まぁしかし始まっていきなりモノクロのコマ送りのような画面で流れる『ゴールドベルク変奏曲よりアリア』にはやられました。前作ではこの曲が凄惨な殺人の場面を異常なまでに静かで美しく演出していたわけですが(詳細は当HPの映画鑑賞記参照のこと)、今回もその手法は見事に踏襲。凄惨な場面で不必要に緊張感を煽らず、あくまで静かに平静に狂気を見せていくやり方は個人的には好きですね。今回は派手なアクションシーンがあるわけでなく、きらびやかなSFX画像が入るわけでもなく、表向きは比較的地味に終始進んでいくのですが、その中で随所に垣間見えるDr.レクターの美学にはしびれました。この映画の見所はそこに尽きます。まぁグロイ場面も多いし、盛り上がりどころはわかりにくいし、あまりカップルとかで行くのをお薦めする映画ではありません。っていうか映画終わった後、誰も喋らないもんだからいやに映画館静かだったし・・・。そらまぁ話題作だからってカップルで観に来てあれじゃあ言葉もなくしますわな。『羊達の沈黙』をちゃんと観て感動してから来よう。
そしてその足でタワレコに行き、金もないのに思わずアル・ディ・メオラのCDを3枚も衝動買いしてしまいました。いや、CD屋に行くのはやめられるんですけど、一旦CD屋に入ってしまったら衝動買いはやめられない・・・。おかげで給料日までのピンチ度が増しました・・・。
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