2001年10月30日火曜日

暗闇が消えた現代

 現代に生きる我々は、灯の光になれ過ぎてしまったのかもしれない。本当の暗闇を、忘れてしまっているのかもしれない。部屋の明かりを消しても、まだそこには光がある。うっすらと映る陰影がある。我々は、その薄闇を暗黒と思ってしまっているのかもしれない。灯の光の届かない深遠な闇を、ただ我々は忘れたままに・・・。

2001年10月26日金曜日

トップランナー(大萩康司)

 今日は11時からのトップランナー大萩康司を見るために、半ば無理矢理仕事を早め(10時)に切り上げコンビニでビデオを買って家に帰ってきました。で、無事にトップランナーを録画して見ることに成功したわけですが、いや大萩康司凄いよ!CDで聴くだけでも物凄いギタリストだとは思ってましたが、ホントにまさに「何だあれ!?」って感じですね。幅広いダイナミックレンジに正確無比な技巧、それに繊細さも情熱も兼ね備えた無敵のギタリストじゃないすか。あれは本物ですよ。K村Dどころか、いつ世界に羽搏いていっても全然不思議じゃない。しかもまたキューバで実際に現地で触れながら音楽を身に付けていき、これからも旅をしながら色々な音楽を肌で感じて身に付けて行きたいというクラシック畑の人間には珍しい土着型の姿勢。実に熱いですね。素晴らしい。やっぱり音楽ってのは基礎技術や理論も必要ですが、それに加えて実際に音を感じる感性が何よりも重要ですからねぇ・・・。そしてそれを頭でわかるだけじゃなく、実際に行動に移して身に付けるバイタリティには脱帽です。さぁ皆さん、これからの彼の動向に注目しましょう!

 しかし彼もお気に入りCDのベスト5、1位にグールドの『ゴールドベルグ変奏曲』を上げてましたね。やっぱりあれは・・・。

怒濤の15時間睡眠

 先週は土日と出勤な私でしたが、なんととどめとばかりに月曜には会社に泊まり込んでプログラミングということをしでかしてしまい、深夜に一人で祀ってました。そんな私を見てグル-プ長殿がさすがに心配に思ったのか、「いい加減休みを取れ」との上告をだし、今日は半強制的に(笑)休みをもらって休んでいました。が、さすがに徹夜作業が効いたのか、昨晩十時くらいに家に帰って速効眠りについてからハッと気付いたらもう昼の一時でした・・・。ざっと15時間寝た計算になります。いや、いくらなんでも寝過ぎだろ・・・。

 そしてそれからはのんびりした平日の休暇が始まるわけですが、やはり一日ギターを弾くというよくも悪くもかわりばえのしない休日を過ごしていました。今日は10日ぶりくらいにギターを持ち、何を思い立ったか『羽衣伝説』を弾こうと決意し、何げに下からDADGADの調弦と格闘していました。端で聴いてるととても人間が弾ける曲のようには思えない神の領域のような『羽衣伝説』ですが、やはりある程度は人間が弾くということも想定して作られているようで、弾いてみたら以外に弾けるもののようです。っていってもやはり難しい曲であることに違いはないのですが。でもまぁ今日はとりあえず、あの曲のラストの部分はこっちが何も考えてなくともほっておけば勝手に曲の方が盛り上がってくれるということが判明しましたのでよしとしましょう。

2001年10月21日日曜日

土日出勤とBGM

 最近土日も出勤なことが多い私ですが、土日は客先に出さえしなければ私服で会社に出てヘッドフォンで好きな音楽など聴きながら仕事ができるので案外快適だったりします。そして、高校時代から貫いてきた「本気で集中したいならBGMは激しければ激しい程よい」という絶対的なテーゼにもとづき、Iron MaidenやRoyal Hunt、Fair Warning等といったいわゆるメタルを聴きながらガシガシ仕事をしています。おかげで最近またプライベートで聴く音楽の嗜好もハードなものに偏りがちで、今も部屋ではSynphony Xの『The Damnation Game』が流れていたりします。"The Damnation Game"、訳して"破壊遊戯"。大学時代私のPHSの着メロとしても悪名名高かった(?)あの曲です。給料も入ったことだし、明日は会社に行く前にタワーレコードにでも寄って、久しぶりにメタルのCDでも物色してこようかなと考えています。でもやっぱり寝る時にはグールドのバッハ(最近は主に『トッカータ集 vol.1』)が流れていたりするのですね。う~ん、よしよし。

2001年10月17日水曜日

もの作りと美学

 人生や音楽においても欠かせないものですが、実はプログラムを組む上でも"美学"というのは大事にしなければならないものの一つです。それは単に設計思想というレベルでは留まらず、バグの防止や拡張性、汎用性、そして作業効率のアップにすらつながります。ただその場を凌ぐためだけに書かれたコードを読むのは時に苛立ちすら覚えることがあるくらいで、やはりプログラムも"もの作り"である以上作る人間が美学を持って作らないとどうにもこうにも進みやしないもののようです。打算や計算、刹那的快楽だけに人生を費やすかのように、ただ正確な技術だけで奏でられた音楽のように。

2001年10月15日月曜日

ギターについて雑談あれこれ

 昨日は久しぶりにギターの弦を替え、この週末は非常にいい気分でギターを弾いていました。しかしこの私がまる二ヶ月も弦を替えないでいたとは・・・。そら低音弦も完全に伸び切ってだらしない音で鳴っちゃいますなぁ。やはり月イチくらいでギターの弦は替えたいものです。

 しかしクラギタの皆さんはご存じの通り、学生時代私は高音弦オーガスチンリーガル、低音弦オーガスチン青という非常にテンションの強い弦を好んで張っていましたが、こっちに来てからあまり弾く時間もなくなり力が落ちてきたのか、このセットだとどうにも手がしんどくて仕方がないのです。ので、もっぱら高音弦プロアルテ・ノーマルテンション、低音弦オ-ガスチン赤というクラギタ伝統のいわゆる赤セットで弾いてます。これはこれで悪くはないのですが、弾いてるとやはり曲によってリーガルの艶やかな高音や青の力強い低音が恋しくなる瞬間があったりしますね。ピアソラ弾けば赤だと低音の力がなんとなく足りない気がするし、『シャコンヌ』や『シンプリシタス』を弾けばリーガルの高音の音がほしくなる。世の中なかなかうまくいかないものです。

 そういえば数週間前、ちょうどきよがウチに泊まりに来ていた時に大萩康司の新譜と高田元太郎のCDを買ってきました。いや、久しぶりにタワーレコードに行ってみたら、なんかこれらのCDが出てたんでビックリですよ。大萩康司は期待通りの出来というか、実に表現力豊かで色彩感の溢れる彼の持ち味が堪能できる非常によい一枚でした。っていうか、何でヤツは前回といい今回といい、私が知ってる曲の方が遥かに少ないようなマイナーな、だがしかしよい選曲をしてくるのでしょう?一体何処から曲探してきてるんだ・・・。

 そして高田元太郎の方は、大萩康司とは打って変わって、なんというかリズム感が日本人離れしてるというか日本人的でないというか、ラテン・スペイン系の曲を物凄いノリで弾きこなしているのにはやられましたね。何というか、一言でいうならホントに日本人的でないギターを弾くのです。ある意味斬新です。『ギター演奏法の原理』の訳者として、カルレバーロ奏法の使い手として、実に注目度の高い一枚でしたが、やはり出るべくして出たといった感がありますね。大萩康司が出て、さらに高田元太郎まで出てきたんじゃいよいよもって某K村Dの居場所はなくなっていくばかりでしょう。まぁ何はともあれこの2枚はお薦めです。爽やかな色彩と、時に『舞踏礼讃』などのブローウェル及びそれチックな現代曲が混じる明るい(?)世界を堪能したい方は大萩康司のCDを、怪しく情熱的なピアソラ、及びスペインの間違った情熱を堪能したい方は高田元太郎を、それぞれ買ってみるのもまた一興でしょう。しかし高田元太郎が弾いてたセルジオ・アサドが編曲した『ブエノスアイレスの夏』はカッコいいなぁ・・・。アサド編は『冬』だけ持ってるんですが他がない。探して見つかるものでしょうかね・・・?誰か持ってたら教えてください。

2001年10月14日日曜日

漢方と証

 実はさっきまでちょっと色々漢方薬について調べていました。私は以前から胃腸薬は大正漢方胃腸薬を常に使用して、それだけではありますが微妙に漢方にもお世話になっています。いや、大正漢方胃腸薬いいんですって。まぁそれはおいておいて、この前喘息がちょいとばかり頻発し、仕方がないので近くの病院に行ってきたのですが、その時にこれまで飲んだことのない新しい薬を2種類渡されたのです(これまで使っていたなじみの薬ももらえましたが)。ひとつはいわゆるステロイド吸入薬の『フルタイド』。従来のステロイド剤より副作用や依存性が低く、効果も絶大という魔法のような薬でこの薬が出た当初は需要に供給や処方が追い付かないといった状況まで発生していたようです。そしてもう一つが漢方薬の『紫朴湯(サイボクトウ)』でした。で、ステロイドの方は一応効き方やメリット、デメリットのおおまかなところは既存の私の知識の範疇にあったので軽く調べる程度で納得し、「うん、酷い間だけ試して落ち着いたら使うのやめよう」という結論に達したのですが、如何せん困ったのがこの『紫朴湯』。私の医学・薬学の知識は西洋のものに偏っていますので、どうにもわからなかったのです。しかしまぁ世の中便利になったもので、ネットを探せば出るわ出るわ。で、『紫朴湯』についてもわかったのですが、漢方の話を読んでいたらなんとなく面白くなってしまって二時間くらい読みふけってました(爆)。

 西洋医学が病原を特定してその病原を排除するという方向を基本にして進歩してきたのに対し、漢方は人間それ自体が持つ体のバランスを整え、自然治癒力を高めるという方向を基本にして体系だてられてきました。故に漢方は西洋医学で原因が特定できなかったり根治が難しかったりする病気や症状においても効果を発揮する場合が多いのですね。逆に発作や急を要する病状の場合、漢方の殆どは速効性という意味では西洋医療に及ばないので大人しく病院に行った方がよろしいわけです。

 私が漢方の考え方で特に興味を持ったのは"証"という考え方です。西洋医学では「この症状に対してはこの薬」というように病状に対して処方しますが、漢方では体質やら病気の時期やら何やらそんなことをまとめた(?)"証"というものに対して薬を処方するわけです。だから「頭が痛いからこの薬」ではなく、同じ「頭が痛い」でも人によって処方する薬が全然変わってくるのですね。で、漢方の先生はじっくりと患者さんの話を聞いて肌の色やら髪の色やら舌の色やら見て判断するわけです。しかし最近は日焼けやら茶髪やらで漢方医療士さんは泣いてるそうです(笑)。まぁとにかくなんとなく面白い世界ですよ、漢方ってのは。

 そうそう、まったくの余談ではありますが、私がもらった『紫朴湯』、喘息に対しての長期服用の効果は至る所で証明され最近は一般の病院でもよく用いられるそうですが、他にどんなのに効くかというと(この薬を効能で分けるのは実はあまり漢方的ではないのですが)、ストレス等による自律神経失調症(頭が痛いとか体がふわふわする感じがするとか)やら抑鬱症などにもよく効くそうです。・・・う~ん、ストレス性の神経症にも効いちゃうんですか・・・。

2001年10月9日火曜日

BSE騒動の余波

 狂牛病騒ぎが起こってから、日本各地の焼肉屋さんは大変なあおりを喰らい、閑古鳥が鳴きまくって仕方がないという話を耳にしました。そういや最近牛肉も随分安いそうです。肉牛農家の方はさぞかし大変なことでしょう。なにしろ狂牛病騒ぎ、あのテロ事件と並列して同じくらいの大きさで取り扱われていましたからね。そして吉野家もやはり同じく大変なようで、今日行って食べてきたのですがやはり結構空いていました。「当店では安全な輸入牛肉のみを使用してあります」との入り口の張紙もやや虚しさを漂わせるくらいの勢いがそこにはあったのですが、だがしかしこっちも元々吉野家が国産の松坂牛などを用いて牛丼を作っているなどとは夢にも思っていなかったため、「いや、いいよ今更国産の牛肉は使用してませんなんてことわらなくても」といった感じでした。まぁそこは敢えてつっこむところではないのでしょう。いや~、シュールですねぇ・・・。

ギター編曲に挑戦!- J.S.Bach BWV827

 今日は休みを利用してバッハのパルティータNo.3 BWV827 の『ファンタジア』をギター独奏に編曲しようと試みてみました。元はピアノの曲で、調性はAマイナーと私の最も得意とするキーであるわけですが、いかんせんそのままだと音域が全然ギターに合わず、まともじゃ編曲不能という状態でしたので困りました。ギターはピアノに比べると圧倒的に音域が狭いのが泣きどころです。それで色々試行錯誤してみた結果、どうやらキーを1音下げてGマイナーに設定してみると実は結構うまくいくということに気がつきました。Gマイナーというはフラット2つ、EとBにフラットが付くためギターでは1、2弦及び6弦の開放が封殺されるため、本来あまり相性のいい調性とは言えません。故にきよもモーツァルトのト短調シンフォニーを編曲するのに1音上げてAマイナーに持っていったりしたわけです。今回敢えてその逆をやろうというわけですが、実はギターでもGマイナーはまったく弾きにくいだけかと言えば案外そうでもなく、裏技に近い手法ではありますが6弦をD、5弦をGに下げてやればそれでもまだ1、2弦の開放は封殺されているものの結構弾きやすい形になるのですね。タルレガなんかも自作のト短調の曲(『タンゴ』ですね)でこの調弦を用いています。調性は違うもののバリオスの『森に夢見る』もこの調弦ですしね。まぁ案外無茶というわけでもないでしょう。どうにか編曲して弾いてみせましょう。

 まったくの余談ではありますが、今日ふとCDを聴いていてバリオスの『オラシオン』は結構いい曲だな、と思いました。

2001年10月7日日曜日

連休返上

 昨日突然夜九時過ぎに客先に駆り出され、ギリギリ日吉止めの終電で帰宅、今日も普通に出社して、帰ってきたのは11時半、そして明日も普通に出社・・・。一体三連休という言葉は何処にいったのでしょう?まぁ代休は取れるのでまだいいのですが。

 にしても一週間前に客先のテスト環境に入れた大型プロジェクト第一号機、さすがにすんなりいくとは思ってはいませんでしたがまさかこの土壇場に来てここまでバタバタするとは思いませんでした・・・。昨日からは平和になる予定だったのですが。まぁこれを機に可能な限りのリファクタリングを行っておけば後が楽になって早く帰れるようになるのは確かなので、「♪トラブルは素晴らしいチャンス」と何処かで聴いたような歌を歌いながらやっていきたいと思います。

2001年10月4日木曜日

余談

 まったくの余談ではありますが、私は昨日朝っぱらから血を抜かれてしまいました・・・。

2001年10月3日水曜日

好天

 今日は何だか恐ろしくいい天気で、昼飯で外に出た時など思わず日当たりのいいどっかの屋根に寝転んで昼寝などしてしまいたいくらいの勢いでした。そしてその勢いを会社まで持ち越して、キーボードを叩きながら少々うつらうつらとしてしまったのはご愛嬌。まぁたまにはそんな日もあります。

好天

 今日は何だか恐ろしくいい天気で、昼飯で外に出た時など思わず日当たりのいいどっかの屋根に寝転んで昼寝などしてしまいたいくらいの勢いでした。そしてその勢いを会社まで持ち越して、キーボードを叩きながら少々うつらうつらとしてしまったのはご愛嬌。まぁたまにはそんな日もあります。

2001年10月2日火曜日

ふと

 経済の動向というのは、どうにも決算というものに左右されるらしい。そしてその決算とは、とても怖いものなのであった。いや、別に何があったわけでもないのですが。どうせまだやめても潰れても退職金が出るわけではないので関係ないのです(?)。

2001年10月1日月曜日

初めての徹夜仕事

 とうとう限界バトルも行き着くところまで行っちゃった感じがありまして、私とうとう先日会社に泊まり込んで徹夜でガリガリとプログラムを書いていました。それもこれも金曜日に半年間かけたプロジェクトの納品があったため、その仕上げ作業(?)が鬼のように大変だったためです。そして徹夜明けに飲み会と、しかも二次会まで有無を言わさず参加で終電ギリの帰りという実に危険な週末を送ってきたわけですが、おかげでこの土日はかなり潰れてました。まぁとはいえこれでこの限界バトルにも一旦区切りが尽き、来週一杯くらいは余波で少々遅くはなるのでしょうが再来週以降しばらくは限界バトルから遠ざかって少しのんびりできそうです。目標は平日にギターが少し弾けるくらいの時間に帰ること。頑張ります!