2014年12月1日月曜日

雑記帳を振りかえって

 先にお知らせしました通り、当『あゆむの雑記帳』は2014年11月一杯をもってこのGoogle Bloggerに引越をいたしました。このタイミングで一つ、究極の自己満企画としてこの雑記帳のこれまでの歴史を、自分用の記録の意味も含めて振り返ってみたいと思います。

 かねてより7月7日を「この雑記帳の公開記念日」としているように、さくらのサーバにHTMLをアップしてインターネットで公開を始めたのが1998年7月7日。自分が大学2年の時です。が、公開前の記録も僅かながら今でも辿れる部分があります。それによると同年5月24日、この日に初めて『あゆむの雑記帳』の原形がサーバにアップされたようです。といっても学内からのみアクセス可能なサーバで、まだインターネットに公開したわけではありません。HTMLやホームページ作成のお勉強も兼ねて、イントラネット内に上げただけでした。このころはページのタイトルが『Beyond the Dayunite』となっていて、背景は公開時のようなノートスタイルではなく黒一色だった、…ということですが、そのデザインはおぼろげに記憶には残っているものの、記録には残っていないので今となってはどのようなものだったか…。

そして6月17日にデザインを一新、初代『あゆむの雑記帳』として公開された時の左のようなノートを意識したデザインに変わります。縦フレーム使って左にメニュー、右にコンテンツ。当時このスタイル流行ってました。ボタンの画像やロゴも、当時大したアプリも持ってなかったし、今みたいにフリーの画像加工ソフトもない中クラリスワークスやGraphic Converterで一生懸命作った記憶があります。何もかもが懐かしい…。スクショはバックアップして取っておいてあいた当時のHTMLファイルを開いて撮りました。

 このデザインに変更後、とりあえず公開できる体裁は整ったと判断したのか、6月23日に学内のサーバながらインターネットに公開できる位置にとうとう雑記帳のHTMLをアップします。仮公開というわけですね。そしてその後、さくらインターネットのレンタルサーバーで正式公開を始めたのが当HPの開設記念日としている7月7日ということになります。当時のURLは「http://na.sakura.ne.jp/~ayum/」でした。そのタイミングでいささかのJavaScriptも装備。ただ時間ごとに表示するメッセージを変えるだけの簡単なスクリプトではありますが、当時の自分は大満足でした。夜11時台に表示される「テレホーダイだ!戦闘開始!!!」というメッセージなど、実に時代性を表していてノスタルジックです。そう、当時はまだ今みたいなネットへの常時接続なんてなくて、ISPに電話をかけて回線をつなぐダイヤルアップしかなかったのですよね。だから当然電話代が普通にかかる。日中好きなようにネットにつなぎっ放しにしていると電話代の請求がとんでもないことになるので、多くの人は夜11時~翌朝7時までの間、あらかじめ登録してある特定電話番号への電話がかけ放題になる『テレホーダイ』なるサービスを利用してインターネットを利用していたわけです。だから夜11時を過ぎると如実にネットが賑わい始める。そんな時代でした。テレホタイムという言葉も今は昔、ですね。あのダイヤルアップルータがつながる時の「ピッポッポッパッパッパ…、ガーーーッ、キーンキーンキーン」みたいな音が懐かしい(笑)。

 当時既にHomepage BuilderやPageMillみたいないわゆるホームページ作成ソフトは出回っていたし、いくつかは持っていたのですが、そこは敢えてHTML手打ちにこだわり、テキストエディタJEdit2を使ってEUCエンコードで、ひたすら手組でHTML組んでHPを作成してました。ホームページ作成ソフト使うと色々と余計なタグが付与されるのが気に入らなかったんですよね。なので左のような過去のアーカイブへのリンク、これもある程度まとまった時点でHTML分けてリンク作って…、っていちいち手でやってたわけです。う~ん、頑張ってましたねぇ、自分(笑)。

 この初代雑記帳にはPerlによるCGIでBBSなど用意してありまして、大学の仲間なんかはよくそのBBSへの書き込みで盛り上がったものです。そういう意味ではこの頃が一番訪問者も賑やかだったと思います。

しばらくは上記のような体制で運営していた雑記帳ですが、2000年台に入りHTML手打ちも時代の趨勢に合ってないなというのと、当時仕事でMovable TypeだのXoopsだのいじる機会もあったので、そろそろ自分のHPもシステム化しようかと考え始めました。それで準備を始めたのが記録によれば2004年10月。自分のMacbookにMovable Typeを入れたという記録が残っています。それ以降コツコツとデザインを作っていったりコメントスパム対策入れてみたりと準備を進めていき、最終的にドメインも取得してayum.jpとして公開したのは翌2005年7月31日。元の記事では7月31日になってるのですが、Blogger移行時に何故か記事の日付が8月1日としてインポートされた様子。原因究明はさておき、ほぼ2005年8月1日からMovable Typeによる新体制『あゆむの雑記帳』がスタートしたわけです。

デザインはネットでフリーで公開されていたテンプレートをベースに、トップページは3カラムながら日記等の詳細に入ると2カラムで広く表示、というスタイルにこだわりカスタマイズ。シンプルでスッキリ見やすいデザインは気に入っていました。自分でデザインやるとなかなかこうはできないですね(苦笑)。

 Movable Type導入で一番助かったのはやはり更新時にHTMLを手打ちしなくても済むようになったこと。おかげで更新の労力は大分少なくなりました。ただ、やはり記事中に画像を入れようと思ったらテーブルを手で組まないと並ばないんですよね。画像のアップロード機能もちょっと頼りないので、結局自分でサーバに直接アップしたり。それでもこのシステムで9年半、さすがに親しんできたので乗り換えるのはやや寂しい思いもあったのは確かです。でも次第にスパムのコメントやトラックバックに悩まされるようになってきて、ここ1年はどちらも完全に閉鎖してしまうありさまでしたから、システム的にもさすがに寿命だったと考えています。コメント欄の閉鎖の代わりに、Facebookのソーシャルプラグインを埋め込んでFB経由でコメントをできるようにはしてみましたが、それほど活用はされませんでした。やっぱり基本的に日本ではネットは匿名文化ですからね。FBの中だけでならまだしも、FBの外でまで実名でコメントしようってのはなかなか心理的にもハードル高いのかもしれません。

 そして今、2014年12月からこのGoogle Bloggerでの運用が始まるわけです。HTMLファイルからシステムに移行した前回と違い、今回はシステムからシステムへの移行なので準備期間はかなり短く済みました。Movable Typeからデータをエクスポートして、Movable TypeのデータをBloggerへのインポート用の形式に変換してくれるMovabletype2Bloggerというサービスを用いてデータを変換、Bloggerへインポートで済みます。簡単です。過去記事をHTMLからコピペして一つ一つ移行していた前回から比べると天国のようです。とはいえそれなりの年月が経ち記事数が増えたこの雑記帳、一日のインポート数の上限に引っかかったりなんだりで少しは手間もあったのですが、それでも前回に比べれば遥かに楽です。およそ1580の日記が暇を見ての作業で一週間程度で完了するんだから大したものです。前回はシステム構築からデータ移行まで、全工程で半年以上かかっているというのに、引越しを決断したのが11月中旬で、その月のうちにもう公開までこぎつけるのだから素晴らしい。今のブログサービスはデザインの変更のしやすさ等も含めてとてもユーザビリティしっかりしてます。投稿時の画像の埋め込み、レイアウトが簡単にできるのも非常にいい。ローカルからのアップロードだけでなくてPicasaウェブアルバムからも取ってこられるのは嬉しいです。まぁいいことばかりでもなく、これを書いている現時点では設置したブログ内検索で自分のブログを検索しても何も引っかかってこないとかあるわけですが。DB内を直接検索してるわけではなくて、あくまでGoogleのブログ検索を利用しているわけですからクロールされるまでのタイムラグがどうしてもあるわけですね。そればかりは仕方ない。

 さてさて、こまごまとこの雑記帳の歴史を語ってみました。思い返せば色々なことがあるわけですが、16年を超える月日を細々と続けてきたこのページ、新しいサービスに引越しはしましたがまだまだこれからも続けていく所存です。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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