2006年4月4日火曜日

4月最初の月曜日 - 満員電車考

 毎年のことですが、4月の最初の月曜日の通勤は大変です。学生・社会人問わず新入生が一気に電車に乗ってくるのです。そして学校が始まる新入生じゃない学生も。4月の最初の月曜には、やはり入学式や入社式なんかが多いのでしょう、普段はフレックス出勤であろう人々まで乗ってきます。結果、電車がとてつもなく混む。こればっかりは毎年諦めるしかない、恒例のギュウギュウパニック通勤列車です。いやいや今日もなかなか凄まじかったです。私はいつもスーツの上着の左の内ポケットにPHSを入れているのですが、今日なんてあまりに混み合ってギュウギュウに圧迫され、PHSがもうゴリゴリとアバラに食い込んでミシミシいう始末。「痛い!痛いって!ギブギブギブ!」とか心の中で叫んでみても、誰一人まともに手を動かす余裕すらない車内では、自分も他の誰かも己の身すら守ることは容易でありません。・・・結局一番混雑する自由が丘-中目黒間は左胸のPHSにアバラをヘシ折られそうな痛みと闘いつつ必死で足を踏ん張っていました。

 さて、突然ですが満員電車にはレベルがあります。4月一杯の8時台の電車は上述したようなギュウギュウパニック電車になるわけですが、GWが明けた頃になるとフレックスの人々が元に戻り、5月病の人達が出てこなくなるので少し空いてきます。7月下旬になって学校が夏休みに入ると一気にガラッと空きます。そして9月にまた学校が始まった際にも混雑が始まりますが、これは4月程凄くはありません。きっと大学生や専門学校生の多くは既に不規則な生活に入っているためでしょう。で、12月末以降は割と落ち着いて推移します。

 そんな中、GW明け-夏休み前程度の混雑、仮に混雑レベルP3としましょう、までは電車の中央部、ドアに挟まれた一番広いスペースはギュウギュウになり、両サイドの吊り革を持った人の間にまで人が入っては来るものの、サイドで椅子の前に陣取り、吊り革をつかんでさえいれば割と無難にやり過ごすことができます。ところが、真に混雑する4月の朝8時台や年末の金曜日横浜行き最終電車、これは混雑レベルP4です、になると、椅子の前で吊り革をつかむという行為は逆に自殺行為になります。何故かと言うと、両サイドで椅子の前で吊り革を持った人の間にまで人が入るだけでは飽き足らず、そこにさらに二重三重に人が詰め込まれて入ってきます。すると中に詰め込まれた人の圧力は今度は外へ向かいます。そう、両サイドの椅子の前で吊り革を持っている人の方に凄まじいプレッシャーが来るのです。そうなるとそこに立っている人は悲劇です。目の前では人が椅子に座っているので、真ん中で人に囲まれている場合と違って支えてくれるものがありません。人に囲まれてさえいればとりあえず圧力はありますが立ってはいられるのです。ところが、前に支えがない状態で後ろからもの凄い圧力がかかる。するともう吊り革持って立ってる場合じゃありません。押されてつんのめって窓ガラスに手をついて、体が斜め45度になるくらいの格好で何人分もの体重を支えなければなりません。そりゃもう手がプルプル震えてきます。といって力尽きて崩れるわけにもいきません。それはかなりの地獄です。P4レベルの混雑では、椅子の前に立ってはいけないのです。

 5年の間に培われた、満員電車での悲劇を少しでも避けるための知恵。それはまずこれから乗る電車の混雑レベルがどの程度かを見極めるところから始まります。まぁ、4月中の朝8時台の電車は間違いなくP4レベル。椅子の前には陣取らないように気をつけましょう。

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