2008年5月7日水曜日

オカピ、ホリヤン、金魚坂

 GW最終日の今日は、唯一以前から予定が決まっていた0歳児から聴けるオーケストラ・コンサートの日です。場所は川崎シンフォニーホール。普段からよく買い物に出かけている川崎駅周辺です。11時からの開演に会わせ、10時過ぎに家を出て行ってきました。実はこのコンサート、妻が見つけてチケットを取ってから現地に入るまで、ずっとどこかのアマオケがやっているコンサートだと思っていたのですが、実は東京交響楽団。日本屈指のオーケストラが、年一回とはいえ0歳児でも聴けるコンサートを開いてくれるのは嬉しいものです。指揮はヘルベルト・フォン・ホリヤン。明らかに某大指揮者をパロってますが気にしちゃ負けです(笑)。

 コンサートの内容自体もよく、子供相手だからといってオケが手を抜いてる様子もなく、『天国と地獄』の序曲なんかは純粋に素晴らしいと思える演奏を聴かせてくれました。動物園ズーラシアをモチーフにした動物の着ぐるみ金管五重奏『ズーラシアンブラス』も登場し、随所に笑いあり、よい演奏ありで、なかなかよいコンサートでした。ちなみに、オケの指揮はホリヤンですが、ズーラシアンブラスの指揮は動物園ズーラシアの目玉動物であるオカピです。私たちは丁度オケの真後ろ、パイプオルガンの真上辺りにいたのですが、最初開演の一曲ではそのズーラシアンブラスが真後ろに整列し、いきなり金管で『剣の舞』を演奏し始めるものなので、娘は目を丸くして驚いていました。そしてオーケストラの伴奏で皆で歌おうと『となりのトトロ』より『さんぽ』をオケをバックに会場全員で歌い、アンコールはウィーンフィルのニューイヤーコンサートよろしく『ラデツキー行進曲』で締めて、このコンサートは終わりました。しかし本物のオケ、しかも東京交響楽団クラスをバックに歌えるというのは考えてみれば贅沢なものです。

 そして指揮のホリヤン。芸名(?)出で立ちともにそこそこふざけてはいますが(笑)、0歳児の子供相手に振るのはいつもよりも緊張すると言っていました。子供の真っ白な心に自分が音楽を描いていくのだから、その責任は重大だと。会場に来てくれている子達の生まれて初めての生のオーケストラの指揮を、自分が振っているということは光栄だと。なかなか、わかっています。また来年もチケットが取れれば是非行きたいものです。

 そしてこの連休は、隠れたミッションとして「新しい金魚を探す」というものがありました。年が明けてから立て続けにウチの金魚が亡くなってしまうという事態があり、もう水槽には2匹しか金魚がいなくなってしまっているのです。そこで、今日まで3つの店を回って金魚を探していたのですが、なかなか気に入ったものに巡り会えず、今日コンサートの後に4つ目も見てもどうもピンとこない状態でした。そこで思い立ったのがかねてよりネットで見て気になっていた創業350年の老舗、金魚坂。駅でいったら本郷三丁目。詳細はよくわかりませんが、とりあえず東京都文京区です。実はこれまで横浜・川崎は結構車でも走ってきましたが、東京23区内はまだ車を自分で運転して走ったことはありません。ですがここはカーナビに金魚坂が出てきたのをいいことに、川崎から敢えて車で急遽行ってみることにしました。

 川崎から約一時間のドライブ、最後は泣き叫ぶ娘に戸惑いつつ、やっと金魚坂に着きました。さすが老舗、そこにいる金魚達はホームセンターやデパートのペット売り場にいる金魚達とはひと味違ういい金魚ばかり。色々と目移りする中、私も妻も気に入ったのは羽衣らんちゅうという品種だったのですが、いかんせん1匹6,000円となかなか高価だったため、買ったとしてもその後の扱いがプレッシャーだねと感じ、青みがかった銀色の体色ときれいなうろこ並び、体型が魅力の深見氏産あおらんちゅうを所望してきました。今既にウチの水槽で泳いでいますが、心なしか他の金魚と比べて育ちの良さが泳ぎっぷりに出ている気がします。さすが老舗の生産者特定ブランドです。値段は羽衣らんちゅうに比べれば安いものの、結局プレッシャーです(笑)。

 そして帰りは初の23区内ドライブ。東京ドームの横を通り、九段下、永田町を経由して、246を青山、表参道、渋谷、三軒茶屋と走り抜け、ちょっとばかり観光気分で運転していました。普段仕事でよくいく駅でも、車で通るとまた風景が違います。いやーしかし246、緊張しました。私は元々車の運転にはそれほど興味も自信も持ってませんからね(苦笑)。カーナビがないと特に渋谷を超えてからの246辺りは路頭に迷うところでした。いやー、カーナビは高かったけど投資するだけの価値はありますね。適当に渋滞避けてくれるし。助かります。

 そんなこんなでGW最終日は過ぎ、ウチの水槽にはあおらんちゅうが1匹新たに迎えられたということです。

 余談ではありますが、今日ウチに着いてから話していたら、妻がこんな台詞を言う一幕がありました。

 「豆の話はやめましょう。」

 まぁ、そういうことです。

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