2011年5月3日火曜日

オサマ・ビンラディン死亡の報を受けて

 オサマ・ビンラディンが死亡したそうだ。アメリカ軍がパキスタンの首都イスラマバードに近いアボタバードに潜伏していたビンラディンを米海軍特殊部隊(SEALS)が急襲し、銃撃戦の末に殺害したとのこと。米国時間で日曜の深夜に突然発表された、文字通り寝耳に水の出来事だ。


 ところで、ビンラディンが行ったことと、今回アメリカが行ったことは何が違うのか? 無差別に大量の人を巻き込んだか、特定の人物にターゲットを絞ったか、それだけではないか。広場で歓喜するアメリカ人の姿には、 どうも違和感がある。

 一神教では自分の信じる価値と異なるものは文字通り異物として、絶対悪として排除の対象となる。この辺り、伝統的に多宗教・多信仰で"八百万の神"を自然と受け入れていた日本人には感覚として理解が難しいところだ。一神教では自分の価値観を否定するものは敵となる。だから憎しみは終わらないし、これで戦いも終わらない。その意味ではこれまでビンラディンが行ってきたことと今回アメリカが行ったことは、本質的にはまったく同質のものだ。最後にTwitterで見かけた言葉を引用。

 あのビンラディンが最後の一人だとは、ボクにはどうしても思えない。今後も世界で混乱が続けば、地球のどこかに第二、第三のビンラディンが現れるかも知れないよ。

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