2010年7月13日火曜日

ねじれ国会と理想と現実

 さてさて、2010年参院選は結果だけを見れば与党が過半数の議席を獲得できずに敗北。衆参ねじれ国会と呼ばれる状態が発生しました。与党敗北の原因やマスコミでの報道のされ方、あるいはそもそも現在の各政党の政治理念や政策各論について少々物申したい気分でもあるのですが、この雑記帳では政治については基本的に黙するという方針のため敢えて書きません。

 ところで、メディアじゃ「ねじれ、ねじれ」と騒いでいますし、当の与党の皆さんも「さぁ、ねじれだ、大変だと」戦々恐々としているようですが、個人的にはむしろそれでいいんじゃないかと思っています。民主主義議会政治としてはそれが当然なのではないかと。これまで(とくに近年)の衆参で過半数を握った与党が力尽くで自分たちの法案を(下手すれば世論すらまったく無視する形で)押し通すというやり方の方がおかしかったのではないでしょうか。「部分連立」とかよくわからない言葉が登場していますが、各政策ごとに協力できる政党同士が協力し合い、お互いの主張で譲れる部分・譲れない部分を戦わせながら国民の理解を得、よりよい形で法案を練り上げていくという姿こそ民主主義なのではないでしょうか。与党に投票した人だって100%すべての政策にO.K.を出して投票をしているわけではないでしょう。与党が中心となって、政策毎に様々な政党と協力してやっていくという姿こそが正しいように思います。現行与党がみんなの党に公務員改革の部分で歩み寄れる部分を模索しつつ協力を依頼する方針だと報道されました。そのようなやり方の方がいいと思いますし、そのようなやり方しかないでしょう。確かに国会運営は果てしなく難しくはなるのですが、先の自・公政権の時と違って、衆議院での3分の2議席を持っていない現行与党は、参院で否決された法案を衆院で強行採決という手段すら使えませんから。

 まぁ、野党が政権奪取することのみを考えて程度の低いパフォーマンスや反抗のための反抗に終始する昨今の状況を見る限り、仮に与党が野党に協力を求めたところでただ「まずマニュフェスト違反を謝罪しろ」とか「衆院も解散して信を問え」とか「首相は敗戦の責任を取れ」とか無駄な抵抗にあい、結局何も話が進まないという程度の低い政治に終始してしまうような気もするのですが。そうなればこの国の先も暗いのですが、まぁ、多分、そうなるんだろうな・・・。今の日本って、もう政治がそのように停滞し続ける余力はないはずなんだけどな・・・。

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