2011年2月27日日曜日

たむらぱん パンダフルツアー@新潟LOTS

 というわけで行ってまいりました、たむらぱんパンダフルツアー新潟公演。詳細は後程ゆっくり語るとして、とりあえずは最高でした。素晴らしい!たむらぱんの表情豊かな歌声も、ライヴではより一層魅力的に響いていました。彼女の歌は生で聴くと細かい声や表現の表情の変化が伝わってきて、CDよりもさらに素晴らしい。伴奏陣もあの転調・リズムチェンジ・変拍子が随所にちりばめられた何気に難曲揃いなたむらぱんの楽曲達を、ノリノリで楽しそうに演奏しているのが凄い。特にキーボード/シンセサイザー等の後ろ二人は随所にアドリブや小技を効かせて、実に楽しそうに演奏してました。リズム隊もグルーヴ感バッチリの演奏で土台を支え、気持ちよくリズムに乗せてくれました。たむらぱんは楽曲も歌声も魅力的だけど、それを支えるバンドの実力もかなりのもの。さすがここ数年クラシック一辺倒だった私の通勤BGMの比率を、『ナクナイ』を手に入れて以降のここ一か月で9割たむらぱん、1割クラシックに塗り替えてくれただけのことはあります(笑)。アンコール含め約100分のステージ、非常にテンションが上がって幸せな気分で満喫させてもらいました。

 当日のセットリストは大体以下の通り。『ストーリーテラー』から『フロウハロウ』までの曲順が少々記憶が曖昧ですが、大枠こんな感じだったと思います。『フロウハロウ』は『ズンダ』の後だったかなぁ・・・?あやしい部分もあるので訂正あれば教えてください。

1. バンブー
2. スポンジ
3. マウンテン
4. フレフレ
5. ノバディノウズ
6. ごめん
7. ズンダ
8. ストーリーテラー
9. ゼロ
10. ラフ
11. きづく
12. フロウハロウ
13. SOS
14. あいそう
15. ジェットコースター
16. へぶん
17. ハリウッド

~アンコール~

18. とんだって
19. 十人十色

 当日のドキドキを大切にするため、敢えてセットリストは未確認のまま臨んだ今回のコンサート。スタートは予想通り『バンブー』から。サビは結構高いところで音が続くから歌う側としては一曲目には辛そうな曲ですが、そこはさすがたむらぱん、しっかり声出てました。続く『スポンジ』のイントロで飛び跳ねながら「新潟の皆さんこんばんは」的なMC入れてたら本来歌が入る所で入り忘れ、「やっべ、入るとこ間違えた」と焦るのがちょっと面白かったです。

 さて、その後全曲について語りたい気持ちはやまやまなのですが、書くのも読むのも大変だと思うので特に印象に残った部分を。たむらぱん自身が"平成の関白宣言"と自負(?)している『フレフレ』から『ノバディノウズ』の流れでは演奏後にMCが入り、いつまでも二人一緒に頑張っていこうという内容の『フレフレ』から、誰にも知られないようにこっそりと新しい恋人に会いに行く不倫・浮気の歌である『ノバディノウズ』へつなげる流れは、現実的な感じがして気に入っているとかのたまっておられました。そしてもし浮気がばれた時でも対応できる曲を作っています!とか言って『ごめん』。面白すぎです(笑)。その『ごめん』でサビを会場中で思い切り歌って、『ズンダ』で気持ちよく手拍子をして、前半最初の盛り上がりとなっていきました。私は元々この『ズンダ』のサビで手拍子したいという思いでコンサートチケットを取っただけに、ここは楽しかったですね。セットリストは未確認でしたが、まぁ『ズンダ』は演らないはずはないだろうと思っていたので、「よし来た!」と盛大に手拍子してました。

 でもビックリしたのは『ノバディノウズ』を演ったこと。この曲は1st『ブタベスト』の中でも好きな曲で、6/8拍子の気持ちよいリズムに体を揺らしながら、それこそ天の上まで引っ張っていかれるようなサビのメロディーと歌声がお気に入りなのです。生で聴きたいとは思っていたのですが、『ブタベスト』の中でも比較的マイナーな部類に入る曲だからまぁ演らないだろうなと完全に諦めていたのが聴けたのでとても嬉しかったです。ライブでも気持ちよくリズムに体を揺らして、バッチリ天まで引っ張り上げてもらいました(笑)。個人的にはサプライズという意味ではこの曲が一番サプライズ。
 そしてそこからは少しクールダウン。ちょっと落ち着いてたむらぱんの歌を堪能できる曲が続きます。『ストーリーテラー』よかったなぁ・・・。この曲は『ナクナイ』購入後、その魅力に気付くまで少々時間がかかった曲なのですが、よく聴くとちょっとJAZZかボサノヴァっぽいコード進行に、何というか美しいながらも少し表情が曇り気味なメロディーが絡まった名曲です。生で聴くと歌に一層力と表情が加わって、実に感動的な、でもどこか少し足取りが重くなるような感傷が、とても素敵でした。

 『ノバディノウズ』に続くサプライズはやはり『フロウハロウ』!この曲も1st『ブタベスト』の曲で、ピアノ伴奏とドラムスを効果的に使って後半にかけてどんどん盛り上げてくれる超名曲。ライヴで歌いながら「♪東の方向へ~」で手を振りたい!という思いが強く、コンサート開始前には「『フロウハロウ』も聴きたいけど演らないだろうなぁ」とつぶやいてしまったくらい聴きたい曲だったので最高に嬉しかったです。調べてみると今回はツアーの途中、名古屋公演では『フロウハロウ』演ったらしいです。仙台でのセットリストは現時点で情報がないので未確認ですが、とにかくこの曲はツアー後半で演るようになったらしいので聴けてよかったです。最高。

 そして『SOS』、『あいそう』、『ジェットコースター』とライブ映えするアップテンポなナンバーが並ぶクライマックスへ。「♪SOSです、SOSです」の合唱はお約束。個人的にはズンダと並んで手拍子したい曲No.1の『あいそう』のサビで思い切り手拍子できてスッキリしました。でもあの曲、CDでも『ズンダ』程手拍子が目立ってないせいか意外と正しく手拍子してる人が少ない(苦笑)。そして手拍子の定番『ハリウッド』で、カッコいいメンバー紹介と共に本編は幕を閉じます。

 アンコールはピアノ伴奏のみの『とんだって』。これで『ナクナイ』収録曲はコンプリート。ここでも素晴らしい歌声を聴かせてくれたたむらぱん。この手の曲でCDより生の方が歌に感動できるのは正直凄いと思いました。あまりライヴ映えする曲でもないかなぁ、と思っていただけに生のオーラにびっくり。いい意味でしてやられました。そしてアンコール最後の曲はまさかの『十人十色』。ちょっとサイケデリックなミッドテンポナンバー。でもこの曲はサイケなだけに音数も多いし、サビでは高音で声を張るメロディーが続くので実は意外に生で聴くと迫力があります。新ウィーン学派を始めとする一見難解な現代曲は生で聴くとカッコいいのと同じ原理です(?)。そしてやはりよかったです。やっぱこういう曲はCDよりはライヴです。シュールにサイケデリックに、たむらぱんの夜は〆られていきました。

 コンサートが終わって新潟LOTSを出て、ふと「そういえば新潟に戻ってきてからこうして夜の新潟を一人で歩くのは初めてだなぁ」と思いました。学生時代、独身時代は新潟に帰省する度に仲間と夜の万代や新潟駅前を歩いたものですが、結婚して子供ができて、新潟に戻ってきてからはそもそも夜遊びをあまりしなくなったのです。ライヴが終わった後の高揚感の中で夜の街を歩いていると、何かわからないけれど何か起きそうな、そんな不思議なワクワクというかソワソワした気持ちになります。独身時代ならその余韻で間違いなくどこかのバーにでもふらっと入って行ったことでしょう。けれども、今は家には帰りを待っている妻と子がいます。とりあえず自動販売機でジュースだけ買い、ひとことTwitterに感想をつぶやいて、そのまま家路につきました。2ndアルバム『ノウニウノウン』を『ハレーション』からかけながら。

 たむらぱん パンダフルツアー@新潟LOTS。素晴らしい夜でした。たむらぱんとそのバンドの皆さんに感謝。また、新潟に来たら行きます!






2011年2月20日日曜日

『さよならニッポン農業』神門 善久 著

この『さよならニッポン農業』はまず明治から平成の鳩山政権までの農政を俯瞰しつつ、日本の農業、特に農地利用がどのような理由で無秩序化し、競争力を無くしていったかを冷静に分析し、提示して見せてくれる。単純に農政の歴史の勉強としても役立つし、それ以上にその農政によって人の意識がどのように変わり、どのような行動・結果につながっていったかという因果関係をはっきり説明してくれるので非常に腑に落ちやすい。


本書が一番の警鐘を鳴らしているのは転用や耕作放棄を含む農地の無秩序な利用。最終的には規制緩和の名の下にそれこそ農地をだれでも自由に取得して自由に利用していいという形になることを警戒する。この無秩序な農地利用に国や地域が歯止めをかけ、農地に競争力を与えることでこそ農業の復興の可能性と説く。ここでいう"競争力"とは世間一般で叫ばれる規制緩和により誰でも農地の取得・利用をできるようにするという見せかけの自由競争ではない。それでは無秩序化がさらに進む。土地利用の方法や手法を細分化して規定化した上で、その規定に沿って土地利用をする限りでは土地の利用権のやり取りを自由化するという方策を提言する。それにより土地利用の無秩序化を抑止しながら価格面での自由競争を促進するわけだ。その際の前提として農地基本台帳を法定化し、平成の検地をおこなって農政を策定・運用する際の基本情報を整理する必要があるというが、これには強く同意する。そもそも自分の農地の権利関係が自分でもわからずに困っている農家も多いのだから。
著者はその他にも無秩序化を抑止するための様々な意見を述べているが、一貫しているのは現状での無秩序な農地利用のままでは日本農業に未来はないということ。その意味で本書のタイトルは『さよならニッポン農業』なわけだ。まだTPPという話が大きくなり始める前に出版されているので本書中にTPPという言葉こそ出てこないが、ドーハ・ラウンドやFTAを視野に入れつつ、貿易自由化の際の影響も視野に入れており、その提言は貿易自由化への対応としても有効と感じる部分も多い。現状をみると非常に理想論的に思えるが、論拠が完全なまでに現実的なだけに現状への悲嘆と将来への可能性をどちらも感じる本だ。
この本は農家ならずとも農業界に身を置く人間としては耳に痛い言葉も多い。だが、感情的にでもなく、行政やJAへの批判というわけでもなく、冷静に歴史と現状を分析して問題点と解決案を問いかけてくる本書は非常に説得力がある。是非一人でも多くの人に読んでもらいたい本だ。
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・・・と、ここまで書いてFacebookのリンクを使って書評として登録しようとしたら文字数オーバーと言われた(苦笑)。どうやら420文字しか書けないらしい。短いな・・・。なので、とりあえず原文はこの雑記帳に記載して、Facebookには抜粋版を掲載。もう子供達が起きるから、後でBLOGをFacebookに反映する方法を試してみよう・・・。

2011年2月5日土曜日

Twitter始めてみました

 この雑記帳にアクセスしたら嫌でも気付くでしょうが、遅まきながらTwitter始めてみました。そしてTwitterでつぶやいたつぶやきをこの雑記帳で表示するようにしてみました。Twitter始めて友達探すとかよりもまず先にそういうところから始めます(笑)。デザイン的には日記の一番上にドカンと置いてみましたが、目障りなようならどこかに移すかもしれません。ちなみに、i-modeのブラウザで見るとこのTwitterのウィジェットは表示されないようです。

 Twitterを始めるに当たり、つぶやくのはいいんですが、この雑記帳と合わせてあっちも更新、こっちも更新となると読む方も書く方も落ち着かないだろうと思って少々二の足を踏んでいた感がありました。ので、とりあえずここに情報を集約してみた感じです。最終的にはここを見ればTwitterもBLOGも見れる、と。これでTwitterも合わせればこの雑記帳の更新頻度は増すことでしょう。Twitterは携帯からの更新も簡単ですしね。

 このTwitterというのは良くも悪くもリアルタイム性と手軽さが身上。やはりBLOGとはメッセージの質が完全に異なるように思います。BLOGならある程度ネタを見つけて考えて、多少なりとも文章をまとめた上で公表します。が、Twitterは思いついたら推敲などせず直発信です。それこそ「カレーライスなう。」くらいの勢いで現状の事実や思いがストレートに出てくる。それはそれで情報の一面としては面白いのかなと感じています。

 今の状況や気持ちをリアルタイムに発信。それは思想よりは感想に近い。そのコミュニティの広がりと、極端なまでのリアルタイム性がこのツールに強力な情報発信力を与え、最近じゃTwitter絡みで色々な情報や事件すら巻き起こっています。とりあえずはちょっと、自分でも使ってみようと思います。

 というわけで私をフォローしてくれる人がいるならば、@AyumuKobayashiでお願いします。