2000年7月26日水曜日

技術を身につけ技術に負けず、精進せよ

 今日は南草津駅前の喫茶『アルハンブラ』で昼食をとってきたのですが、そこでBKCのハンドルネーム炎の2回生と偶然出くわしました。それで色々話をしていたのですが、彼に「衣笠ってあまり曲探したりしませんよね」とズバリ言われてしまいました。確かに衣笠の特にCメンバーは曲を探してCDや譜面を漁ったりあまりしませんね。研究不足は否めません。特に今の2、3回生はヨ-クばかり聴いて満足してる感が・・・。まぁ悪いとは言いませんが、他に色々曲も聴いておかないと視野も広がりませんし、それは演奏にも直結してくることですからねぇ。しかしBKCでもディアンスやピアソラ、そしてヨ-ク(の一部の曲)は流行っているけどブローウェルやロドリーゴといった辺りを弾く人間が全然いないのは私としてはちょいと寂しいですね。ブロ-ウェル面白いのに。かっこいいのに・・・。ブローウェルやロドリーゴは難しいから皆敬遠してるのでしょうか?ディアンスやヨ-クと違って譜面通り弾けば曲になるというものでもなく、特にブロ-ウェルは高度な音楽理論に基づいた解釈を要求されますからね。ロドリーゴは和声とリズムの響かせ方が異常に難しいし。でもBKCの2回生は実力が拮抗していて、「オマエ昨日どれくらい練習した?」「3時間。」「やべぇ、俺2時間半。負けてる。」とかいう会話が成立し、一日練習をさぼると実力が逆転しているような切磋琢磨をしているなら誰かこの辺に挑戦してみてほしいのですが。しかし衣笠もそのくらいの気合はほしいところですねぇ。今のままじゃ正直技術的にかなり不安です。2、3回生で技術的に安心して見てられるのって・・・。

 そう、炎の2回生殿は皆が弾く曲を弾いて「俺もそのくらい弾けるんだ」というステータスにしていることもあるとお聞きしましたが、今日出会ったよしみというかで他の2回生を一気に出し抜く方法を耳打ちしてさしあげましょう。第一には『舞踏礼讃』でも弾くこと。これをきちんとした解釈をして人に聴かせられる演奏ができるくらいになったらプロ目指せます。ディアンスの曲を完成させるのに比べたら恐ろしく難しいです。純粋に指が動く動かないのレベルで見るなら『リブラ・ソナチネ』とかの方がきっついですが、そこから更に一歩進んだ次元を目指したいなら有効な練習課題となるでしょう。また、誰でも弾ける曲を誰も真似できないくらいの味とオ-ラをもって聴かせるというのも効果的。極端な話『愛のロマンス』や『小さなロマンス』みたいな初級程度の曲を弾いて聴くものを感動させることができれば勝ちです。意外と『タンゴ・アン・スカイ』は弾けてもメルツの『愛の歌』とか弾くとどってことない演奏しかできないっていう人いるんですよね。技術ばかりに目がいって、音楽を無視しちゃってるんです。ところがその音楽を考え出すと簡単な曲が難しい。技術的なインパクトで目くらましができませんからね。

 私は技術的にはどってことないです。スケールもアルペジオも120回るくらい(全盛期はもうちょいいきましたが。今はリハビリ中。回復の兆しはあります)です。ディアンスの曲なんてあんな早いの弾けません。『タンゴ・アン・スカイ』は持ってますが、あんなもんどうとでもごまかせますからね。フォームとかも特に右手なんかはツッコミどころ満載です。私を見て技術的に凄いなんて思うようなヤツはハッキリ言って精進が足りません。私を一笑するくらいの基礎力を身に付ける努力をしてください。しかし曲を作る、音楽を聴かせるということにかけては絶対の自信があります。最近精神的にスランプ気味でちょいと落ち込んでますが(最近私がBOXであまりギターを弾かずにひたすら家で練習してるのも実はそのため)。譜面通り完璧にミスなく弾けて、曲想も完璧についてればそれだけで音楽なんだと思っている人は意外に多いようです。左脳型ですね、極端な。私なんか問題にならないくらいの技術力を持った人は結構いるんですから、早くそこに気付いてもう一歩上の段階へ進んでいってくれることを望みます。

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