2006年7月23日日曜日

結婚式前夜

 早いもので、ちょうど結婚式から一週間が経とうとしています。このまま詳細を書かずに流してしまおうという考えもちょいとあったのですが、さすがに一生に一度のイベントでそれもなんなので、今改めて書いておこうと思います。まずは、結婚式前夜のことから。

 とりあえず京都出発前夜である金曜日、私は結婚指輪を作ってくれたアクセサリー職人Maza-hと渋谷で飲んでいました。彼は23時新宿発の夜行バスで京都に向かう前です。そんなお互い京都に向けての出発の直前に何故また渋谷で飲んでいたかというと、それは作ってもらった結婚指輪を受け取るためです。こともあろうに指輪の制作依頼を彼に正式にしたのが式の一ヶ月ちょい前くらいとかなりギリギリで、それからさらにデザインを決めて、指輪の裏に入る名前を私と妻と自分達で掘るのはいいけれど、その作業と名前を彫刻後の指輪の型の返送がまた指定期日ギリギリになったりと、そんなことをしていたら完成が出発前夜になってしまったわけです。なにしろMaza-hが考えてきてくれた10くらいのデザイン案をすべて尻目に、妻が「こんなのがいい」と言い始める顛末までありました(苦笑)。当時W杯でアルゼンチンとメキシコの調子が良くなかったらMaza-hの機嫌が危ないところでした(?)。まぁ毎度のことながらドタバタとして時間がない中素晴らしいものを作ってくれたMaza-h、ありがとうございました。

 ちなみにこれが今回作ってもらった私達の結婚指輪です。お互いのイニシャルであるA.K.とK.K.をデザインし、2つ合わせるとA.K.とK.K.両方のイニシャルが出来上がるというコンセプトです。

Maza-h作成結婚指輪

 そしてMaza-hと別れて帰宅した後は、二次会のBGM用のCDの編集やら何やら色々とやっていたらあっという間に朝方4時。10時25分新横浜発の新幹線に乗るので、残りの準備を考えると翌朝7時過ぎには起きなければなりません。そんな感じで睡眠時間3時間程度(ここ数週間はずっと仕事と式の準備で休みの日ですら長くて5時間しか寝てない感じ)のふらふらした状態で、たくさんの荷物とギターを持って新横浜へ向かいました。

 新横浜で新幹線に乗ると、新潟から東京駅経由で出てきた両親と父方、母方のおじさん・おばさんと合流します。話すとなると随分久し振りな人もいて、小さい頃は遊んでもらったなとか思いながら普段同時に揃うことのない親戚の顔を見ながら眠気と闘うのも結婚式ならではのイベントです(?)。そして京都に着き、親戚と一緒に嵐山の宿まで行って荷物を置き、オルゴール博物館がみんな見たいというので担当の人に電話を入れて、中を見せてもらうようにお願いして皆を誘導してから私は一人で嵐山から京都駅に戻ります。今回来てもらう中では唯一の小学生時代私が新飯田に転校して以来の長い友人であるTakeshiと合流するためです。

 京都駅で久し振りにあった彼は相変わらずで、夜行で朝6時過ぎに京都に着いて暇だったの、なんと徒歩で京都駅→八坂さん→六波羅蜜寺→清水寺→京都駅と午前中に回ってきたとか!何気に京都を堪能し過ぎです(爆)。まぁ何気にそんなことをしれっとやってしまうのも彼らしいと言えば彼らしいのですが。

 そしてこの後、この日最大のイベントが始まります。そう、ウェルカムボード騒動です。ウェルカムボードは弟を通じて知り合ったイラストレーターのサトウヒロシ氏に作成をお願いしていました。指輪もドタバタでしたが、なんとこちらも凄まじくドタバタ。私が京都に行く新幹線に乗ってる間にイラストが上がって、それを弟が印刷にかけに走って、私が京都でイラストを入れる額とマットを買いに走るという、そんな素敵な〆切間際の魔術師っぷり。腹を空かせて早くしろと急かす母親を尻目に(笑)、オルゴール館に私が額を、弟とそのフィアンセさんがイラストを持ち込んで、その場でイラストのサイズを調整して額に入れて、やっと完成したのが夕方19時頃。いやー、大変でした。でも出来上がってみるとこれが実にいい感じ。オルゴール館の担当の方も驚き、式の当日もかなりの好評をいただいたこのウェルカムボード、今では私達の部屋の玄関にぬいぐるみ達を前に従えて飾られています。サトウヒロシ氏、実は結構難産だったそうですが忙しい中素敵なイラストを描いていただきありがとうございました。

サトウヒロシ氏作成ウェルカムボード

 その後は宿に戻って親戚の皆さんと近況や仕事の話等しながらゆっくり夕食を取り、弟と新潟の友人達が泊まっている新阪急ホテルを襲撃し、私は23時までに宿に戻らなければいけなかったので23時に新阪急ホテルを後にしました(爆)。しかしそこから電車がいいのがなかったのでタクシーで嵐山まで戻ったのですが、いやいや凄まじい雨に降られました。祇園祭の宵山は雨が降るものらしいですが、タクシーの窓から景色がほとんど見えなくなる程の豪雨はなかなかです。そしてその後は宿で少し親と話をし、部屋に戻って一人になってから伯父から結婚祝いにいただいたモンブランの万年筆を早速使って披露宴の中で読み上げる両親への手紙を書き、気付いたら深夜2時半になっていました。結婚式当日は朝7時会場入り。ということは6時起きです。睡眠不足は、解消されないまま結婚式だなぁ等と思いつつ、さすがに数週間続く寝不足は緊張にも勝り、わずかな睡眠時間は意外にもぐっすり眠れたとのことです。そのようにして、私の結婚式前夜は過ぎていきました。


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