2007年4月2日月曜日

桜は嵐に負けず






窓から見える桜 今年も桜の季節がやってきた。やってきたが、今年の桜は例年以上に短命そうだ(苦笑)。昨日になって家の周りを歩いていたら、ふと桜が満開に近づいていることに気付き、「ああ、そうか、春か・・・」と感慨に耽ろうとしたのだが、何かおかしい。何か。そう、昨日は日中晴れてはいたものの非常に風が強く、まだ八分咲きの桜が満開になる前に咲いた傍から強風で吹き飛ばされて、あっという間に桜吹雪になってしまっているのだ。満開になる前に散ってしまったのでは、いつまでたっても満開の桜にはお目にかかれそうにない。加えて夜の台風のような強風と豪雨。窓ガラスが割れるんじゃないかと思うくらいに春の嵐が荒れ狂っているのを見て、「ああ、こりゃ今年の桜は全滅だ・・・」と思ったものだ。




 ところが朝、窓を開けてみるとどっこい結構きれいに咲いている。さすがに部分的に吹き飛ばされて葉が見え隠れしてはいるものの、なかなかどうして、充分桜だ。日本的儚さの象徴として扱われることも多い桜だが、意外に強烈な嵐にも負けないような芯の強さを持っている。まだ散る時期ではない桜は、実はそう簡単に雨風に吹き飛ばされたりはしないものなのだなと、変に感心した。実に見事に日本的な美学を体現している。満開の桜の、淡く控えめな色で華やかに空までも染め上げる静かに存在感のある美しさ。散り行く際に風に吹かれて宙を舞い、優雅に余韻を引きつつも、それでも「まだもう少し見れたらいいのに」と思っている間にすっと身を引いて消えて行くあの潔さ。そして散り行くべきではない時には凶暴な春の嵐にすら負けずに花を咲かせる凛とした芯の強さ。大したものだ。この木が日本人に愛されるのは単に花が美しいからだけではないのだなと改めて感じた。

 とりあえず写真はウチの窓から見える一番近い桜の木。この辺りには方々に桜が咲いていて、丘を登りきって一番高い場所に位置するウチのマンションの窓からは眼下に住宅の間を縫うように折り重なって咲いている桜のパノラマが広がっていてなかなかきれいだ。去年ここの鍵を受け取った時にちょうど桜が咲いていて、なかなかこの景色は気に入った。また、来年も美しく咲いてくれることを祈る。

2007年4月1日日曜日

一年の終わり

 随分と長い間更新をサボってしまいました。おかげで2007年3月度は過去最低の月当り記事数というあまり嬉しくない記録を更新してしまうことが決定的です(泣)。年度末が多忙なのは毎度のことですが、今回はそれに加えて週末も10日-11日は仕事で札幌、17日-19日はプライベートで佐賀、24日-25日は同じくプライベートで新潟、とどめとばかりに新潟から帰ってきた明けの26日には仕事で日帰り名古屋と、週末も日本各地を北へ南へ、東へ西へと飛び回っていたので、土日ですら家でMacに向き合う時間がほとんどなかったのです・・・。いやー、言い訳ですが、疲れました(苦笑)。

 3月13日、ウチの会社があるニュースリリースを出しました。それはウチと住商情報システム株式会社が組んで、ジョイントベンチャーを立ち上げるというものです。この会社は現在ウチでプロダクトとして販売しているX-pointやX-Webformといった製品の企画・開発・販売を扱っている部門、X-point事業部を切り出して分社化するという形を取っており、X-pointの開発最初期から関わり、今もX-point事業部に所属している私もこの新会社に移ることになります。とはいえ当面は場所も変わりませんし(フロア内で多少の席移動はありますが)、業務自体もこれまでと比べて突然大きく変わるわけではありません。新会社設立ということで契約やら原価管理辺りの細かい諸事は最初は戸惑うこともあるでしょうが、まぁ大勢に影響はないでしょう。何はともあれ名目的には、私の今の会社での仕事は2007年3月30日を持って終わりということになるわけです。新卒で入社して丸6年。とりあえずお疲れさまです。4月2日からはあまり代わり映えのしない(苦笑)新会社。実務的な面での変化には乏しいですが、特に営業や上層部を中心に「やってやろう」という気概が妙に溢れています。事業部から会社へと変わったことで、業務の内容自体が変わらなかったとしてもそれにつきまとう責任はより一層大きくなります。心機一転、と言い聞かせながら、また新しい一年に向き合っていきましょう。

今日の一言:重要なのは体制ではない。文化なのだよ。

2007年3月17日土曜日

北へ南へ

 明日は妻を実家に送りに佐賀に行く。先週は札幌、今週は佐賀。週末日本を北へ南へ。我ながらよく動くものだ(苦笑)。

2007年3月10日土曜日

2007年3月5日月曜日

月とコスモクロック

月とコスモクロック 今日は久し振りに元町~みなとみらいへ出かけてきました。明日が妻の誕生日であることと、そろそろその妻は実家に強制送還される身なので、その前に横浜の休日を堪能しておこうという寸法です。何しろ実家から妻が再びこちらに帰ってくる時には家族が一人増えているわけで、しばらくはゆっくりと横浜を散策することもできないでしょう。ので、まぁ体は重いにしろゆっくりとはできる今のうちに見納めておこうというわけです。幸い今日は3月としては例外的に暖かく、気持ちいい青空も広がっていて、でかけるにはよい天気でした。

 電車で元町・中華街に繰り出し、まずは春並みの陽気の下、山下公園を散歩。たくさんの家族連れと犬連れに混じりながら、周りをベイブリッジとみなとみらいの高層ビル群に囲まれた海を眺めます。休日の山下公園はのんびりしていて、人は多いけれども割にスペースはあるのと、今日は特に風が気持ちよかったので、まったく狭苦しさを感じることもなく、ゆっくりスッキリと散歩することができました。柔らかい陽の光の中、潮風とカモメの鳴き声が心地よく感じられます。
 その後有名なパンケーキの店らしいモトヤで遅めのランチを取り、一路横浜へ。カバンを探してベイクォーターに行ってみるも、お洒落ではあるがあまり面白そうな店がなかったので(最近増えてる20代-30代のお金のある独身カップル向けと見ました)、今度はそごう、ジョイナス、高島屋とハシゴ。そして東急ハンズまで行くも全て外れ(苦笑)。この時点で夕方19時過ぎです。最後にクイーンズ・スクウェアに戻ってカバン探しを続行。しかし20時で閉店の段階でクイーンズ・イーストを閉め出され、本日のカバン探しは終了となりました。やれやれ・・・。
 そしてクイーンズのベランダ通路に出て一休みしようとすると、よく晴れた空に満月がポカリとコスモクロックの上に浮かんでいるのに気が付きました。光の扇風機のようにきらびやかに色を変えるコスモクロックの上に、目立たずに静かに佇んでいる満月。みなとみらいの街の灯の仲までは、さすがに満月の光も届きません。風情があるような、何だか味気ないような、不思議な都会の夜の満月。思わず一枚撮った写真がこれです。コスモクロックがきれいに光ってくれるまで、結構待ちました(苦笑)。その後クイーンズ・スクウェアの店で晩ご飯。たまたまコスモクロック側の窓際の席が取れたので、みなとみらいの夜景を楽しみながら、のんびりと横浜の夜を楽しんだとのことです。
 さてさて、次に二人でこんなにのんびりと横浜を楽しめるのは一体いつになるのでしょうか。

2007年3月4日日曜日

夜は短し歩けよ乙女

 表題の通り、『夜は短し歩けよ乙女』という小説を読んだ。この本、元々は久し振りのジャケ買いというか衝動買いというか、まったく予定外にポンと買った本だ。1-2月に仕事と弟の結婚式で計4回ほど大阪・京都に出かけた。その際、京都駅の文教堂でも梅田の紀伊国屋でもたくさん平積みされていたのがこの本だった。とりあえずはそのやや古風で珍妙なタイトルと、同じくやや古風な昭和チックな表紙が目に止まったわけだ。少し手に持ってみるも、京都や大阪では買わずに一旦そのまま帰ってきた。


 が、いざ買おうと思って探してみると、東京だとこの本はなかなか売っているところすらみかけない。今日初めてMosaic港北のBook1stで売っているのを見かけたが、それまで東京・横浜ではひたすらみかけなかった。結局他の本を買う用事と一緒にAmazonで買った。やけに地域差のある本だなと思ったが、恐らくそれはこの本の舞台設定に由来しているのだろう。そう、この本の舞台は京都だ。

 これは非常に可愛らしい恋愛小説だ。少しばかりの浮世離れと、意識的な時代倒錯を交えて、独特の文体で不思議にコミカルにテンポよく、恋愛小説特有の甘ったるさや気恥ずかしさを一切感じる間もなく読み切れる、実に爽快な希代の恋愛小説だ。以下にそのヘンテコな文体の一例を少し引用してみよう。

よろしいですか。女たるもの、のべつまくなし鉄拳をふるってはいけません。けれどもこの広い世の中、聖人君子などはほんの一握り、残るは腐れ外道かド阿呆か、そうでなければ腐れ外道でありかつド阿呆です。

彼女がその本を追い求めて古本市をさまよっていたことを聞いた刹那、「千載一遇の好機がついに訪れた」と直感した。今ここに一発逆転の希望を得て、ついにふたたび起動する私のロマンチック・エンジン。彼女と同じ一冊に手を伸ばそうなどという幼稚な企みは、今となってはちゃんちゃらおかしい。そんなバタフライ効果なみに迂遠な恋愛プロジェクトは、その辺の恋する中学生にくれてやろう。

 ・・・おかしな文だ。少なくとも、いわゆる普通の恋愛小説っぽい文ではない。この昭和っぽい錯誤を感じさせる文体の中にテンポよく小気味よく、珍妙なキーワード達が並べられてつなげられて行く。おともだちパンチ、詭弁論部、偽電気ブラン、李白、古本の神、韋駄天コタツ、パンツ総番長、象の尻、偏屈王、風雲偏屈城・・・。まだまだある。ハッキリ言ってこれだけでは意味不明だ(笑)。とても恋愛小説とは思えない。ところが、これが面白い。サークルの後輩に一目惚れした先輩が、彼女の目に少しでもとまろう、彼女の気を引こうとして繰り返す小気味いいドタバタ劇。春の夜の先斗町と百鬼夜行のような一晩の出来事を、夏の下鴨古本市とそこに渦巻く運命の連鎖を、秋の学園祭を巻き込む壮大な『偏屈王』の騒動を、冬至に猛威を振るう風邪の神様との闘いを、理屈っぽく妄想屋でネガティブな先輩と、明るくプラス思考でとぼけた彼女が、かみ合いすれ違い駆け抜けて行く。実に楽しい小説だ。なんとなく、新潟のとある仲間が読んだらどんな感想を持つかなと思ってもみた。ま、アイツは「この日本語は読む気にならん」とかその他の理由でバッサリ切って捨てそうだが(笑)。

 この小説は、実は技巧的にも単純ながらよくできている。出てきたキーワードはきれいに全部つながって行き、そして実に大量に、例外的に大量にキーワードが乱発されるにも関わらず、漏れもなければとって付けたように見えることもなく、非常にまとまりよく構成されて行く。スケールは小さいながらもここまでちゃんと構成がしっかりした小説は現代日本の小説家の中では久し振りに読んだ。流れ重視で全体の構成がアンバランスになっている小説が多い昨今、この作品は気持ちいい。

 甘酸っぱいが甘ったるくなく、ロマンチックだが気恥ずかしくなく、珍妙で滑稽で、単純だが巧妙で、ひよこ豆のように可愛らしい恋愛小説。本屋大賞にノミネートされたのもうなずける。久し振りに手放しに楽しい小説を読んだ。


2007年2月28日水曜日

無題

 書く気が起きないなら起きないなりに、まぁ何となく書いてみようとMacに向かうも、やはり書く気は起こらない。試しに2年程前の日記を見てみると、今より結構頑張っている。ふむ、・・・とは思うわけだ。