2009年5月25日月曜日

オリジナルカクテル『大分娘』

 金曜から風邪をひいて人生初の本格的な発熱(最大39度6分)をしていた娘も、今日は概ね37度台で容態が落ち着き、今晩は飲んでも大丈夫そうだねということでいつものように家飲みをしていた。昨日と一昨日は夜に車で病院に連れて行かなきゃいけなくなると悪いので飲まないようにしていたのだ。そこで私は毎度のようにモルトを飲んでいたのだが、今日は妻がカクテルが飲みたいと言うので、久し振りにシェーカーを振った。ジントニックやモスコミュール程度なら夏には湯上がりによく作るが、最近はほとんどシェーカーまで振ることはない。何だかんだで色々と面倒だからだ(苦笑)。

 さて、カクテルを作るといっても、今はモルトの品揃えは豊富だが学生の頃のように幅広いリキュールを常備しているわけではない。在庫を見てみるとカクテルに使えそうなのは実際のところジンとウォッカにコアントロー、それにパラライソ程度だ。トニックウォーターや炭酸水もない。ジンジャーエールは開封してから数ヶ月経っている(苦笑)。後はりんごジュースとレモン果汁にかぼす果汁。敢えて言うなら牛乳と豆乳。これが本日の手持ちだ。

 そこで私が使ったのはジンとコアントローとかぼす果汁。今家には佐賀の実家から送ってもらった、非常においしい無添加100%かぼす果汁がある。これは醤油に入れてポン酢代わりに使っても揚げ物に直接かけても非常に風味がよくておいしい果汁なので、カクテルに使ってもいけるだろうと踏んだわけだ。果実の風味としてはレモンとライムの中間、ややライム寄りで八朔や甘夏のエッセンスを足した感じ。ここは一発、ホワイトレディのレモン果汁の代わりにかぼす果汁で行ってみようと思って作ってみた。ホワイトレディのバリエーションで、大分名産かぼす果汁を使っているので、命名はずばり『大分娘』だ。

 かぼすはレモンほど甘みも酸味も強くなく、それでいて青い柑橘特有の風味が強い果物なので、思った以上にキリッと締まった仕上がりになった。味わいが濃い果汁なので出来上がったカクテルにも非常にパンチがある。なかなか悪くなった。この無添加100%かぼす果汁は佐賀では数百円で手に入るらしいので、今後もレモンやライムの代わりにカクテルで使ってみるのも悪くなさそうだ。

今日のカクテルレシピ
オリジナルカクテル『大分娘』
 ジン 2/4
 コアントロー 1/4
 無添加100%かぼす果汁 1/4

 以上をシェーカーでシェイクする。

ホワイトレディ
 ジン 2/4
 コアントロー 1/4
 レモン果汁 1/4

 以上をシェーカーでシェイクする。

 こうしてみると、レシピは本当にレモンをかぼすに替えただけ(苦笑)。でもそれで味わいが全く変わるのがカクテルというものなのです。

2009年5月20日水曜日

新型インフルエンザから身を守れ

 神戸で新型インフルエンザの感染が確認されてから数日。私がこの日記を書いている20日0時時点で193人の感染者が判明しています。今のところは神戸・大阪で拡大が止まっているようにも見えますが、首都圏まで広がってくるのは時間の問題と考えてよいでしょう。個人的には潜伏期間を考慮すると首都圏で最初の感染者が発見されるのは20日中くらいじゃないかなと考えています。

 というわけで、私が見る限り今のところはこの新型インフルエンザに関しては比較的正確な情報が多く流れており流言飛語の類いは少ないようではありますが、まぁそれでも一旦ここでこの新型インフルエンザから身を守るためのポイントを改めてまとめてみたいと思います。

 まずは何と言っても予防。基本はよく言われる以下の3つです。

・手洗い(殺菌・消毒が行える薬用ハンドソープで)
・うがい(イソジン推奨)
・マスク着用

 誤解されがちですが、インフルエンザの予防で本当に効果的なのは手洗いとうがいであって、マスク着用ではありません。インフルエンザウィルスは一般に消毒全般に弱いので、殺菌作用のある薬用ハンドソープでの手洗いとイソジンでのうがいは非常に効果的です。会社員の方なら朝出社したらまず手洗い・うがい。昼食に出て帰ってきたら手洗い・うがい。外出から夕方に帰社しても手洗い・うがい。帰宅したらまた手洗い・うがいです。これが一番。ウチの会社は医療機関用の手指消毒アルコールを常備してくれているのでありがたいです。過敏なようですが、新型インフルエンザは誰も免疫を持っていません。ということは、感染しても体力があれば発症しないとか基本的にありえません。侵入を許したら発症します。諦めてください。だから予防するしかないのです。

 対して、マスクではインフルエンザウィルスの侵入は基本的に防げません。不織布のマスクは確かにガーゼのものよりは予防できますが、まぁそれでも気休めよりは少しマシ程度に考えた方がよいでしょう。20枚8,000円とかで売ってる一部の本格的なサージカルマスクはまた話が別です。

 ではマスクの効果はないのかというとそれも違って、侵入を防ぐことはできませんが侵入を遅らせて時間稼ぎをすることはできます。インフルエンザウィルスは湿気を嫌うので、マスクでこもった湿気がインフルエンザの侵入を足止めします。ので、足止めしている間にイソジンのうがいで予防しましょう。マスクだけでは予防は片手落ちです。マスクで足止めしてうがいで予防、です。

 ではあまり考えたくないですが、もし感染してしまったら。考えたくはないですが、一応対処を知っておくに越したことはありません。以下のポイントを押さえておきましょう。

【事前に】
・自分の住む自治体の新型インフルエンザ電話相談窓口を確認しておきましょう
・同じく発熱外来を行っている医療機関を確認しておきましょう

【あやしいなと感じたら】
・38度以上の熱、咳や呼吸困難等の呼吸器症状が併発したら電話相談窓口へ
・相談窓口の指示に従い、必要に応じて医療機関へ
・その際、マスクの着用は義務と思ってください

 現時点ではこの新型インフルエンザは弱毒性です。安心はできませんが落ち着きましょう。タミフルやリレンザといった抗ウィルス剤も有効であることがわかっています。慌てずに医療機関の治療を受けるのが一番です。やってはいけないのが無理をして仕事をする等、人と接触する生活を行うこと。それは普通にテロです。インフルエンザの感染が懸念されたら、迷わず人との接触を断って相談窓口・医療機関の指示に従うのが感染の拡大を予防につながります。外出時のマスクも必須です。マスクは予防よりも感染の拡大防止にこそ大きな効果を発揮します。感染が疑われたときこそマスクの着用をお願いします。

 最後に、今回の新型インフルエンザは弱毒性ということで、危険度は今のところ通常のインフルエンザとそれほど変わりありません。それでも何故ここまで騒がれているかというと、そのポイントは大きく以下になります。

・誰も免疫を持っていないので感染力が強い
・いつ強毒性に変異するかわからない
・その上タミフル等に耐性を持たれたらたまらない

 特に重要なのは「いつ強毒性に変異するかわからない」ところで、かつて大きな被害をもたらしたスペイン風邪なども流行当初は弱毒性だったものが途中で変異して強毒性になったと言われています。だから今回も強毒性に変異されたくないので、その前の収束を目指して躍起になっているわけです。ですので、「今回は弱毒性なんだから大丈夫だろ」などと言わずに、予防と流行の収束に高い意識を持つことが重要なのです。それは大袈裟に言えば、人類のために。私はとにかく強毒性のインフルエンザに自分がかかりたくない一心ですが(苦笑)。

 鳥インフルエンザがしばらく警戒されていたら、突然やってきた豚インフルエンザ。これがこのまま弱毒性のまま収束してくれるかどうか、日本での流行範囲はどこまで広がるか、それは現時点ではわかりません。が、敢えて今言わせていただくと、やはり私達は鳥インフルエンザのことを忘れるわけにはいきません。何故ならこちらは正真正銘の強毒性新型インフルエンザだからです。強毒性とは呼吸器のみならず、全身の臓器に感染・発症する非常に致死率の高いインフルエンザです。今回の弱毒性新型インフルエンザを教訓として、予行練習として、いつ来るともわからない鳥インフルエンザにも油断せずに普段から準備を怠らないようにしたいものです。とりあえず、いざ流行し始めると店頭からマスクがごっそり無くなるということがわかったので、普段からマスクとうがい薬は常備する程度のことはしようかな、と思います。

 新型インフルエンザだといって、なめてももちろんいけませんが、必要以上に慌てても仕方ありません。とりあえず正確な情報と行動で、一人一人が自分にできることで予防をし、感染の拡大を防止することが流行の早期収束につながり、引いては自分の身を守ることにつながります。どうなるかはわかりませんが、皆さん、気をつけましょう。

2009年5月9日土曜日

二重の虹

 その時、私は勝どきのお客様の所で仕事をしていた。夕方、5時くらいだっただろうか。ふと、お客様のオフィスの中の誰かが「あっ、凄い、虹だ」と呟いた。最初は、反応が薄かった。が、その内に誰もが窓際に寄り付き始めた。虹だ。本当にきれいに七色にアーチを描く、絵に描いたような虹だ。勝どきの運河とビルの風景の上に、美しい虹がかかっていた。しかもそのきれいに七色のアーチを描く虹の外にもう一本、もう少しぼんやりとしてはいるが、これもきれいに大きなアーチを描いた虹がさらにもう一本かかっている。完全なアーチを描いた二重の虹。束の間、都会に現れたその幻想的な風景。それはまるで奇跡のように、都会の風景を自然の大きさで塗りつぶしていた。それは、都会に現れた短い幻想譚。一瞬の、短い幻想。その二重の虹が消えたの後、残された夕暮れの摩天楼には結局、いつもの都会の風景が残されていた。残照のみが照らす、人口の運河に人口の摩天楼。

2009年5月6日水曜日

勝利の日

 さすがに疲れているので控えめに書くが、今日は佐賀空港から羽田まで、飛行機で帰ってきた。娘の初めての飛行機であり、飛行機を大の苦手としている妻が5年振りくらいに覚悟を決めて乗ったフライトだ。GWの空港はやはり混雑していたし、途中少々の揺れはあったものの、それでもまぁ滞りなく順調に進んだフライト。特筆すべきものはそれ自体には何もない。だが、今回のフライトはウチの家族にとっては大きな勝利の日だ。何しろ、私は妻と初めて飛行機に一緒に乗った。苦手は克服できる。だからといって今後も毎回必ず飛行機、というわけではないだろうが、移動の選択肢が増えるのは喜ばしいことだ。とりあえず、無事に飛行機を克服できたということで、まずは祝杯を。