2002年3月27日水曜日

真・謝り侍

 今日、本物の「謝り侍」を見てしまいました。夕方、私と同期の仲間は入社一年目の仕事として割り当てられているゴミ出しを行うべく、不燃ゴミの詰まった袋を両手に抱えて会社のビルのエレベーターに乗りました。私の部署は実は一週間程前に「人数が増えて手狭になってきた」という理由で本社を離れ、近くの雑居ビルのワンフロアに移っていたのですが、他の階には当然他の会社も入っているわけで、エレベーターで見知らぬ人と乗り合わせることはよくあります。そして今回も9Fから下りてきたエレベーターには、何やら偉そうな老人が乗っていました。老人は、傘を杖のようについてマフィア風に少し背を曲げて立ち、しかもさらにマフィア風なことに色の濃いサングラスまでかけています。「何者だ、こやつ!?」と思いつつもエレベーターに乗ると、老人は私の同僚に話しかけてきます。ゴミを抱える我々を見てそれと悟ったのでしょう、「新入社員か?」などと語りかけてきています。そして同僚がそれに対して当たり障りのない受け答えをしています。

 そうこうしているうちにエレベーターが1Fに着きました。我々がゴミ袋を抱えて老人より一歩前にビルを出て、道路の所に出ました。すると、我々と同じくらいの年であろうスーツ姿の男性が、直立不動でじっと前を見据えているのです。我々の後に老人がビルから出てきます。すると、その男性、その老人に向かって突然ガバッと土下座をして、周囲に響く大きな声で「お願いします、教えてください!」と叫んだのです。土下座ですよ、土下座!しかも渋谷の大通りの真ん中で!しかも雨に濡れている道路にスーツ姿で!それはまさにシュールな光景でした。我々はその出来事に凄まじく動揺しつつも、立ち止まって見ているのもバツが悪いので、そそくさとゴミ袋を持って坂の下のゴミ捨て場まで去っていきました。一体あれは何事だと訝りながらも。そして我々が無事ゴミ捨ての任務を終え、また坂を上がってきてみると・・・。なんと、彼はまだ土下座をしたままで道路に臥せっていました!老人の姿はありません。恐らくシカトをくれてとっとと行ってしまったのではないでしょうか。そういえば、私達が今いるビルにはマ◯チ商法の会社が入っていて、そこの社長は恐ろしく気難しい老人だと聞いたことがあります。まさかあの老人がそうなんでしょうか?そして土下座していた彼は、一体何を教えてもらいたかったのでしょうか?謎は深まるばかりです・・・。 

2002年3月26日火曜日

ソメイヨシノ

 ソメイヨシノという桜は、どうやら前々からあったとか品種改良で作られたとか、そういった経緯で存在するものではなく、いつの間にか存在していたものらしいのです。そう、実はヤツは出生不明なのです。なんか気付いたらそこにいて、いつの間にやら増えている謎多きソメイヨシノは、ご存じの通り花は下を向いてうなだれているようにも見える格好で咲くのです。彼は影を背負った出生不明の怪しいヤツだったんですね?

2002年3月25日月曜日

欠落感

 結局のところ、自分が本当に求めているものは何かを探すことが世の中で一番難しいことなのかもしれません。最近感じる妙な欠落感、それは渇きにも似た衝動として私の中で大きくなっています。ですが、一体何が足りないのか、一体何を求めているのか、この焦燥感は何なのか、そういった肝心なことが結局いつもわからないのです。仕事をしていても、本を読んでいても、ボ~ッとしていても、ギターを弾いていても、いつも心の何処かに隙間が開いたように感じる妙な欠落感。少しずつ、しかし確実に大きくなっていって、時に私の精神に大きくのしかかってくる得体の知れない渇き。何が足りないのか、何がいけないのか・・・。段々自分が壊れていくような気すらします。今の私に欠けている決定的な何か、それは一体なんなんでしょう?そしてそれをつかめるのは一体いつの事になるのでしょう?

2002年3月24日日曜日

上京一年

 私がここに引越してきてから、早くも一年が経過しようとしています。う~ん、何だかこの一年、仕事的には結構進歩して、私の技術力はグループ内ではかなり認めてもらえるようにはなったのですが、なんかプライベートの方ではほとんど一年前と何も状況は変わってないという感じです。なんかね~、ぶっちゃけちょっとつまらないっすね。プライベートで一緒に遊びに行ったりする仲間がなかなか増えません。ってゆーか私と仲のよかった人間は次々と会社を去っていってしまいました(苦笑)。ちくしょう、置き去りにしやがって・・・。とりあえず今年の目標はプライベートの充実ですね。本気でギターサークルでも探すかなぁと検討中です。いや、のんびりとギター弾いて本読んで・・・、とだらだら過ごしてるだけの休日というのもたまには悪くないんですが、如何せん私は基本的に動きたがる性分なもので、例えば土日の内土曜にそういう生活をしたとしたら、日曜日にはもうグータラに飽きてつまらなくなってしまっているのですよ。そしてなんとなく精神的にブルーになり、何故か次の段階として思考回路にスイッチが入り、色々なことに関して考えを巡らせた挙げ句、ボ~ッとしながら「う~ん、なんか違うなぁ・・・」とか思ったりするのです。やはりプライベートの充実は大切です。そうでないと休みがストレスにもなりかねません。これはどうにかしなければなりませんでしょう。・・・というわけで只今どのようにプライベートを充実させるかを思案中です。

2002年3月20日水曜日

山頭火を食べて

 仕事帰り、珍しく先輩とラーメンを食って帰ってきました。ちょっと歩いて渋谷で一番人気と呼ばれる店(その店のカップラーメンまでできて売られているらしい)に食べに行ったのですが、いやいや塩ラーメンといいつつどこからどう見てどこからどう味わっても完全にとんこつなラーメンでした(笑)。もちろん味の方はとてもよろしかったわけですが。なんか高田馬場にあるちょっと有名なとんこつラーメンがウリな店(名前忘れた)に味がよく似てました。それよりもっとコクがある感じですが。京都にいる間は「京都にはうまいラーメン屋がない」と嘆きつつ、天下一品でたまに食べる程度だったラーメンですが、こちらに来てからは結構よく食べています。日吉にお気に入りの店があるのが一つの理由、こちらの方が当たり外れはあるにしろやはり京都よりいいラーメン屋さんが多いのがもう一つの理由でしょう。いや、京都にも千本北大路をもっと東に行ったところにある店(名前忘れた)みたいに美味しいラーメン屋さんもあるのですが、そもそも数が少ないですよね。そらあまり食う機会も無くなりますな。ってゆーか、大体は学食で飯は済ませてたし・・・。関西の方だとなんばのコタンって店は好きでしたねー。きよと日本橋に行く度に食べてました。美味しいラーメンというのはどうしてか妙に病みつきになるのが困り者です(?)。

2002年3月18日月曜日

一週間

 さてさて、深夜に家に帰ってきたら鍵が無くなっていて、オートロックの我が家には入るに入れず、仕方ないので漫画喫茶で時間を潰して大屋さんが起きるくらいの時間までたむろしていたりしたこの週末、皆さんは如何お過ごしでしたでしょうか・・・?先週は忌無が我が家に二泊していったり、サン・マイクロシステムズが主催するTech-Days(技術者のお祭り)に単身三日間乗り込んで熱い日々を過ごしたりとしておりました。いや~、Tech-Daysでは色々楽しませてもらいました。と同時に大きなカルチャーショックと希望と絶望を味わってきました。ですがまぁサンの偉い人が壇上から投げたゾウのフィギュアや、某著名技術者が投げたデューク君人形、サンのTシャツなど、デフォルトではもらえないものもたくさんゲットしてきました。しかし俺がどっかのブースに話を聞きに行くと、いつも最初話していた営業担当の人は「ちょっとお待ちください」と引っ込んで、中から技術担当の人が出てきて話を替わるということばかりでした。そんなに突っ込んだ話聞こうとしてたのかな、俺・・・?しかもピアソン・エデュケーション(出版社)のブースで、「ピアソンさんから出てる本でほしいのがあるんですけど置いてないんですねぇ」とか言ってみたら次の日一冊だけ持ってきてくれて取っておいてくれてるし。いやぁ~、ピアソンさんは親切でよかったです。皆さんも技術関連の書籍がほしい時はピアソン・エデュケーションさんをひいきにしてあげてください。

2002年3月11日月曜日

Six Degrees of Inner Turbulence

 今日はシャムシェイドの解散コンサートが武道館であるとかで、machakic及びまりも氏が東京に進出してきていました。その彼らと軽く新宿でCDを漁り、彼らは感動が待ち受けているであろう武道館へ、私は本屋に寄って自宅へと分かれていったわけです。

 今日はざっと6枚のCD(うち2枚組ひとつ含む)を買い込み、総計実に8,000円強の出費だったわけですが、さてさて今日一体私は何を買ってきたのでしょうか。今回の目玉は今でも私が心から素晴らしいと感じるプログレ・メタルの御大DREAM THEATERの新譜『Six Degrees of Inner Turbulence』、私にとって最後のエレキのカリスマであるキコ・ルーレイロが再生させたブラジルのバンドANGRAの新譜『Rebirth』、そして超絶テクニカル・ツインギターを擁するデンマークのバンドNARITAの相当昔のアルバム(ってゆーかNARITA自体結構昔に消え去っていたような・・・)、他です。

 DREAM THEATERは世界でも間違いなく最高峰の演奏力を持った技巧集団なのですが、彼らの凄まじいところはその高い技術と理論を常に止めることなく向上させ、常に新しいものを生み出そうと挑戦し続けていることです。素晴らしいバンドは他にもたくさんありますが、そのほとんどが何処かで立ち止まってしまいます。守りに入るというか、挑戦することを止めてしまうバンドがほとんどです。その中でDREAM THEATERはアルバムを出す度に演奏的にも理論的にも、精神的にもあるいは録音技術などにも、常に新しいレベルへ、次のレベルへと挑戦し続けているのです。もちろんすべてがうまくいっているわけでもなく、「これはちょっと失敗だろ!?」とか「いやいや、やりすぎだから」とか思うのも中にはあったりするのですが、そういったリスクを恐れず、挑むことを彼らはためらわないのです。最高の技術と極限の理論、常に外界も、内面も見つめ続ける精神性、あくなき向上心・・・、彼らのそういったところが私は大好きなのです。今回のアルバムでもノイズの中から遠く響いてくる鐘の音に始まり、彼ら独特のまったく先が読めない展開の中にときまたブローウェルチックな音階までちりばめられるその世界に私はすっかりはめられてしまいました。これからしばらくまた私の中でDREAM THEATERブームが巻き起こりそうです。

2002年3月10日日曜日

2002年3月7日木曜日

我が世誰ぞ常ならん

 風邪をひいて熱があるにも関わらず、何故か昨日も今日も普通に会社にいた。帰りは比較的早いが。今もやはり熱が下がっているわけではないようなので、そろそろ試みに休んでみようかなとは思うけど、不思議と今日も休めない理由があって、明日も休めない理由があったりする。う~ん、シュールだ・・・。

今日の一言:『色は匂へど散りぬるを我が世誰ぞ常ならん』

2002年3月5日火曜日

開放感

 本日納品の仕事のため、先の土日はどういうわけかというかやはりというか普通に出社、有無を言わさず納品に向けての追い込み作業をやっておりました。『祇園精舎の鐘の声が聞こえる』や『露と落ち、露と消えにし我が身かな』、『死に至る病』などと数々の名言(?)を残した今回の開発スケジュールも、とりあえずこれで一段落ついたわけです。そんなわけで私達は今日は久々に仕事を早めに切り上げ、軽く晩飯を皆で食べたりなぞしておりました。そして私はその後「久しぶりにタワーレコードにでも行くか」と思い立ち、夜11時までやっている渋谷のタワレコでショッピングなど堪能してきましたとさ。

2002年3月1日金曜日

システム開発の常

 毎回毎回、何故に開発のスケジュールというのはこうもタイトかつシュールなのだろう・・・?