2006年11月6日月曜日

水難の三連休

 この三連休はなかなか水難の相が現れていました。何だったかのTVの占いでは今週末最もハッピーなのは私のさそり座だったはずなんですが・・・。ともあれこの連休中、見事に三つの水難にあったのです。

 水難の一つ目は金曜夜、家で鍋をしようとしていた時のことでした。豆乳鍋の素を買ってきて、一緒に土鍋もコンロも買ってきて、意気揚々と鍋を始めました。土鍋の蓋を閉めて、火を着けてしばらく待ちながら豆乳鍋の説明を読んでいました。「ふむふむ、豆乳の性質上、非常に吹きこぼれやすいので気をつけてくださいか、なるほど」等と思っていたら、ぼちぼちグツグツと煮える音がしてきます。「じゃあ蓋を取ろうか」と思ってみると、鍋つかみがウチにはないことに気が付きます。皆さんご存知のことと思いますが、土鍋の蓋なんて素手ではとてもつかめたもんじゃありません。やばい、どうしようかと思っているうちにみるみる間に豆乳が吹き出し始めました。鍋の蓋の周りにフツフツと泡を作ったかと思えば、次の瞬間には一気にドッと溢れてきます。ナウシカで腐った巨神兵が崩れて周囲を浸食していく様さながらに、豆乳が鍋から外に一気に押し寄せてくるのです。ジューッと、豆乳がコンロの火を消してしまいます。コタツテーブルの上一面にもあっという間に広がり、床にまで垂れてきます。それは一瞬の出来事でした。「なるほど、確かに非常に吹きこぼれやすいな・・・」と、妙に感心したとのことです。まぁ、冷静に考えれば蓋を開けるのに手間取っている間に、まず火を弱めればよかった話のような気もしますが。

 次の水難は土曜の昼。私は金魚の水換えをしていました。水槽の水をポンプでバケツ一杯分汲み出して、そこに水草と金魚を入れます。そして残りの水をポンプで排水してから水槽の掃除にかかるわけです。その残り水を排水している際に、部屋のチャイムが鳴りました。以前購入していたダイニングテーブル・コタツの配達です。慌ててポンプを水槽から外して出たはいいのですが、何とそのとき、ポンプの排水口を床の上に置いたまま出てしまったのです。当然、戻ると床は水浸しになっていました・・・。やれやれです。

 最後の水難は同じく土曜の夜、私は食事をしながらワインを飲んでいました。ワインを飲む際は、普通の750mlのものなら大抵二日に分けて飲みます。一人で空けるのなら大体それで適量といったところなのですが、その日はワインがたまたま好みに合っておいしかったもので、グイグイと一気に一本空けてしまったのです。それでもその時は気分がよかったのですが、後からが大変でした。朝方にもの凄いむかつきと頭痛で目覚めます。喉も舌までカラカラです。とりあえず水を飲んで、激しい頭痛と悪心に耐えながら布団の上をのたうち回ります。胃からこみ上げてくるものを感じたので、必死でトイレまで我慢してリバースの儀式を行います。いやー、久し振りに、たまりませんでした。その後吐くところまで行ってしまった際の飲み過ぎのリーサルウェポン、五苓散を飲んでしばらく耐えていると頭痛も吐き気も落ち着いてきて、再び眠りにつくことができたとのことです。しかしたかだかワイン一本でそこまでひどい症状が出てしまうとは情けないものです。最近、どうも以前より酒の回りが早くなったような気がするのですが、疲れてるんでしょうかね・・・?

 ついでに、五苓散について少々説明しておきましょう。五苓散は文字通り5つの生薬が配合された漢方薬で、大雑把にいうと体内の水分循環の不調和を改善する薬です。5つの生薬の内4つまでが体内の水分の調整を行う役割を担っているところからも明らかです。この薬は口の乾きや胃水停滞といった症状を処方の目安に、体の中で滞った流れを改善して吐き気や下痢やむくみなんかによく効く薬です。実は、二日酔いっていうのはこの水分循環の不調和以外の何物でもありません。口の乾き、胃に残った酒や食べ物はつまりは胃水停滞です。以前やはりひどい二日酔いのとき、元々は強い嘔吐をともなう風邪をひいた際に処方された五苓散が残っていたのを思い出し、原理的に効くはずだと思って飲んでみたらこれがまたビックリするくらいよく効いたのです。吐き気も頭痛も口の乾きも、通常では考えられないくらい早くスッと引いて、しかも起床後への影響も大きく軽減できるのです。ウコンは二日酔い防止には非常な効果を発揮しますが、いざ吐くくらいまで飲み過ぎてしまうとそこまでの効果は期待できません。ひどい二日酔いには五苓散。私の必殺の処方です。よく見ると、カネボウだけは効能に二日酔いも入っています。五苓散は薬局でも購入できるので、よく飲み過ぎてしまう方は常備薬として持っておいてもいいのではないでしょうか?

 ともあれそのように、何だか無駄に3回も水難にあった連休でしたとさ。どっとはらい。


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