2003年4月18日金曜日

Michael Hedgesの譜面を手にして

 ここ最近はとにかくMichael Hedgesにご執心です。先日Hedges本人の執筆で自身の音楽履歴や音楽観を語り、機材の説明までしてくれているという『Rhythm Sonority Silence』という書籍を入手し、さらに熱は強まっています。この本は全曲のチューニング一覧(彼の曲はほとんど全部が変調弦)や、6曲だけとはいえちゃんと詳細な譜面も付いてます。装丁も非常にセンスがよくて、少々お値段は張りましたが文句のない美しさと内容で満足してます。

 しかし、2~5分の曲がわずか6曲収録されているにすぎないにも関わらず、譜面中に記載された特殊技法の記号を解説するページが6ページもあります・・・。『羽衣伝説』ですら最後に1ページ、譜面中に解説されてるのを入れても2、3ページくらいなのに・・・。実に恐ろしい話です。とりあえず私が弾きたかった、アルバム『Breakfast In The Field』に収録されている『Eleven Small Roaches』を今Silent Guitarで夜中にチビチビと弾いてます。ちなみにこの曲の調弦は下からCGDGBD、Hedgesの曲にしては珍しく特殊技法もあまりなく、セーハとスラー、アルペジオの基本さえできてればそんなに難しくはありません。私は一日で指は簡単に置けました。曲名の"Roach"はウグイに似た小魚という意味と、タバコの吸いさしという意味とあるらしいですが、ここではおそらく前者の方でしょう。小魚が小気味よく水面下をスイスイと泳ぎ回っているような、そんな感じの曲です。そして最後は水面に波紋が静かに広がっていく中で、小魚達が小さく跳ね回るようにアルペジオが回っていき、収束していきます。比較的地味な曲なのですが、結構雰囲気がよくて好きな曲です。ちなみに同じアルバムに収録されている『Layover』や、アルバム『Aerial Boundaries』のタイトルトラックなどは危険に難しかったです・・・。『Layover』もカッコいいんだけどなぁ・・・。

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