2007年5月23日水曜日

靴底を減らして

 敢えて書かないようにしてきたことだが、たまには、まぁたまには、仕事について書く。以前にも引き合いに出した『モルト侍』で、非常に耳の痛い記事を読んだ。まずは、こちらを読んでほしい。あまりこういった公の場で込み入ったことを書くのはどうかと思うので、事情やら背景やら、そういった詳細は抜きにして最低限今の気持ちだけ書く。

 最近は靴底は相変わらずもの凄い勢いで減ってはいるが、結局どこにも辿り着けていない。一つの目的地への一行に帯同できず、もう一つの目的地へは自ら歩いていくことを拒否した私は、結果としてとぼとぼと当てのない道を、しかし業界特有のやるせないスピードで、まるで砂漠を流砂に流されながら歩くように進んでいる。靴底は減る。減るどころか砂漠の熱に溶かされすらする。しかし二つもの目的地に背を向けた私は、どこかに辿り着くという希望は持てないまま、すり減っていく靴底に焦燥感を覚えながら、それでも当てもなく歩き続けるしかない。一人でもとりあえずは歩いていけるだけの体力があったのが、私にとっての幸運であり同時に不幸だ。二つある目的地の、一つからはもうあまりに遠く離れ過ぎた。このまま、当てもなく靴底を減らしながら歩き続けるのにも限界というものはある。靴底が溶けてすり切れてなくなる前に、私は自分の目的地を見出せるのだろうか。それとも、とりあえず目に見える辿り着けそうな目的地を目指したりするのだろうか。それとも・・・?

3 件のコメント:

  1. 砂漠ん中のオアシスにくらいはたどり着いたんじゃねえか。
    どうせ最後にたどり着くのは墓場だ!

    返信削除
  2. ��Bありがとうございます。
    避難する場所を探してください。

    返信削除
  3. > pck
    オアシスくらいあってくれたらいいんだがねぇ・・・。
    ま、確かに最後は墓場だわな(笑)。
    そう考えりゃどこかに着くのも着かないのも、あまり変わりはないのかもしれん。
    > モルト侍さん
    コメントありがとうございます。
    避難場所はね、なかなかあるようでないのですよ。
    逃避場所なら探すのに大して労力はいらんのですが(苦笑)。

    返信削除