妻が通っている病院は古い個人経営の病院で、最近流行の4Dエコーはない。ので、伝統の(?)2Dエコーでお腹の子供と初のご対面となる。先生が器具を妻のお腹に当てると、画面にぼやっと白黒のグラデーションで曖昧な壁に囲まれた空間が現れる。少し位置を調整していくと、今度はその真っ暗な空間の中に、白く丸い輪郭が浮かび上がってくる。
「これが頭だよ」
言われるとなるほど、人の頭に見える。「ちゃんと脳みそも入ってるね」とは先生の談。頭の中央にぼんやり見える線がどうやら、右脳と左脳の分け目らしい。そしてまた少し位置を調整していくと、今度は体や、手足が見えてきた。暗闇から白い輪郭が浮き上がってきて姿を見せるその映り方は、何故か「もきゅっ」という擬音を頭によぎらせた。「もきゅっ」と浮かび上がってくるのだ。めそかよ!お腹の子供は手足を上下に小さく動かして、たまに頭を回したりして動いている。先生曰くお腹の中の子供はほとんどの時間寝ているので、動いている姿を見るのは実は意外に難しいらしい。その意味では、今日は運が良かったようだ。でも、見ているうちに眠ってしまって、すぐに動きがなくなってしまったのだけれど(笑)。
初対面というよりは、まぁどちらといえばのぞきに近い形だけれど、ともあれ自分の子供が動いているのを初めて見た。まだ深く大きな感動というほどではない。けれど確かに新しい命が息づいているんだなと感じた。不思議なものだ。子供。自分の遺伝子と、妻の遺伝子が受け継がれている。どういう形でかはまだ全然わからないけれど。男か女かすら、まだわからないけれど。とりあえず、"実感"という言葉が実体になりつつある。自分は、親になる。どんな子供が、生まれてくることか。まぁ、なんか一癖あるのが出てくることは確かなんだと思うのだけれど(苦笑)。
というわけで子供が生まれてくるのは、来年5月上旬の予定となっております。
おめでとうございます!!
返信削除そうでしたかぁ。そのようなことになっているとは。
奥様にもよろしくお伝えくださいね。
御出産の報告楽しみにしておりま~す。