2001年1月20日土曜日

崩壊、そしてただの電流

 足音が聞こえてきます。アッシャ-家はものの見事に崩壊しました。あやしい余韻を残しながら。その余韻が新たなる足音となり、見えないものが近付いてくるのがわかります。万物は流転すると誰かが言いました。この世界それ自体、すべての関係やコンテクストもその"万物"という言葉の中には含まれているのでしょうか。笑顔の化粧に涙の雫を描いた道化師は、一体誰のために踊りつづけるのでしょう。我々の感情も突き詰めればすべては電気信号だと科学は語ります。ですが我々はその事実を受け入れることができるのでしょうか。すべての思惟も感情も、結局はただの電流だと・・・。

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