2007年7月25日水曜日

戦場跡

 夜23時過ぎに家に帰ると、また部屋が静まり返っていた。娘はリビングでラックに乗せられてスヤスヤと眠っており、妻は普段着のまま寝室でグッタリと眠っている。きっと、また娘が寝付かずに大暴れして、やっとの思いで寝かしつけたのだろう。そして力尽きて自分も眠ってしまったのに違いない。ご飯と煮物が作ってあったので、それにインスタント味噌汁を付け足してありがたくいただき、そっとシャワーを浴び、そしてそっとネットをやる。こうして娘と妻と、どちらも力尽きる程の激しい戦闘があった後は、娘はいつも実に心地よさそうな顔をして寝ている。きっと、疲れからグッスリと眠れているのだろう。寝姿からも疲労の色が伝わって来る母親とは対称的だ。何にせよ、子育ては戦場だ。夜討ち、朝駆け、何でもありの戦場だ。それでも、この寝顔や笑顔が見られるならいいかなと、今日の闘いにまるで参加しなかった父親は無責任に思う。さて、夜討ちは自分が迎え撃たなければならない。

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