2000年11月30日木曜日

2000年11月29日水曜日

BOXにCDを寄贈しよう

 今日は午後からひたすら卒論の準備に追われ、実験室であれこれとやりながら一日を終えました。途中タルレガに息抜きにちょこっと参加したりしましたけどね。ああ、私は今週中に実験を始めることができるのでしょうか?とりあえずは明日ゼミで先生にスーパーラボのマニュアルをいただけることになっているので、すべてはそれからですね。

 卒論に追われながらもフェアウェルの準備は着々と水面下で進めております。最後フェアウェルでどうしても弾きたくて、譜面を探して現代ギター社やら海外の譜面屋やらも当たったのに見つからなかったル・コックのイ短調組曲の『パッサカリア』、とうとう業を煮やした私は龍大の天才採譜・編曲者であるUさんに今日音源を渡して採譜をお願いしました。快く引き受けてくれた彼女に大感謝です。お手数おかけしますがよろしくお願いします。また前々から弾きたいと思っていたアジャーラの『セリエ・アメリカーナ』、実はBOXに譜面があったことに昨日気付き(爆)、まだ弾くかどうかわかりませんがとりあえず譜面はキープしておきました。でもさすがに時間的に無理かな・・・? っていうか、曲名『セリエ・アメリカーナ』じゃなくて『アメリカ組曲』で置いてあるとは不覚だった・・・。

 そして今CD-Rが家にあり、そのCD-Rを使ってBOXに私のコレクションの中から特に良質なクラシックのCDを選んで焼いて寄贈しようと計画し、早速今日生協でCD-Rを10枚780円で買ってきました。生協安いです。CD-Rの媒体は某ニ◯ミヤより安い。で、その内3枚は私が個人的に焼きたいCDを焼くので、残った7枚がBOXに寄贈される分となります。できるだけ時代やジャンルの片寄らない選定をしたいなと思い、まずは『David Russell plays 19th Century Music』というCDを焼きました。ラッセルは特に優しく温かい美音で知られるギタリストで、純クラシック畑なら誰もが世界の頂点に立つ一人と認める天才ギタリストです(まぁ彼は純クラシックだけでなくアイリッシュも弾いていて、それがまたよかったりするのですが)。その彼が19世紀の作品を弾いているCD、先日のコンサートで聖帝も弾いていたメルツの『ハンガリ-幻想曲』、レゴンディの『夢』、合奏団でやったメルツの『エレジー』、そして去年の定演でオムが弾いたアグアドの『序奏とロンド』まで収録されているという古典期のCDとしては絶対のお薦め品。明日持っていくので、特に1、2回生の皆さんCFを問わず聴いてみてください。そして福田進一の『シャコンヌ』も焼きます。これも明日持っていきます。バッハの作品集としてはセルシェルのものと並んでお薦めのものです。特にこのアルバムに収録されている『シャコンヌ』と『リュート組曲第4番よりプレリュード』は絶品。一聴の価値ありかと。他には大萩康司の『11月のある日』、ジョン・ウィリアムスの『月とカマキリ』は寄贈が決定しています。他に何にしようかな・・・?

2000年11月27日月曜日

谷 治毅ギターリサイタル

 今日は京大の聖帝殿の待ちに待ったソロリサイタル。私も合奏団の一員として参加してきました。一回生の頃京都アスニーで彼の『大序曲(ジュリアーニ)』を聴いて多大なるカルチャ-ショックを受け(「同じ一回生なのになんでコイツはこんなに弾けるんじゃ!?」とか正直思いました)、ギタ連の一回生会で本格的に知り合って(いや、本当に知り合ったのは2回のスプリングかもしれない?)以来、一緒に「ブランデンブルグおんぼろ四重奏団」を組んで京都ギタ連定演でブランデンブルグ第6番の最終楽章をマンゴレや工繊の女帝と一緒にやったり、京女の新歓で同じステージに立ったり、ただ単に京大のBOXに行って譜面を漁りたいがために付き合わせたり(爆)、尚永ギター合奏団の一員として一緒にアンサンブルをやってみたりしました。そして彼は常に京都でギターを弾く私の最終目標として厳然と存在していただけにその彼の現時点での最高到達点である今日のリサイタルは楽しみであり、だからこそ合奏団の一員として少しでも一緒に関わりたいと思ったわけです。たとえ原色の合奏団のユニフォームがどんなに自分に似合わないとしても(泣)。

 今日の聖帝殿の調子はどうだったのか、それは私にはわかりかねますが、とりあえず舞台袖で聴いていた『ハンガリー幻想曲』には凄まじいものを感じました。私の中では本日一番のヒットです。演奏に格を感じました。『シャコンヌ』は、彼曰く「精神的に一番辛い」曲だそうで、その苦悩がこちらにまで伝わってくるような感じもしましたが・・・。合奏団はね、まぁまぁあんなもんじゃないでしょうか。個人の技量は高い、しかしアンサンブルとしての訓練がもう一つ、というのは尚永ギター合奏団の永遠の過大でしょう(?)。そして三部からは私も客席の上の方で聴いていたわけですが、いやいや彼のアセンシオは凄まじい。『内なる想い』自体弾いてる人間をほとんど見かけませんが、あれだけの難曲を見事に弾きこなす技量は感嘆せざるをえません。さすがですね。それ以降の曲は本人もリハの段階から言っていたように半ば力尽きた感もありましたが、それでも凄まじいものがありましたね。彼がコンクールを落とした時の自由曲は、最後『スペイン風3つの小品』の中の『パッサカリア』ですが、それもちょいと辛そうでしたね。そらさすがにあれだけの大曲を立て続けに弾けばばてもするわなぁ・・・。本人もコンパで「アンコールの時はセーハ鳴らんかった」と言ってましたしね。しかしそれでも最後ダメ押しに『ジョンゴ』を独奏バージョンで弾ききってしまう彼は一体・・・?まぁ私には及びもつかない次元に彼はいるのでしょう。それはちょいと悔しいことでもありますが、認めないわけにはいきますまい。コンパの最後に彼の持つギターの製作者の息子さんが「ギター製作者から見た聖帝に欠けているもの」について語っていましたが、それはこちらとしても大変参考になりました。

 とりあえず聖帝殿、今日はお疲れさまでした。プロでやっていく気はまったくないとのことですが、お互いギターは一生楽しんでいきましょう。主席ベーシスト殿、私は今日で合奏団を退きますが、たとえ一人になろうとも今後とも頑張ってガンガン低音を鳴らしていてください。二人とも合奏団の練習の後ウチに遊びに来るのなら歓迎しますよ。他の合奏団の皆さんにもよろしく。

2000年11月26日日曜日

たまには

 今日は部屋を掃除しました。週刊誌やら何やら色々処分し、とても部屋がすっきりしましたよ。いいことです。果たしてこの状態が一週間もつのか!? 微妙なところです。

2000年11月25日土曜日

2000年度関西大学定演所感

 今日は関大さんの定演です。あそこは合奏がとてもうまいし、毎年楽しいステージ構成や演出をしてくれるのでいつも楽しみにしているんですよね。私らの回生は結構関大さんをライバル視していて、毎年の定演の勝敗を自己診断していたりするのですが、・・・見事に全敗です(泣)。やはりあそこは最後の大合奏のクオリティが高いですからねぇ・・・。去年の『カレリア』は本気で「うまいなぁ~」と感心してしまったくらいでしたし。そして今年も彼らはやってくれました。ディアンスの『リブラ・ソナチネ』、FoccoだけでなくIndiaも弾いてる学生は初めて見ました(爆)。ピアソラアンサンブルだけは少々物申すという感じで、実際アンケートには結構色々書いてしまいましたが(笑)、まぁ私も定演前はピアソラに苦しめられましたからねぇ・・・。そしてウチらの回生の一部と仲のいい二人が弾いた『ジョンゴ』も頑張ってました。あのクソ難しい曲をやるのはさぞかし大変だったでしょう。アイリッシュアンサンブルはとても気持ちのいいケルティックダンスを聴かせていただきました。全員楽しそうでしたね。あれがやはり有志アンサンブルの醍醐味でしょう。私も一時期はまっていたアイルランド民謡を堪能させていただきました。4回生ステージは、・・・勝ったな(多分)。いや、俺のソロのミスは、・・・ごめんなさい。しかし凄かったのは二部の最後の『魔笛の主題による変奏曲』。イントロから雰囲気をバリバリに出し、立て続けに入る超速のスケールやアルペも実に綺麗に軽やかに、しかも細かい強弱や音色の使い分けもバッチリ決めて、見事に最後まで弾ききってくれました。演奏のタイプとしては京大の聖帝殿に近いようなサラリとした弾き方で、終始軽やかに伸びやかに。まいりました。これまで生で聴いた『魔笛』の中では飛び抜けてうまかったです。そして最後の大合奏も、相変わらずちょっとギターにならんような曲を適確な編曲と高度な合奏技術と連帯意識で見事に演奏するという関大さんのスタイルは変わっていなく、そして相変わらずさすがな演奏でした。今年はアンコールで演奏しながらアナウンス&閉幕というドラマチックなエンディングはなかったですが、恒例のミラーボールはやはり感動を誘いました。さすがです、関大さん。一緒に定演やってみたかった大学No.1は関大さんです。そして同率首位で龍大さん。両大学ともタイプは全然違いますがね、やってみたかったなぁ・・・。

2000年11月24日金曜日

2000年度奈良ギターフェスティバル

 今日は奈良ギターフェスティバルが行われ、私も尚永ギター合奏団の一員として参加してきました。BKCクラギタも参加しています。今回は本来2人いるはずのバスギタリスト、しかも主席であらせられるお方が参加できず、もう一人のバス担当である私が一人で弾かなければいけないという実にデンジャラスな状況でした。バスって結構低音でメロディー持ったりソロがあったりするんで目立つんですよねー・・・。しかも演奏予定の3曲の内2曲がほとんど弾けていない私は内心ビクビクしながら会場へ向かったものでした。

 リハの時奈良100年会館のステージに立ってまず驚いたのは周囲ガラス張りの壁。美しいです。アルティのような客席から舞台を見下ろす形のステ-ジで、高い天井に向かってキラキラとガラスが輝いているのです。それはこれまで立ったステージの中でもピカイチの美しさでした。音もまた綺麗に響くんだ、これが。このステージでソロ弾きたいなぁなどと思いつつ、その舞台の空気を満喫してきました。本番はまぁ緊張することもなく、臨時で受け持ったベースソロや目立つベースメロも大きなとちりはせずに滞りなく終え、『ブエノスアイレスの冬』で一瞬アンサンブルが崩壊しかけてドキドキするといった場面も交え、聖帝のソロを「あんたぁやっぱり凄ぇよ」と思いながら後ろで聴き、無事に終わっていきました。私個人の出来はこれまでのどの練習よりもマシだったことでしょう。

 そしてその後は尚永ギター合奏団の中で私一人だけ100年会館に残り、ふとしたいきさつで知り合った同志社4回生のバロックマスターと交友を深めたり、BKCの演奏を聴いたりして過ごしました。BKCの皆さんは大半が弦を交換したばかりとはいえちょいと調弦が・・・。他にも色々と言いたいことはあるのですが、まぁあまり口出しするのもなんなので敢えて伏せておきましょう。2週間後の定演を楽しみにしています。そして何故かギターフェスティバル終了後のコンパには私はBKCクラシックギタークラブの部員として参加していたのでした。どっとはらい。

2000年11月23日木曜日

電話を止められて・・・

電話料金を払い忘れのため電話を止められ、家から日記の更新ができないので仕方なしに今学校のOPRからサーバに直接ログインし、MULEで直接HTMLをいじって日記を更新しています。かんなも久しく使ってないから変換がうっとうしくてたまりません。まぁそれは仕方ないといえば仕方ないので我慢しましょう。要はUNIX使いなめたらあかんでと。意地でも更新はしたるからなとそういうことです。とは言え明日は奈良ギターフェスティバルで、朝から奈良に行かねばならない上に図書館も閉まっているとくれば、明日の更新はかなり危ぶまれるところなのですが。

そう、明日奈良ギターフェスティバルなんですって。しかも明日は一人でバスギター弾かないといけないのにあまり弾けてない。やばいです。こんなところで日記書いてるくらいなら練習しろとの先生や聖帝殿からの声が聞こえてきそうです。というわけで帰って練習しましょう。まだ風邪から完全に立ち直ってなくて結構体力的にはしんどいんですけどね、そうも言ってられませんからね、がんばります。

2000年11月20日月曜日

最後の定演

 17日の金曜日、我々の定期演奏会がありました。4回生にとっては最後の定演、自然気合も入ろうというものです。本番当日、リハの時はあまりの寒さにコートにくるまって丸くなりながら袖で待つという場面もありました。アランフェスでは久しぶりに緊張に負けてしまい、カデンツァの6連アルペジオを思いっきりしくるという泣きたくなるような場面もありました。あれは本当にごめんなさい。終わったものはどうしようもありませんが、まさかあそこまでこけるとは・・・。おかげで『ブエノスアイレスの夏』の前は初めて本気でステージに立ちたくないと思い、必死でその恐怖心を振り切って舞台に上がっていきました。そして演奏をはじめたら今度は4弦の調弦が・・・。最悪です。今回の私はかなりいいとこなしでした。指の調子は良かったんですけどねぇ・・・。演奏しながら2回フェルマータのところで調弦を修正しにかかり、それでも直らず、もう開き直って途中からは可能な限り4弦を使わず飛ばして弾いてました。ちょっとあれはいけてませんでしたね・・・。

 そして大合奏。楽屋を出ていく前にしんちゃんが「がんばろう!」と叫んだのに気合をもらい、最後のステージに立ちました。となりのシノさんと「これが最後の大合奏だな」と話しながら、部長挨拶で笑いや拍手が起こるのを聞いて待っていました。しんちゃんが入場します。『ア・ラ・ホーンパイプ』の最初の音を出します。その瞬間、何かが私の中で吹っ切れました。しんちゃんを見ると、いつになく豪快にノリノリで指揮を振っています。それでまた気分がよくなり、気持ち良く大合奏を演奏することができました。最後『スペインの花』を弾きながら、これで気持ち良く去っていけるなと思ったものです。しんちゃんに大感謝。アランフェスやブエノスアイレスで精神的に死んでいた私を、しんちゃんの絶好調に振っている指揮が立ち直らせてくれました。やはり指揮者はアンサンブル全体に圧倒的な影響力を持っているものですね。個人的には悔やむことも多かった定演でしたが、最後に気持ち良く合奏がやれたことで定演自体は最後最高の気分で終わることができました。しんちゃん始め現執行部の皆さん、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。4回生の皆さんもお疲れさま。4年間僕らはがんばったよ、僕らなりには。これで終わりと思うと寂しいけれど、やり残したことはフェアウェルで爆発させよう。1、2回生の皆さん、来年からは皆さんの番です。素晴らしい定演を作り上げてください。

2000年11月17日金曜日

定演前夜

 さぁ、いよいよ明日は定演です。我々4回生の最後の定演です。多くは語りません。ここまで来たらあとは気合と集中力です。これだけは演奏中も裏で動いてる時も切らしてはなりませんぜ。今日まででやれることはすべてやったかと聞かれれば、それには即答はできません。もっとできたかもしれない。まだやるべきことはあるかもしれない。でももう明日が本番なのです。現在系の自分を信じてステージに立つしかありません。4回になって最初で最後の大舞台。出演者もスタッフも、皆気合入れていきましょう!

2000年11月16日木曜日

2000年度龍谷大学ギター部定演

 今日は龍大の定演に行ってきたのですが、あれは私の精神衛生上かなりよろしくありませんでした。ただでさえ午前中のレッスンで先生にタンゴのリズムやらテンポ感やらについて色々言われ、「オイオイ、あと2日だぜ!?」とか思って泣きかけていたところなのに(といっても先生には私が明後日の定演でソロを弾くことは話してないので、先生にしてみれば中期課題といったところなのでしょうが)、いちいち凄まじいピアソラを見せつけられて本気でブル-入りました。おかげで気合は入りましたが、昨日預言したように神が降臨する一歩手前まできてしまいました。あ~、なんで今年こんなにピアソラ流行ってるんでしょうね?たまりませんわ。まぁ泣き言いっても仕方ないので、とりあえず今晩はあらゆる演奏者が弾いているギター版及びピアソラ自身のクインテットの演奏を再度徹底研究です。もう開き直りました。わしゃ強いで!? そう簡単に屈すると思うなよ?

 しかし龍大の定演は相変わらずいい感じですね。全員が一丸となって一所懸命にやっているのがいつも伝わってくる。正直若干名を除いて個人の技術レベルが飛び抜けて高いわけでもないのに、アンサンブルになると凄いオーラで迫ってくる力はある種神憑かり的なものの感じます。トレモロきれいでしたねー。あれはヤバイですよ。ウチらの『威風堂々』でのトレモロ一笑に賦されますよ。泣きそうです・・・。部長挨拶で、最後に4回生の名前を全員呼んで、「あなた方の後輩でいれてよかったです」といった感じの台詞を言いながら涙を堪える部長さんの姿は印象的でした。後輩が心からの涙を先輩に向けて流してくれるというのは先輩冥利に尽きるのでしょうね。少し羨ましい気もします。龍大のマンゴレとも一回生会以来の付き合いで、京大の聖帝や工繊の女傑と四重奏のブランデンブルグ6番をやったり、京女の新歓にゲスト参加したり、演劇の前座やったり、自転車壊されたり(爆)と色々やりましたが、こうして皆最後の定演のステージを去り、もう明後日には私の番が来るのだなと思うと月日の流れの早さを感じます。あれからもう3年ですか・・・。まぁ感傷に浸るにはまだちと早すぎますね。龍大の皆さんからはいい刺激をいただきました。とりあえずは明後日の定演です。もう時間は僅かしかありませんが、できることはすべてやりましょう。泣けなくてもいいです。結局本番までに納得のいくように仕上がらなかったとしてもそれもまたいいでしょう。とりあえず自分の中で悔いだけは残さないように。

2000年11月15日水曜日

定演前、昂る精神

 一週間近く日記の更新が滞っていましたね。どうも申し訳ありません。色々と飛び回っていました。先週の土曜日はBKCの学祭に出演するFメンバーを極寒の中見守り、日曜は喫茶アルハンブラのコンサートに飛び入りしてブエノスアイレスを弾いて本番への叩き台にしたりしました。他は種々の雑務に追われて更新ができなかったわけです。あい申し訳ない。

 最近何かと色々考えることも多いです。多いですが、定演は既に今週の金曜に迫っています。何はともあれやるしかなく、思考より先に行動を、とにかく動けとギターを弾くわけです。そろそろ精神的なテンションも上がってきました。明日か明後日辺りには去年の定演前以来約一年ぶりに私に神が降臨するかも知れません。今年は神が降臨する程の大きな演奏会がなかったですからね。ギタ連定演の時は39度オーバーの熱でフラフラでしたし(苦笑)。まぁ皆さん気を付けてください。

2000年11月10日金曜日

2000年度京大ギター部定演

 今日は京大の定演でした。今年の京大もやはりマニアックでよい演奏会でしたね。特筆すべきはまずセルの『最後のトレモロ』。彼のトレモロは素晴らしく美しい。私はあそこまで綺麗にトレモロできませんねぇ・・・。『最後のトレモロ』は持ち曲の中でもお気に入りの範疇ですが、彼程にはなかなか。私があの曲を弾くと、何故か儚さとか美しさが見せ場の曲というより、もっと激情的な曲になるのですよ。困ったものです。そしてやはり聖帝。ここしばらくの間私の目からみて演奏会での調子はあまり良いようではなかったのですが、今回はやってくれました。アセンシオの『内なる想い』、凄過ぎです。これは26日のコンサートが楽しみです。私は協賛出演(?)の合奏団として参加しなければいけないので、当日客席で聴けないのが実に残念。二部の合奏団ステージが終わったらそれで契約終了ということにして、さっさと私服に着替えて客席に紛れちゃおうかともマジで考えています。聴きたい・・・!!!!! そして合奏です。スティーブ・ライヒの『エレクトリック・カウンター・ポイント』。誰が発案したのか知りませんが、実にマニアックです。ライヒなんて「ちょっとクラシック知ってます」くらいの奴じゃ知らんしな、普通。ライヒは現代の作曲家で、ミニマルミュージックという技法を開発して自分のスティーブ・ライヒ・オーケストラで自作自演しているコアな人間です。でも私は結構好きです。ライヒは自分の曲は門外不出として譜面は外に出さないのが常なのですが、『エレクトリック~』だけは出ているのですね、何故か。それをギターでやったわけですが、・・・たまらん。いつぞやのブローウェルの合奏曲以来の1人1パートという無茶な編成、ひたすら同じ旋律を繰り返すというミニマル・ミュ-ジックの手法ゆえに指折り回数を数えながらの指揮。延々と同じフレーズを繰り返しながらも少しずつ発展していくというその形式が、実に見事に精神的なトリップを煽ってくれました。たまりませんな。しかしあの1人1パートの曲、一体どうやって練習したんだろう?アランフェスはソロを受け持ってるヤツが一人消えただけでどうにもならずにあたふたしながら練習してるのに・・・。

 そう、京大は例年定演の最初に一回生合奏があるのですが、それもなかなかよかったですよ。一回生の皆さん、一回生会で京大に食われないよう頑張りましょう。どうやら京大にはスペイン帰りのギターうまい一回生が一人いるらしいです。多分一回生合奏でコンマスの席に座っていた彼でしょう。確かになかなかのものでした。彼を潰すのはぎぃ助、キサマの役目だ。任せたぞ。そして二回生も何人か独重奏で出演していたのですが、京大の二回生もなかなかうまくなってきてますね。立命の二回生の皆さん、ヤバイですよ。来年京大に持っていかれないよう精進してください。京大の二回生は、今はまだ粗いけど来年以降どう化けるかわからないポテンシャルを感じました。一人二回生の女の子で妙にうまいのがいましたし。しかし『マルボローの主題による変奏曲』は長かった・・・。というわけで来年以降も京大はかなり頑張ってくれそうです。現在の御大である聖帝やセルも健在なら、下も確実に伸びてきている。先輩も安心でしょう。立命も頑張ってくださいね。

 さて、ウチらの定演もあと少しでやってきます。皆さん、気合入れて行きましょう!

2000年11月8日水曜日

悲しみと、孤独の音を

 私の求める音とは一体どんな音なのでしょう。それは明るいものでないのは確かです。甘く切なく、センチメンタルな音でもないのは確かです。きっと重く、暗く、哀愁というよりは悲愁を、充足よりは諦めを、円満よりは孤独を求める音に違いありません。深い悲しみを、センチに表現するのではなくあくまで重く、誰かが一歩近寄ってこようとしたらそれを頑に拒絶していくかのような、孤独を彷徨う音を探しているのでしょう。文章を書くことも私にとって同じようなものです。精神に耐えられない重圧がかかった時に、それから少しでも逃げて楽になろうと文章を書く。それは体のよい逃避行動であり、それをしたからといって別に楽になるわけでも気持ちに整理がつくわけでもなく、ただ心が求めるがままに書いているだけです。酒も煙草も同じでしょう。何かあってそこに救いを求めてみても、そこで何かが救われるわけではない。しかしわかっていてもまたそれを求める。その虚しさであり、その根源にある悲しみが私という人間が何かを外に表現という形で出そうとする時の根幹なのではないでしょうか。

 今バッハの無伴奏バイオリンソナタが流れています。バイオリンの演奏です。バイオリンの音は時にヒステリックにも思える程深い悲しみを持っています。ギターにはそれ程の音の重さはないようにも思えます。バイオリンの旋律が醸す悲しみの色は、一体どこから来るものなのでしょうか。バイオリンは単音に悲しみを宿し、ギターは和音で悲しみを響かせる、そんな気がします。だから『シャコンヌ』や『サラバンド』などはギターの方が重く、暗く感じられる。逆に『ブーレ』や『プレリュード』と言った単音が主体となりやすい曲ではバイオリンの方が遥かに悲しみが深いように感じられるのです。定演が終わったら、本格的に『サラバンド』を弾きましょう。無伴奏バイオリンパルティータの第1番のものです。それを変にビブラートやテンポルバートを使ってセンチでエロチックに仕上げるのでなく、ズンと威厳のある帝王の音楽として聴かせるのでもなく、どこまでも悲しく、重く、暗く、虚しさすら感じられる程に、あとを引かずにスッと消える儚さと、すべてを拒絶していくような孤独をもって弾きましょう。それが私の求めるもので、求めても充足し得ない逆説的なアイデンティティなのですから。少しずつ、悲しみと孤独を私自身の心と身体に満たしていけるように。

2000年11月7日火曜日

ナゼナラ、

 最近の私は切れてます。これから数日続く修羅の忙殺日程のおかげでしょう、見えないものが見えてきます。昨年の定演前と同じです。さぁ、私の目の前に立つ時は注意しましょう。ボクニハスベテガミエテイルノダカラ・・・。

2000年11月6日月曜日

蓬莱合宿

 どうも長らく日記の更新ができずに申し訳ありませんでした。現役生活最後の定演に向けての合宿に行ってました。ホウライは相変わらず何もないところでしたが、いつの頃からかDDIのPHSの電波が弱いながらも入るようになったのがこの4年で成長したところでしょうか?今回の合宿は2日続けて6時半、5時半まで起きていたにも関わらず、何故かギターを弾きたおしたような気がしないのです。缶コ-ヒーばかり飲んでたなぁ・・・。アランフェスは今回初めてソリストが全員そろい、やはり初めて最初から最後まで通したという・・・。定演まで二週間を切った段階でそれもヤバイような気もしますが、まぁどうにかなるでしょう。PCKの爆発音がどうにかしてくれるはずです(?)。あれは最高でした。合宿最終日である今日はそれまでの疲れからかひたすらアンニュイにバッハの『サラバンド(パルティータ1番より)』を弾いてました。『ブエノスアイレス』は・・・?まぁどうにかなるでしょう。今回は我々が悪事の限りを尽くしたために管理人がブチ切れて、部長が呼び出しを喰らってしまったようですが、どうなんでしょう?個人的にはこれまでと比べてそれほど変わったことはしてないような気もするのですが・・・。とにかくそういうわけで私と元王子はブチ切れて電話にグチる管理人殿を後目に、まるで夜逃げするような形で最後のホウライ合宿を終えたわけです。どっとはらい。

2000年11月1日水曜日

焦り

 今日で10月も終わり。ということは、定演まであと17日ということであり、卒論提出締切までももう残り二ヶ月を余裕で切ったということです。8日にはシステム技師サポ-ト試験とかいうのも受けなければなりません。やばいです。時間がないです。優先順位も甲乙付けがたい微妙なイベントばかりが並んでいます。「どれから片付けたらいいんだ~!?」と困ってしまいます。やはり何よりも卒業が大事ということで、最優先は卒論かと思いきや、最後の定演もやはり気になる今日この頃。一体如何様に処理するのが一番適当なのでしょうか?やれやれです。