、ハイランド・モルトとアイランズ・モルトがそれぞれ1銘柄、ジャパニーズ・ブレンデッドが1銘柄、結構飲み比べがいのあるバリエーションが揃っています。「これでラフロイグやラガーブーリンみたいなアイラ・モルトがあったら最高なんだが」という贅沢は置いておいて、今あるこのラインナップでも十分飲み比べがいがあります。ので、今日は思い切って一人ウィスキーテイスティング大会を開くことにしました。早めに晩ご飯を食べて、つまみにクリームチーズとチョコレートを買ってきて、冷蔵庫のミネラルウォーターを500mlのペットボトルに詰め替えてそれを室内に放置して常温になったら、さぁ準備完了です。

 意外と思う人もいるかと思いますが、ウィスキーのテイスティングは実はストレートでは行いません。ロックや冷たい水割りにもしません。常温のストレートに、ほんの少し常温の水を加えてテイスティングを行います。これはストレートよりも少し水を加えた方がウィスキーの香りが開くためで、冷やさずに常温でというのも同じ理由です。ウィスキーに限らずどんなものでも、香りというのは冷やすと引っ込んでしまうものなのです。だから本当に上質のシャンパンとかは決して冷蔵庫でキンキンに冷やしたりしません。それと同じです。後はウィスキーの足を見て、香りを楽しんで・・・、と、お決まりの手順でさぁ楽しみましょう。何しろ私もこれまでウィスキーは好んで飲んでいたとはいえ、特別にポリシーがあって飲んでいたわけでもなく詳しく調べたわけでもなく、通でもなんでもないのでこれ以上テイスティングの説明などできません。ここまでの知識も以前一度参加したテイスティングイベントで仕入れたもので、それ以上でも以下でもありません。最近はウィスキーをもっと深く楽しもうと思い始めたもので、これから通になってやろうというわけです。少しネットで調べて勉強してみたのですが、ん~ウィスキーって奥が深いです。今はとりあえず、己の感じるままにウィスキーを楽しんでみたいと思います。

2004年8月6日金曜日

徹夜、久しぶりに

 久しぶりに徹夜をした。始発で帰ってシャワーを浴びて二時間くらい寝て、フレックス一杯の10時に間に合うよう出社する。そして午後からの納品作業の準備をして、立ち食いソバであたふたと昼食を取り客先に出かける。夕方に会社に戻って、急遽来訪することになったお客様と打ち合わせをして、その後作業報告や技術レポートをまとめて、やっと22時過ぎに会社を出る。何と言うか、久しぶりにあたふたするくらい忙しかったが、改めてやってみるとやはりこういう生活はとても疲れる。とりあえずまず肉体的に。眠い。

2004年8月2日月曜日

もらいものや借りもので

 いつものジョニー・ウォーカーを飲もうと思ったけれど、生憎ちょうど切らしていたので、随分前に友人からお土産でもらったアイリッシュ・ウイスキー『BUSHMILLS』を開けてみた。比較的薄い、明るい琥珀色のシングルモルト。これも同じくお土産でもらった真夜中のお菓子『うなぎパイ』を食べながら、新しく日吉にオープンしたツタヤで借りてきたバド・パウエルのCDを聴いて一人夜を過ごす日曜日。アイリッシュ・ウイスキーにうなぎパイにバド・パウエル。そんな時間も悪くない。少しずつ色々なものを色々な人からもらったり借りたりして今のこの時間はあるわけで、その人達は今どうしてるのかと思いを馳せてみたりもする。一人はきっと、確実に、寝てるんだろうな。